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その時代の新しい技術を持って
映画監督 窪田崇
2008.3.19 配信
監督の窪田 崇と申します。テレビドラマの監督とか、ミュージックビデオとかそういうのとかもやってます。最近は、Mr.Childrenさんの『ひびき』という曲のビデオとか、松任谷由美さんの『リフレインが叫んでる』という曲を、短編映画化したりして活動してます。今ちょうど長編映画の『イエスタデイズ』という作品を、今年の秋公開に向けて制作中です。塚本高史君と國村隼さんが主演をして、親子のちょっと泣ける話を、頑張って作っている最中です。


映画はどちらかというと、作り手が主役というか、メインになれるフィールドなんですけど、ミュージックビデオとか、CMは特にそうなんですけど、どちらかというと、お金を出す人のための広報、PRプロモーションなので、あまり作り手がクリエイティブに走りすぎても良くないというか、ダメ出しをくらってしまうので、その辺のバランスが、段々段々、映画というものに向かって、作り手の思いが、より投影出来るようになっていくのが、(映画という)ジャンルかなと思いますね。一番CMがクライアント寄りで、次にミュージックビデオで、その次がドラマで、最後に映画みたいな‥‥。映画が一番作り手に、あの‥‥我儘が言えるというか、作りたいものが一番作れるのが、実は、今でも映画なんじゃないかなっていう風に思います。


僕、今年で30歳なんですけど、今振り返ると、凄く運が良かったなというか、23歳で地上波の深夜のちっちゃな枠を撮らせて頂いて、そこからミュージックビデオとか、CMもさせて頂いたり、20代をそうやって過ごして、30歳の節目に結構大きめの‥‥と言うか、普通の予算の映画を撮らせて頂けるっていうのは、実力云々よりも、やっぱり運がとても大事だと思うので、そういった意味で、凄く周りの方に良くして頂いたなぁっていう風に思います。やはり映画っていうか、映画監督って、1本だけ撮る人って凄く多いと思うんですよね。でも、3本、4本、5本と続けていけないと、職業としての映画監督にはなれないと思うので、頑張って、この先何十年も撮り続けていけれるように頑張りたいなと、また更に思ってる所です。結構、僕は、色んな所に企画を出したり、自分で考えて脚本を書いて、表紙も作って、企画書の作り方から勉強したり、あとは、お金の事とかキャスティングの事とか、色んなその‥‥映画を撮るために必要な、前提となる条件というか、そういうのを、ひとつひとつ自分で、揃えていこうという時期があって、その頃に凄く色々な事を勉強したんですけど、あの‥‥何て言うんですかね、その‥‥自分が映画を撮りたいっていう時に、じゃぁどうやれば撮れるんだっていう事を考えて、そういう事に凄く執着して勉強してきたんだろうなって、今振り返ると思いますね。あと、あまり努力とか、苦労をしたとかって言われても、僕はした覚えはないんですけど、振り返ってみると、やはり好きでやってるから、全然苦労とかいとわなかったり、覚えてなかったんですけど、仮にこれが自分の嫌いな仕事だったり、嫌な事だったら、相当人生すり減らして、苦労を重ねてやってきたんだろうなっていう事になっちゃうと思うんですよね。24時間映画の事を考えてたし、どうやったら映画が撮れるんだっていう事だけを考えてやってきたし、作品を作る時は、もう24時間ホントにその事だけを考えて、プライベートなんか一切なしで、その事だけに没頭して作ってきたので、今振り返って、ちょっと客観的になってみると、やはり努力はしたのかなっていう風には思うんですけど。


特に僕らの世代は、デジタル化が進んできた世代なので、僕が学生の頃の映画監督っていうと、もう相当凄いわけですよね。僕、京都の方で勉強してたんですけど、山田洋次監督とか、深作欣二監督とかがいらっしゃると、みんな緊張してるし、撮影所の偉い方々も、みんな挨拶に来られてて、やっぱり映画監督っていうのは凄いんだなと‥‥。貫禄と威厳があるので、学生の頃は思ってたんですね。まぁ今でも思ってるんですけど。だけど、その後東京に来て、デジタル化が進んできたっていう事があって、映画の定義が凄く曖昧というか、物凄く低い予算の映画も現れるようになってきたので、昔程、映画監督っていう職業が選ばれた職業じゃなくなってきてるんです。で、そういう事もあって、学生の頃は、(将来)なれたらホントに良いなというか、ホントになれるなんて思ってなかった所があったんですけど、東京に出てきて活動してる内に、結構身近というか、何とかすればなれるんじゃないかなっていうか、頑張ればなれるんではないかなっていう風に思ったっていうのはありますね。だけど僕が京都で見た方々は、、凄い巨匠の方々なので、やっぱ目指すべきは、ああいう所だなぁっていうのは、今でも思ってます。撮影のシステムがデジタル化っていうか、デジタルシネマって呼ばれるものがありまして、撮影から編集から上映まで、一貫してデジタルでやろうという流れが、僕が20歳から今に至るまで、大きな流れとしてあったんですけども、印象としては、デジタル化によって色んな方々が参入しやすくなったというか、お金の事もそうですし、クリエイターもそうですし、あの‥‥垣根が凄く低くなったんじゃないかなという風に思うんですね。実際、作品本数も、凄く多くなってしまったし。あと、出資するっていうか、関わる会社の方々も、新しい会社さんがいっぱい増えてきて、テレビのディレクターの方とか、CMとか、ミュージックビデオの方々とか、監督さんも色んな所から入るようになってきて、う〜ん、何て言うのかな、まぁ良く言えば、多種多様‥‥。で、ちょっと悪い言い方とすると、ちょっと映画っていうのが安くなっちゃったっていうか、感覚ですけど安いものになっちゃったのかなっていう感じはするので、ただ、全体的には、凄くいい方向には行ってるんだろうなっていう風に思います。やはり色んな方が、とりあえず1本撮ってみて、その中で良い作品を作る人が、どんどん次も映画撮れば良いと思うので、チャンスを貰える確率が凄く大きくなったっていうのが、デジタル化の一番大きなメリットじゃないかなという風に思いますけど‥‥。


僕が23歳ぐらいで、地上波の深夜の3分のコーナーを初めて作った時とかは、自分のカメラで撮って、自分の編集機で編集して、普通にそれを書き出して、局の方に渡してたので、当時まだそういう事する人は居なかったですよね、ほとんど‥‥。サブカメラでちっちゃいのを使ってる人は居たんですけど、23歳のガキが、持ってる家のパソコンで編集をして、書き出して、そこで、ある意味作品は完成しちゃってるっていう所を、何て言うのかな、メリットというか、その‥‥機動力と、コストパフォーマンスが凄くって。デジタル化の初期段階にちょうど当たってたので、うまくそういうのは活かして、自分のキャリアアップに繋げる事が出来たんじゃないかなって、今、振り返ると思うんですけど、もう2008年になっちゃうと、みんなそれが当り前なので、今それをやった所で、誰も珍しがらないし、面白がらないし、あとはもう自分の腕勝負だけになってるので、それはそれで凄くやりがいがあると思うんですけど、僕が23歳の頃は、まだそういうのがあんまりなかったので、そういうとこでもメリットはあったなという事は、今振り返ると思います。ただ、それはいつので時代でも、そういう人たちは居るので、その時代に合った、2008年で何か面白い技術っていうか、若い20代前半の人しか知らないような技術ってあると思うんですよね。そういうのを上手く活かしてやっていくのが、大事なんじゃないかなという風に思うんですけど‥‥。
窪田崇 窪田崇 (Takashi Kubota)

PIPPIN代表。1977年生。
2001年にフジテレビの番組が実施した映像作家発掘プロジェクト「ID」で第1段の監督に選ばれ23歳でディレクターとしてデビュー。その後、民放などでショートフィルム、PV、CMを作り続け03年に映画制作会社PIPPINを設立。代表作は『Wish On the Polestar』(主演・木村了、長谷部優) 、『MemoiR -メモワール-』(主演・蒼井優) 、『きみの秘密、僕のこころ』(主演・忍成修吾、大沢あかね) 、スガシカオ『June』PV (主演・玉山鉄二) 、単発スペシャルドラマ『彼らの海・VIII - Sentimental Journey』(主演・AAA) 、NTTDoCoMoのInfoCM『沖縄オフ編』(主演・黒木メイサ、松田翔太) 。フジテレビ深夜連続ドラマ『劇団演技者。』(主演・今井翼) JFN系列ラジオドラマ『浅知恵ドライブ』(主演・ミムラ) 映画『ハミングライフ』(主演・西山茉希、井上芳雄) 、最新作はMr.Children『ひびき』PV、アルバム『B-SIDE』SpotCM。 短編映画「リフレインが叫んでる』(主演・本仮屋ユイカ) 。

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