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      岡山県瀬戸内市の旅!!

 
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<10月1日(土)>

岡山県瀬戸内市の旅。

岡山県の東南部に位置している瀬戸内市は、その名の通り、瀬戸内海に面した三町が合併して昨年11月に出来 た市である。邑久町、長船町、牛窓町の三町だが、町としての名前は消えたものの、地名に”瀬戸内市〇〇町”と町名が残っているの が嬉しい。

今回はその中でもまず長船町の備前長船刀剣博物館を訪れた。


刀剣とあるように刀を展示しているが、実は刀好きの牛嶋。 宮本武蔵に憧れ、将来は1本持ちたいと思ったものだ。

訪れたのは3年ぶりだろうか?施設がずいぶん変わっていたのには驚いた。刀を展示している本館は前からあったが、本館の他にあらゆる伝統美術工芸の技能を受け継ぐ職人が実際に作業する工房が出来ていて、 一般に公開しているのだ。

刀身研ぎから刀身彫り、鞘や柄、鍔の製造風景まで、
刀剣づくりに関わるすべての作業工程を間近に見る事が
出来るという事で、その他、1300度の高熱と職人が
打ちのばす圧力で、玉鋼から不純物を取り除く鍛錬の
作業も公開している。

びっくりしたのは作業していた職人さんがみんな若い事。

刀はもちろん若い人にも人気があるだろうが、日本の伝統に今でもこうして携わる若い職人がいるのは嬉しい限りだ。
その他、本館には最新デジタル技術を駆使し、刀剣の歴史や各部名称、時代背景などを解説するコーナーも新設されていて、刀に対する興味も一層強く感じられる事でしょう。

なお、10月13日(木)から11月23日(祝)は特別展・お守り刀展覧会を開催。

全日本刀匠会30周年を記念して、全国の刀匠会会員の制作したお守り刀及びその外装を展示します。

乞うご期待!

長船町を後にして牛窓町へ。

牛窓町はどこへ行っても視線の先に青い海があるが、牛窓を訪れたギリシャ人が『生まれ故郷の風景に似ている』と感激した事から日本のエーゲ海と言われている。

牛窓?と、その変わった名前に誰もが驚くと思うが、地名の由来には神功皇后にまつわる説話があった。

その伝説は、神功皇后の乗った船が大和へ帰還の途中、牛窓の瀬戸を通過する際、その威光におされて牛鬼か転んだところから、以来この地は「牛転(うしまろび)」と呼ばれ、それが訛って「牛窓」になったとか・・・。

牛という響きに牛嶋も自然と親近感が沸いたのでありました。
また町の歴史をひもとけば、江戸時代は西海航路を好んだ参勤交代の大名たちが、風待ち、潮待ちをした港とか・・・。

それに鎖国の江戸時代、日本と観鮮の間には交隣の友好が結ばれ、朝鮮通信使の一行が寄着する海の玄関口でもあったのだ。その回数も12回を数え、1回につき300名もの人が日本に渡ってきたとの事。

近年は、ヨットなどマリンスポーツで有名な街だが、やはりここ牛窓の素顔は、今も昔も海が歴史を、そして文化を育んできた海への敬いにあふれた港町である事が分かった。

かつてある音楽家を取材した際 、『海が好きで全国渡り歩いたが、ここほど綺麗な所はない』と、東京から移住してきた話を聞いた事があったっけ。それほど魅力ある場所なのである。

まずは旧牛窓警察署本館を利用して出来た海遊文化館へ。

館内は2つのコーナーから成り、そのひとつは岡山県の重要無形民俗文化財の指定を受けている山車(だんじり)2基が展示されていた。

牛窓の秋まつりで町を練り歩く竜頭の船型だんじりは見事な彫刻や細工が施され、豪快かつ豪華で、作りに古さを感じさせながらもまだ現役で頑張っているというから驚きです。

そして次のコーナーでは、江戸時代に幕府の表敬訪問に海を渡った朝鮮通信使使節団が牛窓に寄港した事を伝えるため、使節団の衣装や当時の町の様子を描いた絵画など貴重な資料を展示していた。

目にも鮮やかな極彩色の展示品に、当時の友好関係を知る事が出来ました。

でもこれだけの資料をよくここまで残していたものだなぁ〜とびっくり。

牛窓に伝わる摩訶不思議な唐子踊りは朝鮮から伝わったとの事。
牛窓海水浴場やオリーブ園の展望台、天神山、五香宮など、牛窓の町ではあちらこちらで石の歌碑と出会う事が出来ます。
これらは古くから牛窓の風景を愛した歌人たちが感動のあまり詠んだ詩を現代に刻んだもので、牛窓の自然とぴったりと似合っています。

瀬戸内海を眺めなから山治いの道を登っていくと、オリーブ園があった。

15haにわたって約2000本のオリーブが茂るオリーブの他、オリーブオイルを使った地中海料理のレストラン、遊園地なども整備され、ちょっとしたプレイスポットになっています。

中でも中腹に広がる展望台からは、天気の良い日は瀬戸大橋、明石海峡大橋も見える事があるとか。

その景観の良さは見事で、カップルが多いのもよく分かる気がしました。
その他、牛窓の古い町並みにも触れました。

大名行列や朝鮮通信使の一行が立ち寄ったそうですが、格子窓のある家、白壁の土蔵、大きな井戸や焼板の塀、造り酒屋の豪商家など、当時の賑わいぶりを伺う事が
出来ます。

住宅も密集し、近くのおばあさんがイスに腰掛けて井戸端会議?をしている風景も・・・。
ユニークだったのは街の一角にあるお稲荷さんにタヌキが毎日通っている事。

お稲荷さんにタヌキとは驚きだが、お稲荷さんの前でエサをあげて以来、タヌキが毎日通ってくるとの事。

さて、牛窓を練り歩くとあっという間に日が暮れ、今日の宿泊先に入った。

高台にあるペンション『アルバトロス』に泊まったが、食堂からは綺麗な瀬戸内海が一望出来た。

夜の食事はフランス料理。オーディオ好きのご主人が選曲したBGMの中、取材を終えたスタッフの食も進んだのは言うまでもない。

脱サラしてペンション経営の道に進んだご主人の岡部茂樹さん。『海が好きでこの地を選んだ』との事。もう20年になるというが、とても幸せそうだった。

ペンションは愛情あふれるものがいっぱいだった。

朝食のパンは奥様の自家製。客室のベッドカバーも全て奥様の手作りパッチワーク 。そして食堂にはご主人の好きな小物がいろいろ。ご主人に『ペンション経営のコツは』と質問すると、

『そうですね〜。お客さんに僕の生き方を気にいってもらえるかですね〜』

と岡部さん。
リピーター客が多いとの事だが、その言葉には説得力があった。

翌日、朝食後に牛窓ヨットハーバーへ。

ペンション所有のヨットでクルージングを行うためだが、ペンションに泊まったお客さんには無料でサービスしているとの事。

『牛窓の綺麗な海を知って欲しい』

という岡部さんの思いが感じられた。

エンジンをかけて瀬戸内海へ。

約5分経った所でエンジンを止め、今度は風で走行。あまり風がなく、ゆっくりとした速度でのクルージングとなったが、天気も良く気分は最高。


自然の豊かさ、手作りの良さが大切に感じられた旅でした。

 
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