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旅人 : 平松真奈美

北国 青森の短い夏の夏祭り 第一弾
〜  弘前ねぷた 〜

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『うっかりナマってしまったらどうしよう…。』

これが「YAJIKITA ON THE ROAD」で青森に取材にいくと決定した瞬間の、私の感想です。

こんにちは!(・∀・)ノ YAJIKITA初登場の旅人、平松真奈美です。

いやはや今年の夏。暑い日が続き台風も来たりして油断できない夏ですねー。
東北も例外ではないですよ。今回の私の旅は、短い夏を彩る青森県内のお祭りをいくつか取材しました。
集約されたパワーが弾ける地元の方の想いとお祭りの美しさ、それぞれの特徴も比べてみてください。

あ、ここで自己紹介をひとつ。私は岩手県出身、現在は東京でリポーターの仕事をしてますが。。
大学時代を青森で過ごし、みっちり津軽弁を仕込まれ、すっかりネイティブスピーカー!! 油断すると今でも出ます。
津軽弁が…。

冒頭のつぶやきは、そんなとこから来てるんです。

オンエアもこの日記も、多少ナマってる箇所がありますが、第二のふるさと青森に敬意を表してってことで、まぁまぁ。
笑って許してください。

それでは旅日記。
「北国 青森の短い夏の夏祭り 第一弾 弘前ねぷた編(with青森ねぶた)」
『へば、祭りさ、いがー!!!』 (←じゃあ、お祭りを見に行きましょう♪ の意。)

「青森ねぶた」。
東北の火祭り。

この期間は街全体がねぶたを照準にして動く為、青森市内に一歩足を踏み入れた瞬間、
みなさんのワクワク感が伝わってきます。まずは出陣を待つねぶたが収められている「ねぶたラッセランド」へ。
青森県立郷土館の成田敏さんと共に歩きました。場内には原色で塗られたねぶたが堂々と収められていて、
周りをねぶた師やスタッフが取り囲み、立ち働き、更にその外に観光客がいて見学をしたり撮影をしたりしてました。
いわば、ねぶたの舞台裏。
成田さんによると『ねぶたは勝ち戦後の凱旋のお祭り』だそうなのですが、起源は諸説あってはっきりしないそうです。

実は私の出身大学もねぶたを出していて、今年は聖徳太子と千手観音がテーマ。
青を基調とした、これまでのねぶたにはなかった同型色のグラデーションの色使い。
両サイドには観音様の手が広がり今にも救われそう! むくむくと愛校心がわきました。
しかし今夜は、我が母校の出陣は無く、ちょっぴり、いや、かなり残念!!



私の出身大学のねぶた前で成田さんと記念撮影!

しかし、ねぶた審査員も務める成田さんに『これはかなりいけるよ!』とのお墨付きをいただき
「ラッセランド」をあとにしたのでした。

さぁ! いよいよ夜!!!
ねぶた出陣っ!
お囃子が聞こえて、街中を祭りに参加するハネトが行き来すると、もうガマンできませんっ! 
何を隠そう、私は大学四年間、ほぼ全日跳ねまくっていたのですっ!!

青森ねぶたの主役“ねぶた”たち

勝手に体がお囃子に合わせ動きます。跳ね方は簡単、しかし奧が深い。2ステップで軽くジャンプしながら前に進み
『ラッセーラー! ラッセーラー! ラッセラッセラッセーラー!』…と掛け声をかけながら跳ねます。
ジャンプするとき腰にひねりを加えるのがコツ。



盆踊りのように流暢に踊るのではなく、もう形振り構わず跳ねながら踊るハネトたち。まさに夏フェスのライヴのよう…

『わや跳ねてっきゃ〜』 (←あーん、私も跳ねたい! の意。)
鈴を鳴らしてハネトが通り過ぎたあとは、一台目のねぶたが来ました!
『わぃー! わや、綺麗だっきゃ!』 (←まぁ、なんて綺麗なんでしょう! の意。)

夜の空に、まるで命を与えられたように浮かび上がるねぶた。
も〜ぉ、↑↑↑テンション♂アゲアゲ↑↑↑ですっ!!



ねぶたと私…。「ラッセーラー!」だから、猫ひろしのマネをしてみました。ニャーッ!!

国道一杯の横幅に広がるねぶたを、我々観客の目の前で凄いスピードでグルグル回し、
さらには観客席までぐわーっと走り寄って来る!! 凄い迫力です!! 勇壮っ!!

因みに、観客席の近くまで『どーだ!』と言わんばかりに走り寄って来るのを『見栄を切る』というんですが、
この瞬間がついつい『キャーッ!』と盛り上がります。
この日の出陣は、13台。

『ねぶた、たんげ久しぶりだったばって、やっぱし、いっきゃの!!』
(↑ねぶたは久しぶりに見たけど、やはりイイお祭りだわ〜。の意。)

さて!!
昨夜の興奮もそのままに、一路、ねぷた祭り真っ最中の弘前へ。
(スタッフ談:「そのままに」とは言っても、青森の夜は、しこたま飲んで食って「そのまま」ではいかない感じで弘前に
乗り込んだ訳だが…。)

りんご畑の真ん中を通る国道を抜けると、岩木山を背景に城下町が現れます。
青森県に居たこともあるのに、一度も生で見たことが無い「弘前ねぷた祭り」。
『どんなお祭りなんだろう?』と、ワクワク。

まずは、ねぷた絵師の八嶋龍仙さんのアトリエへお邪魔しました。

八嶋さんは、創作絵というオリジナルのねぷた絵のジャンルを確立している方。日本画家でもあります。

驚いたのが一枚の絵の大きさ。
24畳のアトリエ一杯に広がる和紙に様々な絵が描かれています。

『あっ! 私たちのいるところがない!!』

龍仙さんは『過去の作品だからかまわないよ』とおっしゃり、罰当たりなことに、そのねぷた絵の上にのって記念撮影。
なっ、なんと!
その後、龍仙さんは絵の上に座布団を引こうとしたんですが、それはさすがに固辞しましたよ、全く。
力作の上に足で上がるなんて、できませんからっ!!



力作の上に足で上がる罰当たりな記念写真! しかも、猫ひろし! ニャーッ!

ねぷた絵は、

1、下描き
2、墨描き
3、ロウ引き(描き)
4、色塗り

の4つの工程で描かれるのですが…、
龍仙さんのやり方は、下描きをせず、いきなり墨描きをするのだそうです。
すごい集中力!!
その代わり、ロウ引きから色塗りの工程は凝っており、一度薄く色を塗ってから乾かし重ね塗りをするんですって。
一手間も二手間もかかって描かれたねぷた絵。一体どうなって現れるのでしょう!

夜、いよいよ祭りが始まります。
弘前市観光物産課の桜田宏さんと共に、お祭り見物。



大きな太鼓(剛情張大太鼓)と大きな態度(平松真奈美)

オープニングは、剛情張大太鼓の演奏。
大きい!! 直径5メートルはある太鼓。音も深く広がりがあります。



剛情張大太鼓を上下で叩いて弘前ねぷた祭りがスタート!

演奏が終わったあと、私たち観光客にも叩かせてくれるとのこと。
叩けるかどうか不安でしたが「弘前城ミス桜」の方々が最初に細腕で叩いていたのを見て、
腕っぷしのよい私は『よしいける!!』と先頭切って叩きました!



お祭りに花を添える弘前城ミス桜の3人

しかーし!!
叩いたあとの衝撃というか、反動がすごい!!
後ろに持っていかれそうでした。うっかりよろけたりして自分の音がわかりませんでしたぁ。くすん。太鼓さまに叱られた気分?



ミス桜たちの華麗なるバチさばきのあとに…


華麗と言うより、あれーっ? …って感じの私のバチさばき。

そして、いよいよねぷたの運行です。
開幕直前まで雨が降っていましたが、いざ祭りとなったら嘘のように晴れました。

弘前ねぷたは、扇ねぷたが中心。扇ねぷたは、台の上に額とよばれる灯籠を置き、その上に開き灯籠、
そして一番上に扇灯籠が乗ります。この扇の部分に、龍仙さんなどねぷた絵師の方が描いたねぷた絵が張られます!

弘前ねぷたの主役“ねぷた”たち(正面の鏡絵)

ねぷたのお囃子と『ヤーヤドー!』という掛け声が響く中、次々と美しく光るねぷたが目の前を運行します。

『あっ! 正面と背面は絵が違う!』

正面は鏡絵といい、武者絵、背面は見送り絵といって美人画が描かれるとのこと。裏と表では雰囲気が全く違い、
通り過ぎてからも楽しめるんです。『勇壮に出陣する影には、凱旋を、、いや、
無事で帰還することを願う女たちがいるってことか。』と、思えば、見送り絵には、
なま首を持った怪しい女性も描かれたりなんかり。
『女ってこわい。』
私は鏡絵よりも、見送り絵のほうに夢中になってしまったのです!

裏側の見返り絵の数々

『見送り絵のファンは結構いるんですよ』と桜田さん。
昔話や、桜田さんも実はねぷたの制作をしていたなんていう話で盛り上がっていたら、向こうから、
ぼぅっと浮き上がった武者の顔が近づいてきます。その周りにはおびただしい矢がこちらに飛んでくる。
『うわぁ! 立体ですか? あれは?』

『近くにくればわかりますよ。』桜田さんが高揚した顔でこたえました。
青森ねぶたと同じ、立体の作り方の人形ねぷたかな?

…と錯覚するほどの迫力。
やっとわかった! 龍仙さんの作品です!

八嶋龍仙さんの今年の作品の数々

合戦の模様を描いたねぷた絵は、主人公が真ん中に。まわりを愛馬や敵が囲んでいますが、
目が光り、矢の一本一本がシュッと音を立てて飛び、刀は赤く染まり、戦地で縦横無尽に舞っている。。
一瞬で私もその物語に引き込まれる感覚になりました。

いくら大きいと言え、いわば、絵なのに。
すぐ近くにくるまで、立体に見えるんです。
驚いた。これほど迫力があり、かつ優雅だとは。。。
『ひゃー!綺麗綺麗綺麗』リポートを忘れて、大興奮!

見送り絵は、ふくよかな女性を雷神風神が囲む絵。龍仙さんは必ずこの形式で見送り絵を描くんですって。

どうやら私は、原色よりも、ロウを生かした銀色の色使いのねぷたが好みだとわかった。

更に驚いたことには、なんと龍仙さん自身をお囃子の列の中で発見したのです!

ほら貝を吹きながら楽しそうに列の先頭を切って練り歩く姿に、思わず手を振りました。
弟子の方が制作したねぷたの行列に加わっていたそうですが、本当に楽しそうでした。



ほら貝を吹きながら行列に参加する龍仙さん!

夢のような時間が過ぎ、あっという間に運行終了。ただただ、迫力あるねぷた絵に魅了された数時間でした。

そして、若者たちがパワフルにねぷたを引き、私たちに見栄を切ったり、女性たちが粋に太鼓を叩いたりの盛り上がりを
目の当たりにしつつも、ほんの少し祭りの終わりには、情念めいたものと背筋が伸びるような感覚が後味として残りました。

昔の人が
祭りの最中に降りてきて
言葉にならない言葉を
ささやいていったのかな。

それは五穀豊穣だったり
合戦の勝利だったり
平和が続くことだったり
恋の成就だったり

うわーっと盛り上がる場面の裏側には、厳かさも併せ持つ。
城下町ならではの祭り。

「弘前ねぷた祭り」の魅力は、そこにあるのでしょうね。



ねぷたの前で桜田さんと一緒に記念撮影!
出番待ちをしていた弘前ねぷた参加者にもインタビュー!


弘前が生んだアイドル「りんご娘.」にもインタビュー!
2人共、名前がりんごの品名なんです!
右から、レッドゴールドちゃん、ジョナゴールドちゃん、
そして一番左にいるのが、年の差が倍近い平松ゴールドちゃん。エヘッ!
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