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旅人 : 平松真奈美

北国 青森の短い夏の夏祭り 第二弾
〜  八戸三社大祭 〜

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こんにちは。青森の夏祭りを旅するリポーター、平松真奈美です。

今回は「八戸三社大祭」。
恥ずかしながら、一度も見たことが無い…。
すごいすごいと言われているが、何がどうすごいのだろう?
そういえば、大学のとき、八戸の友達が祭りだからといってバイト休んでいたなあ。

八戸市内に入ると、既にお祭りの準備で市内はワサワサしてました。早速、八戸市民ガイドの瀬川征吉さんと待ち合わせ。
三社大祭初心者の私には最強の味方です。

まずは、軽くお勉強ね。
「八戸三社大祭」は、280年あまりの歴史と伝統を誇る、国の重要無形民俗文化財。神明宮、おがみ神社、
長者山新羅神社の、三つの神社の神輿行列に氏子の山車がお供をする豊作加護の言わば、神事なんですって。
よし、利口になった! 瀬川さん有難う!
と、今日は「お通り」の日。
神輿と山車の合同運行。

どの行列にもある一定の決まりがあり、そのうえで、それぞれの神社の特徴があります。
馬が目立つ行列、神楽が目立つ行列、舞が目立つ行列。

そして、山車がとにかく豪華!!
主に伝説、昔話、歌舞伎などをテーマに作られているんですが、まあ、豪華絢爛。贅の限りを尽くしているという印象です。

ホントは細かく山車を見たいんですが、あっという間に目の前を通り過ぎ「あ〜待って〜」っていう感じ。
金銀、朱色、深い青。無数の花飾り。
なんと、この山車、上下左右にパアッと開くんです。大体ビルの四階くらいの高さまでパアッと。
「わああ!迫力ぅ!」
山車に飾られた人形がさらに存在感を増す。
「おお〜!すごいすごい」



高さはそんなに無かった山車が…


電線の無い場所に来ると…


どんどん上にあがる、あがる!


後ろから見ると、倒れている板が…


持ち上がって…


伸びる、伸びる!!

掛け声は「や〜れや〜れや〜れやれ〜!」なんですけど、これにはいろーんな願いや気合が込められているそうな。
ひとしきり山車でテンションがあがっていたのですが、次の行列の先駈けが来ると気持ちが引き締まり、
神楽の「カッカッカッ」という歯打ちの音が眼と耳を釘づけにします。

そして、1800年代に作られた、屋台山車というお神輿や笠鉾という神社のシンボルが復活し私たちに披露されました。

たしかに派手さは無いけど、凛としたたたずまい。

これが何か知っている方は、手を合わせている方も。私もはしゃぐ気持ちを一旦抑えて目の前を通る神器を見送りました。
すっごいすっごい昔から、この祭りを、八戸を見守って来たんだなあ。。
敬虔な気持ちになっていたら。。。

と、向こうから何やら黄色い集団が!
「虎舞」です。
人気のある行列の1つで、神楽の頭の部分が虎になっています。胴体は黄色と黒。
「阪神ファン?」とつっこみたくなるようないでたち。
しかし!
なんと!
沿道の観光客たちを虎が噛み始めたのです!

「福がきますよ〜」
という瀬川さんの説明が終わるか終わらないうちに、私の目の前にきた虎が、ガッガッと、私の頭をかんだのです!
ひゃあ〜。。
か・ま・れ・た〜〜〜〜〜っ。。。
びっくりしましたが、これで一年は安泰じゃ!
虎旋風が去った後(ほんとにこの書き方は阪神ファンぽいな)には、また山車が。またテンションがあがり、
山車の後は行列で敬虔な気持ちになる。
この感情の上げ下げの繰り返しで、3時間もの運行は、あっという間に終了。
あ〜楽しかったあ。

夜になっても祭り気分は街を包んでる。

屋台が軒を連ねる横丁へスタッフと共に。いい気分になった頃に木遣りを歌いながらお神楽が回ってきました。



飲んだくれのYAJIKITA一行の所にお神楽と獅子舞が!


ひえぇぇぇ〜っ! 噛まれたぁぁあああ〜っ!!


お神楽の方と2ショット! もうベロンベロンの私…

いいね〜。雰囲気、雰囲気。
神楽に噛まれるのも、もう慣れたモン!

三社の夜はいい感じでふけ行くのです。

次の日に訪れたのは、八戸駅前の「吉田屋」さん。70年前から変わらぬ味の「八戸小唄寿し」を作っています。
過去あの「全国駅弁コンクール」でも優勝した事があるというお味。美人の女将、
吉田ヨネさんから「小唄寿し」にまつわる話を聞きながら、パクリ。
「ぅんめえ〜〜」
封印していた東北弁出現!
酢飯にしっかりお味が付いていて、紅鮭と鯖の風味を裏打ちしている。
これぞ、味の歴史小説やあ〜。(スタッフ談:どんだけ、彦麿呂風〜ぅ?)
また、この味に帰ってこよ。





吉田屋の高比座さんに紅鮭と鯖の倉庫を見せて頂きました


女将の吉田ヨネさん&「小唄寿し」と一緒に


これが名物駅弁「八戸小唄寿し」

満腹になったとこで、中日に行われる「加賀美流騎馬打毬」を観戦に長者山新羅神社へ。
え? なんて読むのかって?
「かがみりゅう、きば、だきゅう。」と読むのだぞ諸君。

馬が大好きで乗馬もできる私は、新羅神社の険しい参道を登るのと期待感で
ハァハァしてしまったのです。

が!
やはりここも馬場は敬虔な雰囲気。揃いの装束を身にまとい、長―い打杖を持った騎手が並びます。
分かり易く言うと、西洋のポロみたいな競技。開始の太鼓の合図で観客は大興奮です。蹄の音と、騎手の雄叫び、
そして、時折こちらに飛んでくる打毬が、またいいわけです。

勝った組の勝鬨の声もステキ。 馬たちが鬣を編んで貰ったり、
細工の美しい鞍や鐙を着けていたのも古式ゆかしい雰囲気をかもしだしています。

これは、馬も人も一体になって、かつ、コントロールも必要、かなり難しい。
昔の戦地もこんな雰囲気だったのかな。
馬産は、その中心は今はサラブレットに変わり、地域は北海道に変わったけど、確かに馬と共に暮らした息吹を感じました

いやいや、青森の夏祭り、かな〜り堪能しました。
知っていたつもりで知らなかった土地。青森。

短い夏に全てをかけ、
五穀豊穣の切なる願いを込め、
一夜の饗宴を全身全霊で楽しむ。

現代に生きる私たちは化学や文明にどっぷり浸かっています。それは日本であれはどこも同じ。
でも、東北の人々は、先人が感じて来た夏への思いを、知らず知らずのうちに受け継いで生まれ生きるのです。

それは東北の地を離れ、都会で暮らす東北出身者の私にも流れてる。
東北人でよかったなあ。
原点に帰る気がした、今回の旅でした。



八戸市民ガイドの瀬川征吉さんと一緒に


八戸三社大祭の歴史など色んな事を伺った郷土史家の江刺家均さんと一緒に
「八戸三社大祭」の行列には、子供が中心と言っても過言ではないくらい子供がたくさん参加している。
大人と一緒に一からお祭りを作り上げて成功させて八戸の子供達は大人になっていく。
まさに生きた道徳なんだと江刺家さんはおっしゃられていました。


お祭りの途中でFM青森の番組の生中継レポートにも出演しちゃいました。FM青森のレポーター須藤さん。
もう私の舎弟です!! うっそ〜。
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