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旅人 : HIP HOPアーティスト CO-KEY
旅日記担当 : 番組担当作家 久保有輝

徳島で阿波おどりを極めよう! 前編

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YAJIKITA担当作家の久保です。今回は旅人のCO-KEY氏に代わって、この旅日記を担当します。

♪踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃそんそん

徳島の夏の風物詩「阿波踊り」。
“日本三大流し踊り”の1つであり、“東のねぶた、西の阿波踊り”と称される位に大きくて盛大な夏祭り。

「阿波踊りをテーマにした映画が撮影されるらしい…」
こんな噂が流れてきたのは、今から1年以上も前のこと。我々YAJIKITAスタッフは、東京都内の某映画制作会社の会議室で、出来たばっかりの真新しい台本に目を通しながら、映画スタッフとの打ち合わせをしていた。去年の、暑い夏の日だった。
映画のタイトルは…、『阿波DANCE』。
若手大注目の榮倉奈々チャンと勝地涼クンの2人が主演する青春ムービー。そしてこの映画のキーワードは…、

「400年以上もの歴史がある伝統的な阿波踊りと、1970年代にアメリカのニューヨークで誕生したHIP HOPの融合」。

異なるジャンルの音楽、2つのダンスは、鳴門の渦潮のように交わる事が出来るのか!?
2人の友情や淡い恋は、交わる事が出来るのか!?
そんな感じかな?

ところで、今回の旅人・CO-KEYはというと、徳島県出身のHIP HOPアーティスト。
中学時代にHIP HOPに目覚めラップやダンスを習得。アメリカ留学を経て、活動を東京の場に移し1998年にデビュー。
その後は、数々の作品を世に送り出し続けるだけではなく、様々なアーティストの作品に参加したり、
プロデューサーとしても多くの楽曲を手掛けています。
去年発売のシングル「ALL I NEED」はオリコンインディーズチャートで初登場2位を獲得。まさにHIP HOP界では、
21世紀を担う注目の1人なのです。さらに彼は、この映画『阿波DANCE』のストーリー内で使う、
「阿波DANCEミュージック」の楽曲制作、そして出演までしちゃっているんです。



撮影現場で、Yo !

さぁ、季節は秋に代わり、映画は無事にクランクインを迎えました。
そして11月のある日。この映画のクライマックスシーンともなる阿波踊りの再現シーンが撮影される事になったのです。
いよいよYAJIKITAも動き出すことに…。

ここで映画『阿波DANCE』のストーリーを簡単に紹介しておこう。

東京のダンスコンテストで優勝したヒップホップダンサーで女子高生の川村茜(榮倉奈々)。
ダンスを極めるためにニューヨーク行きを誘われるのですが、突然離婚した母・恭子(高樹沙耶)の身勝手な行動で、
恭子の実家がある徳島の鳴門に引っ越すことに。ヒップホップの似合わない徳島の生活に、

「人生終わった…。」

と茜はつぶやいてしまいます。
しかし、編入した鳴門の高校で阿波踊り部に所属する、コージ(勝地涼)、ユッキー(北条隆博)、カズ(橋本淳)、
ミノル(尾上寛之)の4人に出会ったのです。阿波踊り部に誘われた茜だったのですが…、

「私無理。そんなダサい踊り。」

と阿波踊りを完全否定。これに対し「伝説の天水」と崇められている阿波踊りの踊り手を父に持つコージは…、

「阿波踊りはこの町の宝や! 400年の伝統、あるんやぞ!」

と応酬したのです。
そこで2人は、阿波踊りとヒップホップでダンスバトルを繰り広げる事になるんですが、
ユッキー、カズ、ミノルを含めた高校生たちは、初めて見る茜のヒップホップに大興奮。
その後3人は、茜からヒップホップを習い始めるのです。しかしコージとの友情や阿波踊りも捨てるわけにはいかない。
そこで阿波踊りとヒップホップを混ぜるアイデアを思い付き、
茜とコージをうまく言いくるめて「チーム阿波DANCE」を結成したのです。

「瀬戸内海と太平洋の水が混ざりあう鳴門の渦みたいに2つの踊りが融合する、誰も見たことのない“AWA DANCE”!!」

しかし、阿波踊りの審査会でコージの父・孝雄(高橋克実)が、

「こんなん踊りやない!」

と猛反発。孝雄の一言で「チーム阿波DANCE」の活動も消滅することに…。
いつまでも昔の自分を引きずっていた茜は、ニューヨーク行きを決意。でもその前に、なぜAWA DANCEを否定したのか、
その理由を確かめに孝雄の元へ。

「あんたの踊りからはなんも伝わってこんかった。阿呆になれてへん。」

“阿呆になるということ”そして“踊るということ”の原点を考えだす茜。
こうして活動を再開した「チーム阿波DANCE」だったのですが、高校生らしい微妙な恋心のもつれや進路の問題で、
5人の友情は崩れていってしまいます。
「チーム阿波DANCE」は、再びバラバラに…。

そしてやってきた阿波踊りの本番当日。多くの観衆が見守る中、「チーム阿波DANCE」の、その瞬間。踊り始めたのは、
コージただ一人。しかしそこに!!

…みたいなストーリー。まぁ、クライマックスやラストシーンは劇場でお楽しみ下さいなと。

去年の11月。YAJIKITAが訪れたのは鳴門の渦潮船が発着する亀浦港。この港に巨大な阿波踊りのセットが再現され、
3日間もかけてクライマックスシーンの撮影が行われました。ちなみに阿波踊りは、
徳島市内だけではなく徳島県のあちらこちらの自治体で開催される、まさに県をあげての一大イベント。
映画の舞台になっている鳴門市でも阿波踊りは毎年開催されています。
そんな鳴門の阿波踊りで実際に使われている阿波踊りの桟敷席を、そっくり借り切ってそのままセットに! 
阿波踊りの連の方々も多数参加しての撮影となりました。桟敷席で見守る観客エキストラは延べ2000人。
盛大な阿波踊りの再現です。

しかし季節は秋から冬への11月。冷たい風が吹きつける港で、しかも深夜遅くまでの撮影。
セットの裏では石油ストーブも登場するような寒さの中での、夏真のシーンの撮影だったのです。
分厚いコートに身を包んだ出演者やエキストラも、助監督の「撮影に入ります! コートを脱いでください!」の非情な一言に、
撮影の度に夏服になって、我慢、我慢。徳島県人のパワーを感じた瞬間でした。
阿波踊り部の4人が行きつけの「うずしお食堂」店長の役で出演しているCO-KEYも、その撮影に参加。
そして合間を縫ってYAJIKITAのレポートにも挑んだのです。



撮影を見守るCO-KEY

そして無事にクランクアップを迎えた、映画『阿波DANCE』。
月日は流れ、今年の5月にいよいよお披露目。完成披露試写会となりました。新橋の会場には、
茜やコージと同世代の高校生が多数詰めかけ阿波踊りと同じくらいヒートアップ。この試写会では、
なんとCO-KEYが森谷雄チーフプロデューサーと一緒に司会を務め、舞台挨拶には、
榮倉奈々チャン&勝地涼クンを始め多くの出演者が揃いました。

試写会後、YAJIKITAは奈々チャンと涼クンに独占インタビュー。
CO-KEYとは、撮影中ずっと一緒に鳴門で過ごしただけに、インタビューの息もピッタリ!

そして映画の公開を控えた、この夏。CO-KEYの阿波踊りと徳島再発見の旅が始まったのです…。

まずは、阿波踊りの基礎知識。舞踊家であり、民俗芸能を研究されている檜千尋さんに、
阿波踊りについて色々と伺ってみることに…。



檜さんと一緒に

檜さんによると、徳島には室町時代から盆踊りはあったそうなんですが、16世紀に蜂須賀公が城を作る時、
今の阿波踊りに近い物にしたそうなんです。蜂須賀公とは、豊臣秀吉に仕えた尾張の戦国武将・蜂須賀小六の子孫。
秀吉から阿波の国を任された蜂須賀家は、戦国時代の終わりから明治維新まで300年近く徳島を納めていました。
そんな蜂須賀公が完成させた阿波踊り。でも当時は、今みたいにテンポが速くなかったそうなんです。
そのビートは、南の黒潮に乗って、沖縄のカチャーシーや熊本のハイヤなどが取り入れられているということで、
南の国の2拍子と上方の文化が融合したのが阿波踊りということなんでしょうか? 
また、やぐらを立ててその周りを回るのではなく町中を練り歩くスタイルの阿波踊り。
町の辻々を通るのは厄払いの意味もあるそうで、これも蜂須賀公の考案だとか。
さらに、肩から下には手を降ろさないで踊り続けるのも阿波踊りの特徴。かなりの体力が必要なんです。
でも手を上げ続けるのは、なぜなのか!? 手を下げると神様に自分の場所を見付けて貰えないからなんだそうです。
そんな阿波踊りの歴史や知られざるエピソードを、檜さんはたくさん教えてくれました。

夏の一大イベント阿波踊りですが、徳島市内に凄い店があるという噂を聞きつけました。
その名も…「阿波踊りプロショップ・岡忠」。プロショップですよ、プロショップ! つまり阿波踊りの専門ショップです。
1年中、阿波踊り一色のお店なんです。店内に入ると、ハッピや浴衣、阿波踊りで身につける小物、
そして阿波踊りで使う鳴り物などが所狭しと並んでいるじゃないですかぁ!! 気さくなご主人・岡本忠さんは、
名門阿波踊り連でもある「蜂須賀連」の連長もされているそうで、まさに阿波踊りと共に人生を歩んでいるお方なのです。



ご主人の岡本忠さんと一緒に

ところで阿波踊りに欠かせないお囃子。
その楽器には、鉦(かね)・笛・三味線・大皮・締太鼓・大太鼓・樽太鼓などがあるんです。
さぁ、ここはミュージシャン魂を見せて頂きましょう、CO-KEYさん!! 
まずは、自信満々に鉦を手に取ったまではいいのですが…「お、重〜いっ!」。叩く前に、その重さに圧倒されていました。
大丈夫ぅ〜っ???



人気の肉入りラーメンと生卵

鳴り物に大興奮しちゃったCO-KEY。地元ならではの味“徳島ラーメン”を食べる事に…。
向かったのは徳島ラーメンの超有名店「東大」。徳島ラーメンの特徴は、少し甘いとんこつ醤油味。
チャーシューではなく豚のバラ肉を入れるお店が多いみたいです。そして、ゆで卵ではなく生卵を入れるのも珍しいのでは?
ちなみに「東大」は生卵が5個も付いてくる。ラーメンに全部入れちゃってもいいし、
サイドメニューでライスを頼んで“ラーメンwith卵かけごはん”にしてもOK。席の脇を見ると、
卵かけごはん用のオリジナルの醤油まであるじゃないですかぁ! 確かに卵かけごはんに、この醤油を使うと、
旨いぞぉぉぉぉ!! CO-KEY曰く、ラーメンの卵は途中まで崩さないで食べて、途中から崩すのがいいそうだ。
慣れ親しんだ味に、ご満悦のようでした。



卵かけごはん用のオリジナル醤油


店主の内藤健太郎さんと一緒に

さ〜、CO-KEYの阿波踊りと徳島再発見の旅は、まだまだ続きます!
次回のこの旅日記では、CO-KEYが、あんなことから、こんなことまで!?!?
掘ってます! 投げてます! そして、踊っちゃってます!!
さらに、CO-KEYから届いた、旅の感想も紹介します。

ちなみに、映画『阿波DANCE』は、現在公開中。
詳しくは、オフィシャルホームページをチェックしてみて下さいネ! ではでは。



来週はこんな事に!!
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