周辺地図はコチラ
 
旅人 : 平松真奈美

都電荒川線 東京下町レトロ旅@

HOME>東京1>東京2
     
 

どうも、平松真奈美です。
青森の短い真夏のリポートをして以来の登場は、いきなり真冬です!!
しかも、この冬一番の寒気が日本列島を包む中、行ってまいりました、東京下町を走る都電荒川線の旅。
北風とビル風がミックスされた、独特の冷気にあてられて荒んだスタッフ諸氏の心と体を溶かすべく
(私の心は荒んでないので。念のため)探しましょう、のどかな街の風景を! 探しましょう、昭和の文化を受け継ぐ人々を!

まずは、始発&終着地点の早稲田停留所へ。
新目白通りの真ん中に、ぽつん、とあります。ここから旅のはじまり。
ちなみに、都電の場合、電車なんだけど扱いはバスなので「駅」ではなく「停留所」といいます。間違えてはだめですよお。
なんてことを思いながら、都電に乗ったはいいが、疑問がいっぱい。これは、基礎知識を入れなければお伝えできない! 
ということで、東京都交通局・都電荒川線担当の堤満さんと中村友宣さんを訪ね、都電のお勉強をしました。



都電荒川線荒川電車営業所の堤さん(左)、中村さん(右)と一緒に

今では荒川線1路線だけの都電ですが、一番発展していたころは、41系統もあったとのこと。
当時の路線図はまさに都内全体を網羅していて、びっくり!
しかし、自家用車が普及するにつれ、道路と共用している部分が多かった都電は次第に運行しにくくなり、
都バスにとってかわられ、いつしか廃線になっていったそうです。

うーん、ちょっとさみしい話だ・・・



東京タワーを背にして走る昭和の都電。行き先は品川駅


都電荒川線・町屋駅前停留所の昔の風景

しかし、そんな中でも荒川線だけは、道路との併用部分が少なかったこと、
沿線の方々からの要望が強かったことなどの理由から現存しているのだそう。
強運の持ち主、都電荒川線! てとこですね。
そんな荒川線の現在の課題は、利用客の減少。
交通局は集客の為に様々なアイディアを講じていて、そのうちの一つ、
比較的安価な貸切車両サービス(片道13820円!)はとても人気があるそうです。
うん、確かにここに来るときに「貸切車」と書いた車輌とすれちがったぞ。

また、鉄道ファンにはたまらない、レトロ車輌の運行、都電グッズの販売などなど、少々レア目なところが、
なんとも購買意欲をそそります。ちなみに、レトロ車輌はまだ1輌しかないので、なかなかお目にかかれないそう。
取材中に是非、みてみたいものです。

お話を聞いた事務所の壁一枚へた外は荒川車庫。
ピンポンピンポンという音とともに、車庫に入る車輌が帰ってきます。線路が2車線プラス、車庫用の線路。
この3つの線路が交差して、屋上から見ると、線路が三角形になってました。ちょっとおもしろいわ。



本線の両方から車庫へと弧を描く線路。まさに
三角形デルタ地帯。鉄道マニアにはたまらない風景。


デルタ線を渡って車庫に帰ってきた都電。
鉄道マニアにはたまらない風景。

堤さんも中村さんも、元運転手(運転士ではありません)。沿線に咲くバラの美しさや、
のんびりゆっくり街を走る都電のあたたかみについてお話はつきませんでした。現在、都電の運転手さんはおよそ80人。
健康に気をつけてみなさんがんばってくださいねえ!



営業所の中には運行表示盤が! 
今どこに列車がいるのかが一目でわかる!


運行表示盤の向かいには、こんな都電のパネルが!

続いて、早稲田から三つ目、鬼子母神前停留所で降り、法明寺・鬼子母神堂へ。

境内に一歩足を踏み入れると、まず目に付くのはおおきなイチョウの木! 
30メートルの高さ、幹は8メートルもあるのです!! すごーい。
空気がしんとするなか、その奥に本堂が待っていました。

ここは、「きしぼじん」ではなく、「きしもじん」という読み方で、
しかも、鬼という字の一番上の「ちょん」という一画目がないんです。なんでも、読み方については、もともと、
インドでは「も」と発音していたということで、ここでも、その発音を使っているんですって。
また、鬼という字の一画目がないことについては、ここ、法明寺に祀られている鬼子母神様は、
修行をして鬼の角がとれた状態なので、一画目をとったとのこと。



鬼の漢字の一画目が無いでしょ! 
法明寺の主事・高野顕修さんと一緒に


鬼子母神像

本堂の外の鬼子母神像は、何かを我慢しているお顔で、胸のまえで合掌しているのも変に力が入っている印象でしたが、
本堂にいらっしゃる鬼子母神様は、やわらかーく笑っており、シンボルである石榴にかこまれて、
子供を抱いてふんわりした雰囲気でした。ついでに言うと、うちの母親にもちょっとにてる・・鬼ってつくから、
こわい神様かと思っていたら、違うんですねー。あ、しかし、うちの母はいまでも怖いですよ。
残念ながら、本堂の中の鬼子母神様は、撮影ができなかったのですが、色彩も鮮やかで必見の価値ありです。
うーん、しかし、PCで角がない鬼という字が変換できないのが無念だわ。



境内にある駄菓子屋のおばちゃんと一緒に

一通りの見学を終え、境内のなかにある駄菓子屋さんへGO!
昔、食べたくても限りあるお小遣いのせいでなかなか食べられなかったお菓子がいーーっぱい!
好物のミルクせんべい、酢イカ、紐がついた飴、あんこ玉を一気に大人買い!
しっかり消費税も払いました・・が、いいねいいねぇ、これぞ懐かしい味!
最近では子供のお客さんは少なくて、私のように懐かしいって言って買われるお客さんが多いんですって。
コンビニでもある程度のものはそろいますからねえ。

今週最後に立ち寄ったのは、王子駅前停留所の、扇屋さん。
ここでは、卵を15個も使う「釜焼き玉子」が有名です。
今回お邪魔したのは、古典落語「王子の狐」に、この扇屋さんと卵焼きがでてくるからなんです。
「王子の狐」は題材が難しく、大ベテランではないと披露できない落語。その舞台が扇屋さんなのです。



お店の暖簾は昔のまま。「割烹 王子 扇屋」と…

ここは、今は卵焼き専門店になっていますが、元は300年以上続いた料亭。
王子一帯が扇屋さんの土地で、王子を流れる石神井川も、扇屋さんの前だけは、
紀州吉宗公ゆかりの音無川と名づけられていたとか。参勤交代のお殿様も扇屋さんでお休みになられたとか、
とにかく歴史的なお話が次から次へと・・・
お話を伺いつつ厨房へ近づきますと・・香ばしい香りがただよってきました。

あっ、これ、ケーキ?
いやいや、ここは卵焼き店。
しかーし、私の目の前にあるのは丸い物体。まるで、レアチーズか、焼きプリンみたいだ。甘い香りが私を包みます。
ごめんなさい、インタビュー中も見たこともない卵焼きに私の目は釘付けでした・・・
待ちに待った試食。



試食する5秒前の笑顔

一口食べると、食感はプリン、続いて甘さ、その次に卵の焼いた香ばしさと出汁の深みが口の中に広がります。
お、お、おいしい〜
300年も続いた一子相伝の釜焼き玉子様にふさわしいリポートができたかどうかはおいといて、
幸せな気分で取材を終えました。



扇屋ご主人の早船武彦さんと一緒に

一週目の旅はおなかいっぱいでしたあ。

今回の旅で紹介した王子の「扇屋」は、古典落語「王子の狐」の舞台になった店。平松さんが頂いた名物「釜焼き玉子」も、
このストーリーにちゃんと出てくるんです。そこで、落語会の重鎮でありずっと王子にお住まいの、
瀧川鯉昇師匠にスタジオにおこし頂いて、「王子の狐」を一席披露して頂きました。
下町人情あり落語ありの今回の「YAJIKITA ON THE ROAD」。楽しんでいただけましたか?



瀧川鯉昇師匠、ありがとうございました!!

 

HOME>東京1>東京2