今回私がご紹介する街は、故郷でもあります「愛媛県」。
愛媛県は四国地方の北西に位置している(地図でいうところの左上)、人口約147万人の都市。気候も一年中ある程度安定していて、個人的には「日本のカリフォルニア」と呼んでいます。
よく「愛知県」と間違われますが、これを機会に愛媛県をしっかりと覚えていただければ幸いです。
愛媛県は「東予」と呼ばれる県東部、「中予」と呼ばれる県中央部、「南予」と呼ばれる県南部と3つのエリアに分かれています。 |
今回地元取材という事で、私は取材前日、一足早く愛媛に到着。
ここ数年愛媛の街並みは急激に変化しているような気がします。
道路もかなり整備されていますし、立ち並ぶお店も様変わりしていて、帰る度に違った顔を見せる故郷に寂しさ半分嬉しさ半分、複雑な気持ちになります。 |
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8月5日(金)
●松山
「とんかつの清まる」
今回私が検証したかったお店「とんかつの清まる」。
東京でテレビ見ているとやたら「松山名物とんかつパフェ」と銘打って出ているんですが、私は知らなかったのです。
いつの間にそんなブームが??という事でお邪魔しました。
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店内に入ると壁には「とんかつケーキ」の写真が
デカデカと!
まずは、打ち合わせをしながらお店のメニューを見せていただきました。
もちろんノーマルなとんかつもズラリとあるのですが、どうしても目が別のメニューに移るのです。
「チョコかつ」
「バナナチョコかつ」
「あんこかつ」
「あんチーズかつ」
「カスタードチーズかつ」などなど。
今後もいろんな食とのコラボレートをしていきたいとおっしゃっていました。
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それでは早速今回の目玉、「とんかつパフェ」にトライ!
このとんかつパフェ、日本全国から食べにくるお客さんも沢山いるようで、お店に置かれてある寄せ書き帳にはとんかつパフェを食べた人の声・声・声。
ちなみにわたなべ、「ハンバーグ+パイナップル」やら「ポテトサラダ+みかん」などのようなご飯に甘いものの取りあわせが苦手なのであります。
そんな私は食べましたよ。とんかつパフェ。
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「鍋焼きうどん・二大老舗対決」
お隣香川県は「讃岐うどん」が有名ですが、松山では「鍋焼きうどん」が有名で(何故有名なのかはわかりませんが…)私も幼少の頃からよく食べていました。
有名な鍋焼きうどん屋さんは2軒あるのですが場所・メニュー・定休日・営業時間までも非常に近いのであります。
しかし松山人の中では好みがきっちりと分かれております。松山市駅から通じる松山銀天街というアーケードを5分ほど歩いた小さな路地にその2軒は存在しています。
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まず私達は「ことり」に入りました。
メニューは「鍋焼きうどん」と「いなり」の二つだけ。
私達が入るのを知っていたのかと思うほどスピーディーに鍋焼きうどんが運ばれてきて、機材セッティングも間に合わない程でした。
皆さんの想像する「鍋焼きうどん」といえば土鍋に入って…云々というイメージかもしれませんが、松山のこの二店はアルミ鍋に透き通ったダシ汁にねぎと肉、油揚げ、ナルトがのっているものであります。出し汁はやや甘め。
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続いて「アサヒ」へ。
こちらのメニューは「鍋焼うどん」と「鍋焼うどん卵入り」、「いなり」という3品。
こちらの味はことりよりも濃く、やや甘め。どちらかというと肉うどんに近い感じと想像していただければよいと思います。
という事で「ことり」と「アサヒ」にお邪魔しましたが、取材過密スケジュールのためなのか、はたまたスタッフのいじわるなのか、ほとんど一気に二食を食べたわたなべ。
今回の取材、女性は私ひとりなり…「おなかいっぱいでぇす!」と通り越して…私達は次の取材先に移動するのでありました。
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<閑話休題>
取材移動車中にて。
やくみつる似の映像スタッフ。
ぱんぱんですな〜! |
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●大洲
松山から車で約1時間20分。
私達は大洲市にやってきました。
この「大洲」、加藤家6万石の城下町で‘伊予の小京都’と呼ばれ、未だ古い街並みが残っているノスタルジックな街。
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「高張提灯(たかはりちょうちん)」
高張提灯とはお祭りに軒先を飾り、神社などに奉納されている提灯の事ですが、この大洲の高張提灯は県指定伝統的特産品に指定されています。
現在、愛媛県南予地方では一軒のみで製作されています。
今回お話をお伺いした平地傘提灯店さんは高張提灯の指定と合わせて、県指定伝統工芸士に認定されました。
長い間一つの事をやり続けて極めるという事への重み、そして後継者など伝統を語りつづける事へのご苦労などお伺いしましたが、「職人」さんへの尊敬がまた一つ私の中でふくらみました。 |
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「ポコペン横丁」
続いて私達は大洲レトロタウンのポコペン横丁に。
皆さん「ポコペン」って知っていますか?知らないスタッフもいたんですけど…
「ポコペンポコペンだーれ突っついた?♪」
という歌で有名な子供の頃の遊び。この遊びがネーミングになっている横丁、昭和30年代のディープな雰囲気を再現している街並みです。
あちらこちらに懐かしい看板や車などがひしめきあっています。
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ポコペン横丁を進んでいくと「思ひ出倉庫」が。
ここは昭和の街並み(薬屋さん、理髪店、駄菓子屋さん、はたまた昔のお家など!)が忠実に再現されている倉庫。
入り口横には昔の邦画ポスター!昭和映画好きのわたなべは大興奮!
その他にも三菱重工製シルバーピジョン・MAZDAミゼット・MAZDA R360クーペなどバイク・車好きにはたまらない!
お家の中にあったテレビもSHARPの前身メーカー
「早川」製!
うちの男子中学生集団(スタッフ)もおもちゃを見つけた子供のように取材そっちのけであっちをウロウロこっちを
ウロウロ。
落ちつきがないっつ〜の!!
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「屋根のある橋」
大洲から車で約40分。
大洲市川辺町にやってきた私達。
ここは「浪漫八橋(ロマンハチキョウ)」と呼ばれる日本ではとても珍しい「屋根付き橋」があります。
昔はこの場所で井戸端会議がされていて、雨露を避けるために屋根を付けたと言われています。 |
愛媛県指定民俗文化財にもなっている「御幸の橋」を始めとする八つの橋は、それぞれ出来た年代も大きさも形も違います。
それぞれに違った風情を持っています。
不思議な事に橋の上からみる川の流れも全く違って見えます…
そこで登場するのは男子中学生集団。
川に下りて水を掛け合いバシャバシャ(笑)やっぱりこういう自然の涼はいいね! |
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日も傾き大洲に戻った私達は、‘日本三大鵜飼い’大洲名物「うかい」を体験する事に。
ユラユラと肱川をゆっくり進む屋形船に揺られ、お弁当を食べると気持ちもまったりと優雅な気分になりました。
(私はウーロン茶)
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すると他の屋形船のお客さんの声が聞こえてきました。
「あれ?やくみつるじゃない?」
「え?違うんじゃない?」
「いや、やくみつるよ〜」
私達は「え?やくみつる?」と辺りを見まわしてみた。
するとお客さんの指の先にはうちの映像スタッフ(前出)の姿が!
否定はしたもののお客さんのヒソヒソ声はしばらく続くのでありました…
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そして日はすっかり沈み屋形船の灯りだけが灯る川面の遠くから篝火を灯した迫力ある鵜船が登場!
黒装束の鵜匠さんが数羽の鵜を見事な手綱さばきであやつっています。
時に鵜が私達の船の近くまで寄ってくるのですが、あまりの鵜の勢いに不覚にもわたなべびびってしまいました。
肝心の取材…
灯りに沢山の虫が寄ってきまして、大きな口を開けている私に容赦なく飛びこんできます。出しても出しても飛びこんできます。おちょぼ口の取材。
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男子中学生との愛媛の旅2日目に続く…(次回もお楽しみに!) |
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