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旅人 JFNアナウンサー 井門宗之 &&&

富士樹海清掃 〜コスモ アースコンシャス アクト〜

 
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8月20日

アースコンシャスアクトの一環として2001年から行なわれている「クリーンキャンペーン」。

今回我々YAJIKITA一行は、このキャンペーンである富士の樹海清掃活動を取材すべく一路富士の麓を目指した。
日本一の山、富士山はそのゴミの多さから「世界自然遺産」への登録が出来ないとされている。

特に今回清掃活動を行なう樹海のゴミの量は相当なものらしい。

そしてこの樹海を自然な姿に戻すべく、JFN38局各局からパーソナリティー、リスナー含め200人弱が集まるという。
一体どれほどのゴミが捨てられているのか?取材前から不安が頭をよぎる。

 

YAJIKITA一行は僕を含めて4人の熱き男達。
この日の午後いちで行なわれる清掃活動に参加するため、早朝6時50分新宿西口に集合した。

この旅最初の移動手段は高速バスであり、河口湖からはレンタカーで目的地へと向かう予定であった。そして一連のチケットはプロデューサーが管理している。

僕等を乗せるバスの出発予定時刻は午前7時10分。
腕時計に目をやると7時を回ろうとしていた。
僕等を乗せるバスはもう目の前。
いつでも出発できる雰囲気だ。
それに負けじとばかり、我々一行も準備万端。

そうプロデューサーが来ていないという悲しい現実を除いては・・・。スタッフ交互にPの携帯に電話をかける。
しかし無情に流れるアナウンス。

「留守番電話サービスセンターに・・・」

いや、接続されても困るのだ。
本人に連絡が取れなければ、この切羽詰った状況を打開できない。

30回目の無情アナウンスを聞いた頃だろうか。
時計の針は7時10分。
僕等を乗せる予定の高速バスは、ブロロロロと元気なエンジン音を響かせ河口湖へと向かっていった・・・。
(さて、この後我々がどうしたかは映像でお楽しみください。) コチラから

YAJIKITAの旅にはトラブルがつきもの。
出鼻はすっかりくじかれたものの、何とか無事に河口湖に到着した一行。

早速今回の清掃に日本全国から集まった参加者達と合流する為、「緑の休暇村」へと向かった。さすがにおよそ200人に上る参加者が一同に会する様は圧巻である。

昼食をとりながら、全国のリスナー同士が色んな話を笑顔でしている風景は、いちパーソナリティーとして何とも言えない嬉しさがこみ上げてくる。

「この雰囲気なら、清掃活動もチームワーク良く出来るに違いない!」

富士の空には低い雲が立ち込めていたが、出発前の僕の不安は晴れていた。


このクリーンキャンペーン、昔は富士山の登山道の清掃活動を行なっていた。

僕も3年前に参加したのだが、当時はそのゴミの量に驚かされたものだ。

「何故登山道にこんなものがっ!?」

的なものも多かったように思う。

だが現在、3年前にゴミの多かった登山道からはほとんどゴミが消えたという。これは、この清掃活動にずっと参加していらっしゃる登山家・野口健さんが仰っていたことだ。

登山家のモラルが上がったこと、そしてクリーンキャンペーンを続けてきたことが、成果となって現れたのである。

3年前の僕は富士に捨てられたゴミの量を見て、

「こんなに捨てられていて本当に綺麗になるのか?」

と半ば諦めていた。

しかし、地道な活動は確実に実を結び、登山道からゴミをなくしたのである。これは本当に凄いこと。野口さんや、これまでのクリーンキャンペーンに参加していただいた各局のパーソナリティーやリスナーの皆さんに、心から拍手を送りたい。

確かに登山道のゴミは無くなった。この、登山道にゴミを捨てていくのは、あくまでも登山者である。

しかし樹海にゴミを捨てていくのは、登山者ではない。心無い産廃業者や廃品回収業者がトラックで樹海に入り、無造作に、無節操に様々なゴミを不法投棄していくのだ。

そこに落ちているゴミは登山道のそれとは質が違う。
一体そこにはどんなゴミが、どれだけ捨ててあるのだろう。いよいよ僕等は樹海の入り口に立った。
この樹海清掃中は様々な各局のパーソナリティー、リスナーの方々にお話しを伺う事が出来たが、まずFM新潟の山田みなみアナにお話しを伺った。

彼女を含めFM新潟のリスナーも、

「樹海とゴミ」

が簡単にはリンクしないらしい。

樹海の中がどうなっているかなんて、想像もつかないのだ。

しかし、樹海に入って5分もしない内に強烈な現実が突きつけられた。

飛び込んできたのは無数の廃タイヤ・・・。

それだけでは無い。冷蔵庫、エアコン、雨どい、ガスコンロ、テレビetc.果てはオートバイまでが捨ててある。

僕等は大体幅50〜70メートル、奥行き200〜300メートルの範囲で清掃活動を行なっていたのだが、結果的に廃タイヤだけでおよそ160本ほど回収した。

参加者200名弱。
その全員が、額に汗を光らせ一心不乱にゴミを集めている。本当にこの樹海を綺麗にしようと集まった参加者の表情は、どの顔も真剣そのもの。

最後はこの人数が横並びになり、ゴミのバケツリレー!

「そのゴミ袋、ちょっと重いから気をつけて〜!!」
「これガラスが出てる!持つときはこっち側持って〜!!」
「頑張っていこ〜!」

バケツリレーをしながら、全く見ず知らずの人間同士が笑顔で、そして真剣に声をかけあい励ましあっている。
聞けば何度もこのクリーンキャンペーンに参加しているリスナーもいるという。
どうしてこのキャンペーンに参加してるんですか?の問いに、

「富士山が好きだから。」

字にすれば9文字。
でもこの9文字の言葉に彼ら、彼女らの本当の気持ちが詰まっている気がした。
遠くで見ると綺麗な富士山の麓が、これだけ汚れている事にショックを受けていた参加者も多かったのは確かである。

集めたゴミの量もハンパなものでは無い。

しかしおよそ3時間の清掃活動が終る頃にはそのゴミもほとんど無くなり、綺麗になった地面の上には、晴れやかな顔をしていた参加者達が何だか誇らしげに立っていた。
このキャンペーンのリーダーとも言うべき野口健さんが仰っていた。

「いま樹海の不法投棄されたゴミのせいで、綺麗な富士の水源が4つもダメになってる。汚すのは簡単だけど、
それを元に戻すのが難しいんです。」

確かに、そうなのだ。

不法投棄をする人間はせいぜい2〜3人でやってきて、トラックの荷台から「ドカドカドカ〜」っと、ものの数分でありえない量のゴミを簡単に捨てていく。

しかし僕等はそのゴミを、200人がかりで何時間もかけて、元に戻すのだ。

こんな理不尽な話は無い。
今回唯一救いだったのは、新しいゴミが無かったこと。不法投棄する人間の数も減ってはいるんだろう。

言うなれば僕等は過去に捨てられた恥の歴史を回収したのだ。

これから先、樹海が綺麗になるまで何年かかるか分からない。野口さんは樹海清掃は5ヵ年計画で考えてると仰っていた。

僕は今回、3年前の登山道で感じた事と同じ気持ちを、樹海のゴミを見たときに抱いた。
しかし登山道のゴミはこの3年でほとんど無くなったのだ。

この樹海も必ず元の姿に戻る時が来るだろう。
「富士山が好きだから。」

この気持ちを1人でも多くの人が感じてほしい。

ドロドロになりながらも、笑顔で樹海を後にする参加者の姿を見て、僕等YAJIKITA一行は強く思った。
 
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