服部幸應の『食育の時間』
最近話題の『食育』。食文化の改善のため、『食育』の必要性を訴え続けてきた服部栄養専門学校校長・医学博士の服部幸應が、「食」にまつわる幅広い知識や常識を『食育』という観点からたのしくわかりやすくお話します。
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Index
食育に関する質問や番組への要望など、みなさんからのメールをお待ちしております。
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(200)食育の基本は「選食力」
(199)食育基本法の必要性
(198)食育につながる海外事例〜イタリア
(197)食育につながる海外事例〜フランス
(196)食育につながる海外事例〜アメリカ
(195)ご質問にお答えします!
(194)豆を食べよう!
(193)お酒の適量と飲み方
(192)子供の体の異変
(191)最新版の「国民健康・栄養調査」より
(190)日本の食品ロス
(189)体力・スポーツに関する意識は?
(188)家庭での食育実践について
(187)家庭での食料備蓄
(186)食育推進の目標値と現状値
(185)世界の飢餓人口は10億人
(184)今、空前の農業ブーム!?
(183)食料自給率の種類と問題
(182)食育度チェックテスト
(181)安心安全な食材選び「油」
(180)栄養士と食育
(179)米にまつわる諸問題
(178)大学生の食に関する実態・意識調査から
(177)食のリスクコミュニケーション
(176)子供のしつけと食卓
(175)イギリスのファーマーズ・マーケットに見る地産地消
(174)地球環境のために食育の視点からできること
(173)選食力を身につけるポイントは?
(172)コンビニの食品廃棄と見切り販売の問題
(171)メタボの腹囲の見直しについて
(170)妊産婦と乳児の食育
(169)食育の出前授業
(168)食育関連プロジェクト
(167)食育推進全国大会より C食育、今後のすすめ方
(166)食育推進全国大会より B漫画を通じて食の大切さを訴える
(165)食育推進全国大会より A「弁当の日」で伝えたい食育
(164)食育推進全国大会より@ローソンの食育推進
(163)食と運動〜「エクササイズガイド」のすすめ
(162)最新版の水産白書から
(161)食料自給率と食生活の関係
(160)最新版「食料・農業・農村白書」より
(159)食事バランスガイド 活用法 B
(158)食事バランスガイド 活用法 A
(157)食事バランスガイド 活用法@
(156)最新版「食育白書」より A
(155)最新版「食育白書」より @
(154)1口30回噛む方法とは
(153)果物の適量・栄養・安全性
(152)子供の料理への関心について
(151)食育関連予算(平成21年度)について
(150)水と食育
(149)海藻と日本人の食生活
(148)子どもたちの体力と生活習慣
(147)食育推進基本計画の4年目をむかえて
(146)服部津貴子さんによる食育講座 その2
(145)服部津貴子さんによる食育講座 その1
(144)安心安全な食材選び「野菜」
(143)安心安全な食材選び「魚」
(142)安心安全な食材選び「肉」
(141)米粉に注目!
(140)コショクと人格形成
(139)「つくる食育」の基本とは?
(138)国民健康・栄養調査の結果から
(137)食器や食卓の工夫
(136)カーボンフットプリントとは
(135)子供の選食力を養うには
(134)2009 食育展望
(133)食の2008 総まとめ
(132)食育Q&A ご質問にお答えします!A
(131)食育Q&A ご質問にお答えします!@
(130)2008食育白書より その2
(129)2008食育白書より その1
(128)子供が育つ食卓
(127)食育に役立つキーワード集
(126)食育と学校給食 その2
(125)食育と学校給食 その1
(124)小児メタボリックシンドロームについて
(123)メタボにならない生活習慣8か条
(122)メタボリックシンドロームの基礎知識
(121)食品偽装に負けない選食力
(120)今、日本に必要なこと。それは食育!B
(119)今、日本に必要なこと。それは食育!A
(118)今、日本に必要なこと。それは食育!@
(117)企業と食育 〜企業で食育はどう行われているのか
(116)食育の疑問・・・どうすればいいの?
(115)家庭の主婦の食に対する感覚は?
(114)スパイスの話
(113)食料自給率を上げるためには
(112)食中毒を防ぐ食べ方
(111)「塩」の話
(110)箸の歴史と使い方
(109)食育推進全国大会より その3
(108)食育推進全国大会より その2
(107)食育推進全国大会より その1
(106)だしの味をおぼえよう!
(105)沖縄にみる平均寿命の変化
(104)国民健康・栄養調査の結果より
(103)「食育に関する意識調査」について
(102)アンチエイジングな食卓A
(101)アンチエイジングな食卓@
(100)朝ごはんをおいしく食べるコツ
(99)食育関連予算について
(98)食料自給率の問題
(97)子供たちの健康と食育
(96)食育としつけの問題
(95)今なぜ食育が必要なのか
(94)食育推進基本計画3年目突入
(93)食にまつわる情報のあり方
(92)食品産業と食育の関係
(91)食育特別講座〜鈴木建夫先生(宮城大学)
(90)地球の食糧問題
(89)三國清三シェフによる食育講座B
(88)三國清三シェフによる食育講座A
(87)三國清三シェフによる食育講座@
(86)咀嚼の問題
(85)食育と薬膳 食治について その2
(84)食育と薬膳 〜食治について〜
(83)食育と薬膳
(82)知っておきたい5大栄養素
(81)2008食育展望
(80) 給食と「好き嫌い」
(79) 味覚の授業
(78) 食育Q&A
(77) 最新版「食育白書」より
(76) 食とエコ〜環境にやさしい食循環
(75) エコクッキングのためのチェックポイント
(74) 日本人の魚離れ
(73) 子どものお手伝いと調理
(72) マクロビオティックと食育 その3
(71) マクロビオティックと食育 その2
(70) マクロビオティックと食育 その1
(69) 食育推進基本計画とは
(68) 海外調査紀行
(67) 食育対談 w/セイン カミューさん 4
(66) 食育対談 w/セイン カミューさん 3
(65) 食育対談 w/セイン カミューさん 2
(64) 食育対談 w/セイン カミューさん 1
(63) おいしく食べることと免疫力の関係
(62) 子供たちの規範意識について
(61) 食育Q&A
(60) 夏休みの食育
(59) 「家族の食育をはじめましょう」3
(58) 「家族の食育をはじめましょう」2
(57) 「家族の食育をはじめましょう」1
(56) 食育フォーラム「家庭での食育を進めるために」
(55) 山本拓農林水産副大臣&市場祥子全国学校栄養士協議会会長より
(54) 「いただきます」と「ごちそうさま」の意味
(53) 和食を見直そう
(52) 第2回「食育推進全国大会」
(51) 食育現状報告
(50) 「間食」
(49) 子どもの体がおかしい!
(48) 食育の基本はどこにあるのか
(47) お味噌汁の話
(46) 日本人の食べ残しについて
(45) 学校や地域での食育に関する活動
(44) 食べ物と石油について
(43) 思春期の栄養バランス
(42) 子供の好き嫌い、味の嗜好について
(41) 有害物質を減らすための下ごしらえ
(40) 「安心で安全な食品を選ぶポイント」C
(39) 「安心で安全な食品を選ぶポイント」B
(38) 「安心で安全な食品を選ぶポイント」A
(37) 「安心で安全な食品を選ぶポイント」@
(36) 食育の観点から 今年・2006年を振り返り!!
(35) 流行語大賞にも入った「メタボリックシンドローム」
(34) 「味覚」についてA
(33) 「味覚」について@
(32) 「アレルゲン」について
(31) 「フードマイレージ」について
(30) 欧米の食育事情について
(29) 食育の「3つの柱」
(28) 「食育を勉強したいと思っている方へのアドバイス」
(27) 「学校給食について」
(26) 「食事バランスガイド」A
(25) 「食事バランスガイド」@
(24) “朝ごはん”の話C
(23) “朝ごはん”の話B
(22) “朝ごはん”の話A
(21) “朝ごはん”の話@
(20) お水
(19) 理想の食卓
(18) 「食育」を始めたきっかけ
(17) キッズ食育コンテスト
(16) 子供と食育C
(15) 子供と食育B
(14) 子供と食育A
(13) 子供と食育@
(12) 食選力を身につける 〜 生鮮食品の選び方
(11) 食選力を身につける 〜 保存料・地産地消
(10) 食選力を身につける 〜 食品添加物A
(9) 食選力を身につける 〜 食品添加物@
(8) 1汁1菜とは
(7) 食料問題とエコロジカルフットプリント
(6) 食育の3つの柱
(5) メタボリックシンドローム
(4) アメリカの食育観察から
(3) 固食・小食・粉食
(2) 孤食と個食
(1) 食育とは

(200)食育の基本は「選食力」 2010年4月13日配信

食育の範囲は本当に広いものですが、以下の3つに集約されます。
1.どんなものを食べたら安心・安全・健康になれるかを見極める「選食力」を養うこと。
2.食に関するマナーやしつけのこと。
3.食料自給率など地球規模で食を考えること。

どんなものを食べたら、安全・安心・健康になれるか。
それを見極める「選食力」を養うことは、食育の基本です。
昔は、家庭で教えていたことですが、家庭では難しくなった今、新しい情報も加えて、食育という形で学校教育の中に入れられました。
平成23年度から小学校、24年度から中学でスタートします。

「選食力」の基礎となる「農薬や化学肥料」「有機や減農薬栽培」「加工食品」、そして「旬について」など、勉強しましょう。
勉強することで、食べることの大切さが理解できるようになります。
食べたいものを食べるのではなく、考えて食べることが大切です。

さらに「地産地消」もあります。
これについては、まず日本の食料自給率、そして自分の住んでいる地域の食料自給率を知ることから始めましょう。
その上で、消費者として スーパーや小売店に働きかけ、「地産地消に参加すること」がとても重要です。

(199)食育基本法の必要性 2010年4月6日配信

食育基本法とは、日本の国民が「食」というものを通して健康で楽しい人生を送るための法律です。
成立は、2005年・平成17年6月10日。5年前になります。
成立の1年ほど前に、自民党と公明党から法案の提出があり、当時、食べ物のことで法律を作るのはおかしいなどという反対意見もでましたが、
今では反対していた人たちも、やはり大切だったと納得しています。

私が「食育」という言葉を知ったのは20数年前です。
日本の教育の基本は、知育・徳育・体育ですが、それがうまく機能していないと感じていました。
そこである調査を行い、結果、生活習慣というのは一度決まると改善されにくいことがわかりました。
食を通じた人間教育の大切さ、幼い頃からの正しい生活習慣の重要性に気づき、知育・徳育・体育の前にある食育を 法律にしたかったというわけです。

食育基本法の理念を、実施段階として具体化したのが「食育推進基本計画」です。
この食育推進基本計画は、今年度・平成22年度までが第一段階の5年間で、この先の平成23年度以降の計画は、現在、検討中です。
日本の食育基本法を基に、昨年4月、韓国でも同じ法律ができました。

(198)食育につながる海外事例〜イタリア 2010年3月30日配信


イタリアといえば、「スローフード」です。
これは、1986年、カルロ・ペトリーニさんがブラという村で始めた運動です。
ファストフードに対する‘スローフード宣言’をパリで行ったのが1989年。
今ではこの運動は、世界のスローフード協会によって進められています。

スローフード協会の試みとして2005年から始まったのが、社員食堂や学生食堂、病院の食堂で、積極的にオーガニック作物や
地元の特産品などを取り入れようというものです。
また、Master Of Foodという食教育のカリキュラムも行われています。
食材に対するマスターを養成しようというもので、生産方法・産地・種類・特徴・食べ方・保存法などを徹底的に勉強します。
スローフード協会のイタリア各都市の支部によって主宰されています。

イタリアといえば、アグリツーリズモも有名です。
これは「農山漁村で楽しむ ゆとりある休暇」のこと。
日本でもグリーンツーリズムというこれに近いものが始まっています。

さらにイタリアでは、1986年から「農場学校」という試みも行われています。
これは子供たちが地域の農作業や家畜の世話、特産品の生産に携わり、また、有機栽培の大変さを理解するためにその作業も手伝います。
有機栽培の体験を通して、エコロジーや環境に関する教育も行われます。

イタリアにはスローフード協会などによる大学があります。
近々、その2校目がスペインに開校することとなりました。

(197)食育につながる海外事例〜フランス 2010年3月23日配信

フランスには、『味覚の授業』という食教育があります。
毎年10月の第3木曜日から1週間、ベテランシェフたちが率先し子どもたちに味覚に関して指導をします。
また、家族で農家に滞在して農業体験や郷土料理を楽しむ「教育農場制度」もあります。
これは、学校の先生と食の生産者が協力して行う体験農場です。

フランスでは、民間企業や団体が取り組んでいる食教育がたくさんあります。
「味覚と喜びの‘女性大使’たち」という活動は、企業や学校の食堂を運営する会社が、研修を受けた‘女性大使’たちを幼稚園や小学校の食堂に派遣し、子供たちに食べることの喜びを伝えようというものです。

また別の食堂サービスの会社では、「教育的朝食」という活動を行っています。
これは、ビュッフェ形式の朝食を子供たちがみんなで食べることによって食べ物や栄養、いっしょに食べる喜びを教えようという活動です。

さらに、フランスの教育省が行う、野菜と果物のおいしさを教える「フレッシュ・アティチュード週間」。
野菜の研究を行う基金が始めた毎週火曜日の「野菜の日」もあります。

やはりフランスは「美食の国」。
「食べる喜びを感じよう!」「食べることを楽しもう!」というアプローチから進められています。日本の食育にも、こういう方向性は必要ですね。

(196)食育につながる海外事例〜アメリカ 2010年3月16日配信

77年には「アメリカ人のための食生活指針(ダイエタリーゴール)」が作成され、食生活の改善が進められてきました。
これは5年ごとに見直され、2005年以降は、 ‘エネルギー摂取を控えること’と‘運動を増やすこと’に重点がおかれています。

アメリカには、日本の食事バランスガイドに当たる「フードピラミッド」があります。
インターネットに接続して、年齢や性別など、基礎的なデータを入力すると1人ひとりに合ったオリジナルのフードピラミッドができるようになっています。
フードピラミッドの普及のため、2007年には、「Take a Peak」という運動がはじまり、 スーパーマーケットの中などに、栄養や健康についてアドバイスを行うコーナーが設けられました。

食品リサイクルも進んでいます。たとえば、マサチューセッツ州のスーパーでは、ごみ回収業者と提携して期限切れの食料を「食料シェルター」という困っている人たちのための配給センターに寄付したり、売れ残った食品ごみを堆肥にまわしたりしながら、食品ゴミの3分の2をリサイクルしています。

食の安全性については、ニューヨーク市とカリフォルニア州で、「トランス脂肪酸をレストランのメニューから排除する法律」が施行されました。
すべてのレストランが、このトランス脂肪酸を含まないメニューにしなければなりません。
トランス脂肪酸は、血管の内側をぼろぼろにし、脳梗塞や心筋梗塞の危険があります。
大手のファストフード店や大型テーマパークでも、この法律は守られています。

*2010年3月現在、日本では消費者庁がこの表示に関する指針の作成に 動き出しました。

(195)ご質問にお答えします! 2010年3月9日配信

東京の30代の女性の方から。
Q:私は、現在は、食に関する仕事をしているわけではありませんが、将来的には、私なりのやり方で食育に関わりたいと思っております。
先生は、子供ではなく大人に対する食育に関して、どのように進められたらよいとお考えでしょうか。

A:これは難しい問題ですね。やはり子どもの時に家の手伝いをしているかどうかが大事なのですが、最近の人は、急に料理や食べ物に興味を持ち始めるということもありえると思います。その時に、自分の手作りの料理を食べさせて相手がどんなに喜ぶかを知ってください。今は、なんでも時間短縮の時代です。便利な食材を買ってきても、自分なりの味付けをすることが大切です。そんなところから始めてみてはいかがでしょうか。

埼玉県の20代の女性の方から。
Q:私は3才の娘の母で、結婚・出産を機に「食の安全」について興味を持つように   なりました。服部先生の著書を読ませていただき、深い感銘を受け、食育に関わる仕事がしたいと食育インストラクターの資格を取ることを考えています。
ただ、食育インストラクターの資格を取るだけでなく、栄養士の資格もないと実際には仕事にならないという話も聞きます。
食育インストラクターのような通信教育で学ぶことのできる資格だけでも食育を広めるような仕事はできるでしょうか?

A:なかなか的を得た質問ですね。栄養士の資格のない人が栄養士という名称を使って、栄養指導をした場合は違反になります。しかし、資格がない人でも経験から的確にアドバイスをするのは、違反ではありません。ただし、それが正しいかどうか信用を得るのは難しいと思います。食べ方などをよく勉強し、アドバイスとして体験談を語ることはいいと思います。
そして、栄養士だからといって食育の指導ができるわけではありません。
食の生産者など、他の人が食育の指導をしてもいいわけです。
食育インストラクターの資格は、本来は別の資格を持っている人が取ったほうが有利なことは確かですが、子育てをしながら身近な部分でも食育を教えることができる唯一の制度です。がんばって下さい。

ご質問のある方は、左上 メールを送る からどうぞ。

(194)豆を食べよう! 2010年3月2日配信

食卓に「豆料理」は並んでいますか?
豆は「五穀」のひとつ。今のように肉や魚が簡単に手に入らなかった時代から日本人にとって大切なたんぱくでした。

肉や魚は、動物性たんぱく質。豆は、植物性たんぱく質です。
動物性たんぱく質と比べ、豆の中に入っている物質がコルステロールを下げる役割を果たします。
豆には、たんぱく質の他、油・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維など小さな粒に体が必要とする栄養ががっちり含まれています。

しかし最近は、豆が嫌い!という子がいます。
給食のきらいなメニューに「豆」を挙げる子も多く、あるメーカーの調査では、給食で一番食べ残しが多いのが「煮豆」だったという結果もあります。

豆の種類は、大きく分けて2つ。
油を多く含んでいて炭水化物など糖質が少ないのが、大豆です。
逆に、油が少なくて炭水化物が多いのが、小豆・ささげ、インゲン豆・そら豆など。

調理には、瓶詰めや缶詰の煮豆を多いに利用しましょう。
若い人には、豆料理に肉の油や香りを少し加えることで、食欲がぐ〜んとUpし、ボリュームのあるものになります。
甘くすれば、おやつやデザートにもなる豆。
ぜひ工夫してみてください。

(193)お酒の適量と飲み方 2010年2月23日配信

現在、飲酒の習慣があるという男性は35.9%。女性は6.4%。
1日あたりの飲酒が3合を超えている人は、男性10.3%。女性は6.4%。

お酒の適量はご存知ですか?
ワイングラス2杯、日本酒徳利2本、ビール大瓶1本、ウイスキー80〜100cc程。体質・性別など個人差がありますので、自分の適量を知ることが大切です。
厚生労働省の「健康日本21」の構想では、「適度な飲酒」の知識を持つ国民の割合を100%にしたいという目標があります。
適度な飲酒を認識している割合は、現在、男性69.2%、女性71.7%。

最近は、若い女性の飲酒が増えて、問題になっています。
大量の飲酒の習慣のある人は、男性は減少傾向ですが、女性は、20代〜50代まで、それぞれの年齢で5年前と比べ増えています。
アルコールの分解能力は、男性より女性の方が低いといわれています。
肝臓の大きさが男性より小さいことや女性ホルモンがアルコールの分解を邪魔することが原因です。

実は、日本人のおよそ4割がアルコールをうまく分解できません。
「悪酔いを防ぐ3本柱」は、糖分・脂質・たんぱく質。
この3つをバランスよく取りながら、お酒を飲みましょう。

適度な飲酒は、ストレスを解消して健康にもいいといわれています。
HDLという善玉コルステロールが増え、血管の壁についた余分なコルステロールを除去してくれることもわかっています。
自分の適量と「悪酔いを防ぐ3本柱」を覚えておきましょう。

(192)子供の体の異変 2010年2月16日配信

現代の子どもの肥満は、30年前の約2倍になっています。
特に、小学校高学年になると10人に1人が肥満の状態です。
男の子にこの傾向がよく見られます。

若いうちに太ってしまうと、脂肪細胞が大きくなり、やせにくくなります。
また、お母さんからの影響で、妊娠中に脂肪を多く取ると子どもが太りやすくなるということもわかってきました。

その一方で、女の子は、‘スタイルを気にする子’が増えています。
人間の骨密度がピークを向かえるのは二十歳ごろで、それまでに骨にカルシウムを貯金しておかないと、大変なことになります。
ダイエットは二十歳までしてはいけません。
やせすぎの妊婦から生まれる低体重児や高血圧症の子どもも問題になっています。

さらに、視力の悪い子も増えています。
裸眼で視力0.1以下の子は、幼稚園生で2.1%。
小学生で29.7%、中高生で52.5%。
また、「眠い」という子は、小学生の半分以上、中高生では7割以上。

このように子どもの体には、いろいろなサインが表れています。
食習慣を見直すことで、改善されることも多くありますので、早い段階から、親子で食育に取り組んでほしいと思います。

(191)最新版の「国民健康・栄養調査」より 2010年2月9日配信

国民健康・栄養調査は、平成14年に成立した健康増進法に基づき
身体の基礎的なデータや栄養状態・生活習慣などを定期的に調べています。
最新の調査は、平成20年の11月。その結果が21年11月に発表されています。

体型について。
男性の肥満の増加傾向が、少しゆるやかに。
特に、20代〜60代の肥満の増加傾向が5年前と比べてゆるやかです。
ただし、肥満者が減っているということではありません。
女性の肥満の割合は、減っています。特に40代〜60代。
一方、若い女性の「やせ」は、横ばいです。
危険なのは、BMIで「やせ」に属する女性のうち、12.6%がもっとやせたいと答えていることです。
また、肥満者の男性の3割近くが体重を減らそうとしていないという困った結果もありました。

野菜の摂取量。
成人の平均は、1日295.3gで、ほぼ横ばいの数字です。
1日350g以上が目標であるのに対し、20代〜40代は1日250g前後。
50代を超えると300g以上、60代は理想の350gにほぼ達成。
若い世代ほど野菜を食べていないことがわかります。

食塩の摂取量。
男性11.9g、女性10.1g。男女とも減少傾向。
「日本人の食事摂取基準」では、男性10g未満、女性8g未満が目標です。

摂取エネルギーに対する脂肪の割合。
食べたもの全体の20〜25%ぐらいが理想といわれています。
調査の結果は、男性が17.4%、女性が25.0%。
女性は食事の総摂取量が少ないため、結果的に脂肪の割合が高くなっています。

栄養状態は、時代によって変わります。
常に新しい状況に目を向け、時代に合った食育をすすめましょう。

(190)日本の食品ロス 2010年2月2日配信

日本は、世界で一番残飯を出す国。
EU諸国の1人頭の 2倍、ドイツや北欧など廃棄量が特に少ない国と比べたら3倍も残飯を出しています。

日本の年間の食品廃棄量は、およそ2000万トン。
年間消費量は9200万トンで、その4分の1強を捨てていることになります。

食品廃棄の内訳は、2006年の時点で、食品産業から1135万トン。一般家庭から1000万トン。
食品産業で一番ロスが多いのは、結婚披露宴で22%。
次いで、宴会15.6%、食堂・レストラン3.1%。他、学校給食や宿泊施設など。
家庭の食品ロス率は、7.7%。
食堂やレストランよりも家庭のロス率が高いのは、お店より世帯の数が多いことためです。

家庭での食べ残しや買いすぎ、食品産業での廃棄などを見直して、無駄を減らせば、2000万トンの半分ぐらいは、食料として利用できると計算されています。
そうすれば、海外からの輸入も減って、結果的に食料自給率Upにもつながります。

さらに、日本の残飯を金額に直すと11兆2000億円。
10兆円分の食料で1500万人の飢餓が救えると言われています。
世界では、1日2万5000人もが飢えや栄養不足による病気で亡くなっています。
こういう話をご家庭や学校で話すことも食育の大切な一面です。

そして、家庭の生ごみは、水をよく切って出しましょう。
水分が多いと燃やす時間もかかり、二酸化炭素の排出が増えます。
生ごみの水を切ることは、エコにもつながっています。

(189)体力・スポーツに関する意識は? 2010年1月26日配信

今回は、メールでいただいたご質問にお答えします。
埼玉県の20代の女性から。
「家庭での食育実施ができていないように感じるのですが、どうしたら多くの家庭で食育が実施されるようになるのでしょうか。
現時点での課題や問題点があれば教えてください。」ということです。

これは、まず、食育とは何か?ということからです。
食育基本法には、たくさんの目標があり、「こんなにたくさんできない」、「当たり前のことだけど何から始めたらいいかわからない」など様々な意見があります。
まず、身近なところから以下を確認してください。
1.どんなものを食べたら健康になれるかを知っているか
2.衣食住の伝承がなされているか
3.食料問題や地産地消への意識があるか、行動をしているか

東京大学学力研究開発センターが、全国の1万の小中学校を対象にした調査では9割の人が「家庭の基本的なしつけが欠如している」と感じています。

感じているだけではいけません。やらないのは、親の責任です。
まずは、食卓を見直して下さい。
まともな子どもたちを作ることは、親や大人がそういう考えをしなければなりません。
今は、親や大人にその考えが欠落しています。
大人に食育の補講が必要かもしれません。
食育を指導する立場に関心を持っている先生方が、父兄に知らせる必要もあると思います。

家庭で子どもたちに「おふくろの味」を覚えさせましょう。
「おふくろの味」というのは、家庭のイメージを膨らませる情操教育にもつながります。

(188)家庭での食育実践について 2010年1月19日配信

今回は、メールでいただいたご質問にお答えします。
埼玉県の20代の女性から。
「家庭での食育実施ができていないように感じるのですが、どうしたら多くの家庭で食育が実施されるようになるのでしょうか。
現時点での課題や問題点があれば教えてください。」ということです。

これは、まず、食育とは何か?ということからです。
食育基本法には、たくさんの目標があり、「こんなにたくさんできない」、「当たり前のことだけど何から始めたらいいかわからない」など様々な意見があります。
まず、身近なところから以下を確認してください。
1.どんなものを食べたら健康になれるかを知っているか
2.衣食住の伝承がなされているか
3.食料問題や地産地消への意識があるか、行動をしているか

東京大学学力研究開発センターが、全国の1万の小中学校を対象にした調査では9割の人が「家庭の基本的なしつけが欠如している」と感じています。

感じているだけではいけません。やらないのは、親の責任です。
まずは、食卓を見直して下さい。
まともな子どもたちを作ることは、親や大人がそういう考えをしなければなりません。
今は、親や大人にその考えが欠落しています。
大人に食育の補講が必要かもしれません。
食育を指導する立場に関心を持っている先生方が、父兄に知らせる必要もあると思います。

家庭で子どもたちに「おふくろの味」を覚えさせましょう。
「おふくろの味」というのは、家庭のイメージを膨らませる情操教育にもつながります。

(187)家庭での食料備蓄 2010年1月12日配信

農林水産省の調査で「地震やインフルエンザなどの災害に備えて食料品の備蓄をしている」と答えた人は、28%。
新型インフルエンザの流行もあり、食料備蓄を呼びかける声が高まっています。

地震とインフルエンザの違いは、電気/ガス/水道などのライフラインがインフルエンザでは確保できること。
計画的に2週間分の食料を備えておくことが必要といわれています。
備蓄の目安は、4人家族で、お米10キロ・卵10個・肉や魚の缶詰30缶・野菜の缶詰20缶・レトルト食品30食など。

常温で保存できる野菜を多めに買っておくこと。
レトルトのおかゆやフリーズドライの野菜などもおすすめです。
塩・砂糖・味噌・醤油・油など調味料は、1つ多めに買っておきましょう。

ライフラインがストップした場合、「水と火」さえ確保できれば、特別な防災食がなくても食料備蓄で対応できます。
水は、1人1日3リットル、
火は、1日3食の調理で、カセットコンロのボンベ2本が必要です。

備蓄した食料だけでは、ビタミンとミネラル類が不足します。
野菜ジュースや豆類、乾物などもうまく利用しましょう。
備蓄品でのアイディアメニューも紹介されていますので、普段から気に留めておくことも大切です。

(186)食育推進の目標値と現状値 2010年1月5日配信

今年で5年目となる「食育推進基本計画」。
目標値が定められた9項目を見てみますと、
1.食育に関心を持っている国民の割合
2010年での目標は90%以上。昨年5月の時点で72.2%。
2.朝食の欠食率
2010年までに子どもはゼロにする目標ですが、現在は1.6%。
20代・30代の男性の欠食率の目標は、15%以下ですが、
20代28.6%、30代30.3%と、逆に増えてしまっています。
3.学校給食の地場産物の割合 
現在は23.2%で、目標は、あと1年ほどで30%。
4.食事バランスガイドを参考に食生活をおくっている国民の割合
目標の60%以上に対して、57.7%。
5.メタボリックシンドロームの認知
これは、目標の80%を達成して89.3。言葉だけでなく正しい認識が必要です。
6.食育推進に関わるボランティアの数
当初は、約28万人と推定されていましたが、目標はその20%Up。
2年前で33万人となっています。
7.教育ファームの取組がなされている市町村の割合
目標値が60%以上に対して、現在は9.2%。
8.食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合
目標の60%以上に対して、49.7%。
9.食育推進計画を作成・実施している自治体の割合
都道府県は、目標の100%を達成。市町村は、目標の50%以上に対し25.5%。
このように、あと1年ほどで達成が難しそうな項目もあります。

今年の食育推進全国大会は、6月の12、13日佐賀県で行われます。
地産地消を進める上で、現在注目されている「マルシェ事業」。
農林水産省の予算もつき、3年計画で動きだしています。

(185)世界の飢餓人口は10億人 2010年1月29日配信

今年2009年、世界の飢餓人口が10億人を突破しました。
世界の7人に1人が飢えに苦しんでいます。
これは、国連食糧農業機関(FAO)が発表したもので
前年より1億人増えて10億2千万人。
増えた理由は、バイオ燃料として穀物が大量に使われたこと、
地球温暖化に伴い干ばつや洪水などで食料価格が上ったこと、
景気低迷で世界の食料支援の規模が最低水準だったことなどが挙げられています。

10億人以上の人が食べられないで困っているというのに
日本の残飯は、年間約1900万トン。
これで世界の飢餓人口の8分の1が救える計算になります。
日本は、EU諸国1人当たりの3倍もの食料を廃棄している国です。

国連食糧農業機関(FAO)の試算では、
2050年の世界人口は、今よりも23億人増えて91億人となり、
2050年までに世界の食料生産を現在の70%増にする必要ということです。
増加分はすべて発展途上国で見込まれています。

また、アメリカの国際食料政策研究所によれば、
2050年には、5歳未満の栄養不足の子供が1億1300万人になると
発表されています。

日本の死亡原因の1位は、食べ過ぎなど、食べ方による「生活習慣病」です。
これに対し、世界の死亡原因の1位は「飢えと栄養不足」です。

改めて日本は、ものを大切にすることを考えなおさなければならない時にきています。 
(184)今、空前の農業ブーム!? 2009年12月22日配信

今、「農業ブーム」といわれています。
「ノギャル」や「屋上菜園」、農業の雑誌なども人気です。

企業も、農業に続々と参入しています。
セブン&アイ・ホールディングスは、千葉県富里市に農協や農家と共同出資して、農業生産法人を作りました。
作られた野菜は、千葉県内のイトーヨーカドーなどで販売されている他、
グループ会社のファミリーレストランでも使われています。
売れ残った野菜や残飯は、回収・堆肥にして、循環型農業を目指しています。

イオンは、茨城県の牛九市で、地元自治体から農地を借りる「農地リース方式」で
参入しました。
作った野菜は、PB商品として安く売り、安心安全、自給率Upにもつなげようという試みです。

これまで、カゴメやキューピーなど食品会社が農場を持っているのはありましたが、食品会社ではない企業が農業に参入しているというのが、最近の傾向です。

この背景には、一般企業や個人が農地を借りやすくする「農地法改正」の動きあり、これにより農業人口を増やし、放棄された農地を解消することが期待されています。

一方で、世界では、食料確保のための「農地の囲い込み」が進んでいます。

人の生活がどれほど地球に頼っているかを示した数字「エコロジカル・フットプリント」によると、日本人1人当たりのエコロジカル・フットプリントは、4.3gha(グローバルヘクタール)。
一方、国土面積から割り出した日本人1人当たりのキャパシティは、0.9gha。
つまり、日本人の生活は、日本の国土が持つ生産能力の4.8倍にもなっていて、純粋に日本の国土で養える人口は、現在の21%です。

この農業ブーム、食と農の関係を見直すきっかけになってほしいと思います。

(183)食料自給率の種類と問題 2009年12月15日配信

「食料自給率」に注目が集まった2009年。
8月に発表された2008年度のカロリーベースの食料自給率は41%。

41%という数字を、生産額ベース(金額ベース)で見てみると2008年度は、前年比の1%ダウンで65%。
このように、何を基準に計算するかで自給率の数値が違ってきます。

食料自給率の計算の仕方は、「生産÷消費×100」。
食料自給率には、種類があります。

「カロリーベース」は、
国民1人あたりが1日に生産した農水畜産物の熱量(キロカロリー)を国民1人あたりが1日に消費した熱量で割って100を掛けたものです。
この計算では、食材の持つカロリーで示されるので、栄養面での見方ができます。

「生産額(金額)ベース」では、国内で生産されたものをお金に直し、それを 国内で消費された金額で割ります。
「重量ベース」の食料自給率は、生産された量÷消費された量で穀物など、品目別で示される場合が多く見られます。

海外では、ほとんどの国が生産額(金額)ベースで食料自給率を示しています。
生産額(金額)ベースよりもカロリーベースのほうが、数値が低く出ます。
家畜の飼料の問題など、カロリーベースでは矛盾もあります。

食料自給率を始め、日本は、「もし○○がなかったら…」という安全保障についての教育がありません。
まずは、そういうことを意識するためにも、食料自給率を覚えましょう。

(182)食育度チェックテスト 2009年12月08日配信

あなたがどのくらい食育を理解して、実践しているか、 簡単なテストでチェックしてみましょう。
20問の質問に対し、あてはまる項目の数を数えて下さい。

1)今が旬の食材を5つ以上思いうかべることができる。 
2)食事の時にテレビを消している。
3)メタボリックシンドロームを知っている。
4)食事バランスガイドを参考に食生活をおくっている。
5)きちんと箸を持つことができる。
6)日本の食料自給率を知っている。
7)食品を買う時、表示をチェックしている。
8)買ってきた食材は無駄なく使っている。
9)毎朝、欠かさず朝ごはんを食べる。
10)週に2回以上運動している。
11)食育基本法を知っている。
12)毎月の「食育の日」と「食育月間」がいつか知っている。
13)こ食とは何か説明できる。
14)有機食品とはどんなものか説明できる。
15)地産地消を意識して食品を買っている。
16)日本の食料廃棄量を答えられる。
17)地球環境のことを考えて食生活をおくっている。
18)食事バランスガイドを人に説明することができる。
19)日本の食料自給率が低いことの問題点を挙げられる。
20)自分なりの食育活動を行っている。

「15個以上の人」は、100点です。
ご自分の知識や行動をまわりの人たちに伝えて、食育の輪を広げて下さい。
「8個から14個の人」。
質問の中の自分の苦手なところを確認して、そこを克服すれば、
食育インストラクターも夢ではありません。
「7個以下の人」。
残念ながら、食育はおろか、食についての知識も理解不足です。
まずは、ご自身や家族の毎日の食事から見直すことをおすすめします。
少しずつ食の安全性やマナー、食を取り巻く環境問題にも目を向けていきましょう。

(181)安心安全な食材選び「油」 2009年12月01日配信

菜種油・大豆油・紅花油・こめ油・ひまわり油・グレープシードオイル・オリーブオイル・ごま油など、様々な油があります。

日本の調理オイルで一番一般的なのが、大豆油ですが、原料の大豆は、ほとんどがアメリカやブラジルからの輸入です。
油には「遺伝子組換えを使用した」とは書かれていませんので、気をつけましょう。

最近、「べジフルーツオイル」というのもありますが、これはパームフルーツ(油ヤシ)の果実からとった油で、飽和脂肪酸が多く含まれます。
油の種類や特徴を知って使うことが大切です。

問題は、油の摂りすぎです。
1965年度は、1.5リットルのボトルの油を1人年間3本食べていました。
1980年度は、年間7本。今は年9本です。
油の成分には、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸など種類があり、その摂り方バランスが大切です。

油の摂取量の目安は、大人1日 20グラムほど。
バランスのよい食事をしていれば、不足することはありません。
「揚げ物」や「炒めもの」が続かないようにする工夫も大切です。

(180)栄養士と食育 2009年11月24日配信

正しい食生活や健康づくりを指導する者が、栄養士や管理栄養士です。
食育も、もちろん含まれます。

平成20年度現在、全国に栄養士養成施設は316校、 管理栄養士養成施設は、118校。この5,6年で3倍ほど増えました。
栄養士免許は、平成18年度で19362件、管理栄養士免許は、19年度で7502件交付されています。

栄養士よりも複雑困難な仕事をする者が管理栄養士で、 病院など活躍の範囲も広がっています。
そのため、管理栄養士の免許を取得する人が増えていますが、 栄養士も、調理師と組んで、現場で仕事をする者として大切な役割があります。
栄養士・管理栄養士の免許の他に、教職課程を取った者が、育の担い手といわれる「栄養教諭」です。

栄養士・管理栄養士の問題は、 メニュー作りなど、紙やコンピューター上の作業が多く、実際の調理ができないと指摘されていること。

また、栄養学だけで食育の指導ができるわけではありません。
栄養以外の、別の物の見方ができなければ食育の指導はできません。
そのため、栄養士養成施設を中心に、食育インストラクターの制度化が進められています。

(179)米にまつわる諸問題 2009年11月17日配信

日本の米の自給率は、カロリーベースで96%。
米は、国内で自給できるにも関わらず、昔より食べる量が減っています。
1965年度には1人1日5杯ごはんを食べていましたが、2007年度には3杯。
米離れの原因は、肉・糖質・油などごはん以外でカロリーが摂れるようになったからです。

農林水産省によると、日本の全国民が1食につき、ごはんをもう1口ずつ多く食べると、食料自給率が1%Upするという計算です。

給食にごはんを出す割合も増えています。
2007年度の調査で米飯給食の全国平均は、週3.0回。
週4回以というのが1県・高知県。週3回〜4回というのが32府県。
3回未満が14都道府県でした。

問題なのは、米農家の後継者不足です。
米農家の平均時給は、256円ぐらいです。
90%以上が兼業農家で、それでも時給760円ほど。
収入の面だけを見ても、若者に魅力的な職業とはいえません。
参考までに、米以外の農産物も合わせた農業従事者のうち39歳以下は、わずか5%しかいません。
さらに、下がり続ける農業所得や農地の荒廃、減反政策など、問題が山積みです。

今年度から学習指導要領が変わり、総合的な学習の時間で「農業」が学べるようになりました。
23年前に始まったイタリアのスローフードを見習って、今こそ、お互いが本気で協力し合い、行動に移す時だと思います。

(178)大学生の食に関する実態・意識調査から 2009年11月10日配信

内閣府から「大学生の食に関する実態・意識調査」が発表されました。
調査は、2009年2月〜3月にかけて、大学生1223人を対象に行われました。

朝食の摂取状況は、「ほとんど毎日食べる」が6割。
「週2、3日食べない」「週4、5日食べない」「ほとんど食べない」を合わせて4割。
上級生になるほど「食べない」と答えています。
大学生が朝食を食べない理由は、6割が「もっと寝ていたいから」。

外食の頻度は、「外食しない」または「週2回未満外食」が4割。
一方、「毎日1回以上外食」「毎日2回以上」を合わせて2割。

夕食の開始時刻は、半分以上が「午後7時〜8時台」。
次いで、「午後7時台」「午後9〜10時台」の順。
この夕食の開始時刻と朝食の欠食率を照らし合わせると、「夕食が遅い学生ほど朝食を食べていない」ことがわかりました。

大学生の孤食については、「夕食を1人で食べる」と答えたのが、41.4%。
自宅生は、73.5%が家族と晩ごはんを食べているのに対して、下宿生は、80.2%が「ひとりで食べる」と答えています。

料理について。
料理する頻度は、週1回未満が一番多く23.1%。まったくしないが20.3%。
およそ4割の学生が、料理をほとんどしていません。
その一方で、9割の大学生が、将来の結婚相手に「料理を期待する」と答えています。

食育への関心度は、「関心がある」「どちらかといえば関心がある」を合わせて6割。
男性よりも女性ほうが関心が高く、栄養バランスへの意識が高い学生ほど、食育への関心もあると答えています。

改善のためには、まずは、大学生自身がやる気を起こさなければいけません。
そして、20歳を過ぎてからは、それなりの経験がある者の指導が必要です。

(177)食のリスクコミュニケーション 2009年11月03日配信

「リスクコミュニケーション」という言葉をご存じでしょうか?
社会を取り巻くリスク、例えば、災害・テロ・環境問題などのリスクについて、情報をみんなで共有し合い、認識しようというものです。
食についても、このリスクコミュニケーションが当てはまります。

食育推進基本計画の概要の「食育の総合的な促進に関する事項」には、食品の安全性に関する調査・研究・情報提供を進めるための「リスクコミュニケーションの充実」が掲げられています。

食のリスクコミュニケーションに関しては、現在、食品安全委員会が進めています。
近頃、「食育の現場におけるリスクコミュニケーションの充実に向けた取組方向」がまとめられ、そこでは、「食に関する科学的な視点を養うことを目的に食育を進める」としています。

鶏インフルエンザでの鶏肉、ギョウザ事件の中国産食品、納豆やバナナの例、そして、食品添加物や遺伝子組換え食品など、科学的な根拠をもって判断するという視点を身につけたいものです。

まず、食品に関しては「リスクゼロはありえない」ということを頭においておきましょう。
残念ながら、口に入れるものすべてが安全とは いいきれません。

今のように、いろいろなものが選べる時代には、食のリスクコミュニケーションの充実がとても大切です。
それが正しい食育へもつながっていくからです。

(176)子供のしつけと食卓 2009年10月27日配信

「第3回全国学力テスト」と同時に行われた生活習慣を見ると、正答率が高い子どもから、「家の人と学校のことを話す」「朝食を毎日食べる」「ノートを丁寧にとる」「読書が好き」という回答が挙がっています。

また、今回初めて携帯電話についてのアンケートも行われ、「携帯電話の使い方で家の人と約束を守っている」と答えた子どもの正答率は、「守っていない」と答えた子と比べて9〜22点も高かったという結果が出ました。

子どもには、食卓を通じて話をすることが大切です。
そして、しつけの中心となるのが、家庭の食卓です。
核家族による食卓の崩壊は、日本の崩壊とも言われています。
しかし、時代が変わっても食卓の重要性は変わりません。

同時に、年齢差のある子供たちがいっしょに遊ぶ「群れ遊び」も大切です。
12歳頃までにこれをしないと、大人になれないと言われています。

食育基本法は、「食卓基本法」ともいえます。
子どものうち食卓や群れ遊びなど、すべてを交えて「食育」が成立することになります。

(175)イギリスのファーマーズ・マーケットに見る地産地消 2009年10月20日配信

イギリスでは1979年頃から「ファーマーズ・マーケット」という取り組みがされています。
地元の農場で作られた農産物や地元で生産された食品が、その土地のファーマーズ・マーケットで売られています。
場所は、公園や広場など。生産者が集まってブースを作り、毎週末行われます。

このファーマーズ・マーケットに出店するには、厳しい規則が設けられています。
「地元で、地元の農家によって生産されたものであること」
「その土地で、栽培・収穫されたものであること」
「生産した農家自身か家族が、ブースに立って販売すること」
「加工品の場合は、加工した本人がブースに出ること」
「商品の生産工程について情報を明らかにすること」

こうしたファーマーズ・マーケットのおかげで、地元の生産品の質や安全性が向上し、地域の経済も活性化し、地元意識も高まり、季節感を楽しむことができるなどの効果を生み出しています。

日本では農家や生産者が集まって、直接、消費者へ販売することは、まだあまりありません。
日本がもっと地産地消を進めていくためにもイギリスのファーマーズ・マーケットは、とてもいい例だと思います。

(174)地球環境のために食育の視点からできること 2009年10月13日配信

日本は、食料輸送に伴うCO2の排出量が飛びぬけて多い国です。

海外からの食料輸送に伴うCO2の排出量は、年間1690万トン。
食料の輸送が環境に対してどれだけ負荷となっているかを数字で表した 「フードマイレージ」にすると、2001年時点で、約9000憶tq。
韓国は3100億tq、アメリカは2900億tq。
日本は、アメリカや韓国に比べて、3倍もの負荷を地球環境に与えています。

国民1人あたりのフードマイレージについても アメリカが約1000万tqに対して、日本は7000万tq。

日本国内の食料輸送に伴うCO2の排出量は、900万t。
一方、海外からの輸入では、1700万t。
輸入食材を選ぶということは、 それだけ地球環境にダメージを与えていることになります。

CO2を少しでも減らすためには、「地産地消」。
地元の食材を選んで食べることです。

(173)選食力を身につけるポイントは? 2009年10月06日配信

「食品を安全性より安さで選んでいる」という人が増えています。
そんな中、今年上半期に見つかった「食品偽装事件」は、23件78人。
統計を取り始めた2002年以降、最も多かったそうです。
こういうことが身近で頻繁に起きているとなると、やはり食品を「選ぶ目」が肝心になります。

食育の3つの柱のうちの1つが、どんなものを食べたら、安心・安全で健康になれるかという「選食力」。
選食力を身につけるためのポイントは、1.見た目や安さだけで食品を選ばないこと。
2.食品選びも、洋服選びと同様に時間をかけること。
3.食材そのものについての知識を身につけること。
4.必要な分だけ買って、新鮮なうちに食べること。

もちろん、食品表示はしっかり見て買いましょう。
賞味期限、消費期限、生産地、添加物のことなど、必ず見て下さい。

食品表示に関して、2010年2月に「食品表示検定」が実施されることになりました。

(172)コンビニの食品廃棄と見切り販売の問題 2009年09月29日配信

2009年8月、セブンイレブンの見切り販売について、1つの結論が出ました。

これは公正取引委員会が、セブンイレブン・ジャパンに対し販売期限が近づいた食品を加盟店が値下げする「見切り販売」について制限をかけることをやめなさいと命令したことがはじまりでした。
この命令をセブンイレブンは、受け入れ、新たに決めた指針に沿って「見切り販売」を認めるという結論を出しました。

今まで、コンビニの売れ残った食品の損失は、加盟店が全額負担していました。
セブンイレブンでは、その15%をセブンイレブン側が分担するようになり、それを金額にすると、年間100億円といわれています。
これは、業界の行方を左右する大きな問題です。

新聞の調査では、コンビニの1店舗あたりの廃棄量は、1日8.45キロ〜12キロ程度。
お弁当にすると20〜30個分、おにぎりでは70〜100個分に相当する量を、毎日、各店舗が捨てている計算になるそうです。

トータルで見た日本の食料廃棄量は、年間およそ2200万トン。
世界の食料援助の総量は、900万トン。その倍以上、日本は捨てています。

そして、日本の貧困の問題もあります。
日本の貧困水準は、OECD諸国の中で4番目。
母子家庭や高齢者など食事に困っている人は、65万人もいるという見積もりです。

今回、見切り販売についてのセブンイレブンの指針は、「販売期限の1時間前を目安に、仕入れ値を下回らない範囲で、もし仕入れ値を下回る場合は、損失を加盟店が負担する」というものになりました。

(171)メタボの腹囲の見直しについて 2009年09月22日配信

昨年度から始まった「特定検診・保健指導」いわゆる「メタボ検診」が、2年目を向えていますが、当初から疑問が挙げられた腹囲(お腹まわり)について最近、見直しの声が高まっています。

診断基準の男性85p・女性90pが、どんなふうに割り出されたといいますと、男女750人の腹部の内臓脂肪をCTで計測して、100平方センチを超えると、生活習慣病の危険要因が増えるというデータからきています。
日本肥満協会や日本糖尿病学会など4者で協議され、決定されました。
しかし、やせていて血圧が高いなど脳卒中や心筋梗塞の危険性がある人が網からもれてしまっています。

参考までに、アメリカの基準は、男性102p以上、女性88p以上。
また、IDF(国際糖尿病連合)の基準は、日本人で男性90p以上、女性80p以上。
ほとんどの外国は、男性のほうが女性より大きくなっています。

メタボ検診というのは、生活習慣病になる人を減らして、医療費を減らそうという目的で始まりましたが、今、糖尿病だけでも予備軍を含め1870万人、高血圧は5490万人もいて、生活習慣病の医療費が、毎年10兆円もかかっています。

メタボや生活習慣病にならないためには、どうしたらいいか。
それは、まさに食育しなければなりません。
体質というのもありますが、年々、生活習慣病が増えていることを考えると、やはり、食べ方の問題がとても大きいというわけです。

(170)妊産婦と乳児の食育 2009年09月15日配信

最近の妊婦は、やせすぎの人が増えています。
やせ形の妊婦から低体重児が生まれる確率は、標準の1.8倍。
また、母体がやせすぎていることで、高血圧症の子供も増えています。

母体をしっかりさせておかないと、体のバランスの悪い子どもが生まれ、 これは親の責任ということになります。
まず、親としての自覚を持たせる必要があります。

乳児の食育では、仕事のため、すぐに保育所にあずけてしまい、 親子関係が薄れてきています。食生活を通しての親子関係の充実が望まれます。

育児手帳では、離乳食をはじめる時期は5〜6か月から、 母乳を与える時期は1年以上と改められました。

最近は、離乳食に市販のベビーフードを使う人が増えています。
ベビーブードを「よく使った」あるいは「時々使った」という人は、 平成17年で75.8%。
ベビーフードを「よく使う」と答えたお母さんの33.6%が、 「離乳食を作るのが大変・面倒」と答えています。

胎児の時や乳児期の栄養が、 成人してからの肥満・糖尿病・高血圧などと関連があることが報告されています。
また、乳幼児期に養われた味覚や食事の嗜好は、その後の食習慣にも影響を与えます。

おふくろの味が確立する第一歩は、乳幼児にあります。
安心安全を踏まえた上での食事を作ってあげてほしいと思います。

(169)食育の出前授業 2009年09月08日配信

食育の出前授業・出張授業を行う企業などが増えています。

カルビーの「スナックスクール」は、小学3年生〜5年生が対象。
「スナックの適量」「食べる時間」「パッケージの表示の見方」などを教えてくれます。

日本醤油協会では「しょうゆ物知り博士の出前授業」を行っています。
しょうゆの作り方、香りについて、発酵のしくみなど、日本の食文化と照らし合わせながら教えてくれるというものです。

横浜Fマリノスがやっている食育の出前授業もあります。
横浜市と横須賀市のみですが、「サッカー食育キャラバン」では、Fマリノスの育成コーチが地域の幼稚園・小学校・中学校を回ってサッカーの指導と共に、子供たちに食育のアドバイスをするというものです。

ハウス食品では、幼稚園・保育園の子供たちを対象に、初めてのカレー作りをする「はじめてクッキング教室」を行っています。
また、小中学生向けには「カレーと国際理解」「カレーから考える毎日の食生活」コショウの歴史から世界の歴史を考える授業やスパイスの働きを科学的にみる授業など。

お米マイスター全国ネットワークも「ごはんパワー教室」を展開しています。

いずれもホームページなどから申し込みができるようになっています。

(168)食育関連プロジェクト 2009年09月01日配信

食育関連プロジェクトが様々なところで進められています。

「FOOD ACTION NIPPON」は、平成20年度より農林水産省が始めた運動で、食料自給率の向上を 国民的な運動にしようというものです。
目標は、日本の食料自給率を6年後の2015年度までに45%までUpさせること。
FOOD ACTION NIPPONでは、自給率Upのための5つのアクションを提案しています。
1.旬のものをたべよう! 
2.地元でとれる食材をたべましょう!
3.ご飯を中心に野菜をたっぷり使ったバランスの良い食事をしよう!
4.食べ残しを減らしましょう!
5.自給率Upのための取り組みを応援しましょう!
まさに食育そのものです。

現在、日本の食料自給率は、カロリーベースで41%ですが、金額ベースでは65%。海外では、金額ベースの数字を使っていますので、これも覚えておきましょう。

農山漁村文化協会(農文協)では「ニッポン食育ネット」をやっています。
今、「地域に根ざした食育コンクール2009」というコンテストの参加者を募集しています。
応募分野は、「食生活の向上」「食農体験学習」「地場産物活用」の3つです。

他、JAグループの「みんなのよい食プロジェクト」、文部科学省の「早ね早おき朝ごはん全国協議会」など、いろいろあります。

ぜひ、どんなものか目を向けて、個人で取り入れながら食育の実践に結びつけてほしいと思います。

(167)食育推進全国大会より C食育、今後のすすめ方 2009年08月25日配信

今年、2009年6月の「食育推進全国大会」でのパネルディスカッション『今だから「お弁当」から食育を考えてみる!』。
   
親子のアイディア弁当を!という株式会社ローソン FCサポートステーション ディレクター補佐の伊藤廣幸さん。
香川県じゅうの子供たちが6年生までに家族に10種類以上のメニューをふるまえるように!という香川県綾川町立綾上中学校校長 竹下和男先生。
生きることは食べることと実感した!という漫画家の魚戸おさむ先生。

3人のパネリストがそれぞれの立場から思う今後の食育について、ご意見をご紹介します。

(166)食育推進全国大会より B漫画を通じて食の大切さを訴える 2009年08月18日配信

第4回「食育推進全国大会」より
パネルディスカッション『今だから「お弁当」から食育を考えてみる!』の3回目。
漫画家の魚戸おさむ先生のお話をご紹介します。

『食卓の向こう側』『玄米せんせいの弁当箱』など漫画を通して食の大切さを伝え続ける魚戸おさむ先生。
食に興味を持つようになったきっかけ、取材先のショックな出来事、大学生の食生活など、漫画の題材にも通じる食体験についてお話いただきました。

なお、お話の中の「竹下先生のお話」とは、前回分(165)の竹下和男先生の「弁当の日」についてです。
詳しくは、前回分をお聞きください。

〜 魚戸おさむ先生の作品 〜
『食卓の向こう側』(西日本新聞社)、『玄米せんせいの弁当箱』(小学館)など現在、ビッグコミックオリジナルにて『玄米せんせいの弁当箱』連載中

(165)食育推進全国大会より A「弁当の日」で伝えたい食育 2009年08月11日配信

第4回「食育推進全国大会」より
パネルディスカッション『今だから「お弁当」から食育を考えてみる!』の模様をお届けしています。

今回は、子供たちが自分だけで作る「弁当の日」の創始者香川県綾川町立綾上中学校校長の竹下和男先生のお話です。

現在、「弁当の日」を実施する小中学校は、全国521校以上。スタート当時の様子、子供たちの変化、家庭への影響など食育の視点から「弁当の日」の成果についてお話いただきました。

(164)食育推進全国大会より@ローソンの食育推進 2009年08月04日配信

2009年6月13日・14日、 島根県松江市で第4回「食育推進全国大会」が行われました。
大会の中から、パネルディスカッション『今だから「お弁当」から食育を考えてみる!』
の模様を4回にわたりお届けします。

パネリストは、コンビニエンスストア「ローソン」の伊藤廣幸さん、香川県綾川町立綾上中学校校長の竹下和男先生、ビッグコミックオリジナル『玄米せんせいの弁当箱』を連載中の漫画家の魚戸おさむ先生、そして、私・服部幸應が司会進行を務めました。

初回の今回は、株式会社ローソン FCサポートステーションディレクター補佐伊藤廣幸さんのお話をご紹介します。

ローソンがすすめる食育とは?
食育の啓もう活動、バランスのとれたメニュー提案、自給率の向上と米粉パン、残飯のリサイクルなど、企業が取り組む食育の具体例をご紹介いただきましたので、お聞きください。

(163)食と運動〜「エクササイズガイド」のすすめ 2009年07月28日配信

良いものを食べるだけでは健康になれません。
1に「運動」、2に食事。動かなければ、おいしく食べられないということです。

食生活のガイドラインに「食事バランスガイド」がありますが、
運動にも「エクササイズガイド」というものがあります。
これは、2006年から厚生労働省がすすめていて、
‘1週間で23エクササイズ’が目標です。

1エクササイズに相当する運動量は、
ジョギングで10分、早歩きで15分、ただ歩くのでは20分、
自転車で15分 などとなっています。
ただし、週23エクササイズのうち、4エクササイズは、
活発な運動をすることが望ましく、できれば、ジョギング、水泳、テニス、ゴルフなど
運動らしい運動も取り入れましょう。

この「エクササイズガイド」には、
自分の現在の身体活動量がわかるチェックシートや
どれだけ運動を増やしたらいいかという目標の設定などが付いていて、
各自で診断し、活用できるようになっています。

「食事バランスガイド」といっしょに活用し、
食事と運動の両方から、メタボ予防に役立てて下さい。


(162)最新版の水産白書から 2009年07月21日配信

最新の水産白書によると、日本の漁獲量は平成19年で574万トン。
これはピーク時の約半分に減少しています。
平成19年の漁業就業者は、20万4千人。
漁業者の減少と高齢化が進み、男性の漁業従業者のうち、 65歳以上が37.4%となっています。
一方、新規で漁業を始めた人は1081人。後継者がいると答えた人は2割以下です。

今回の漁業白書には、特集として「子共と魚食」についてが報告されています。
・平成18年に、魚介類の摂取が肉類の摂取を下回って以来、魚離れが進行し、 回復傾向が見られないこと。
・魚食の減り具合について、平成9年から19年の10年間に 1歳〜19歳で魚食が2割以上減少、30歳〜49歳で3割以上減少していること。
「魚離れ」が一段と進んでいます。

子供の魚が嫌いな理由は、
「骨があるから」「食べるのが面倒」「食べるのに時間がかかる」「においがきらい」。
一方で、「お寿司は大好き」という子どもたちが多いことも報告されています。

白書の中で気になるところは、子供の塾通いの率が増加に伴い、
夜9時以降に帰宅する子どもの割合が、小学校1年生〜6年生で27.6%。
家族と食事をしない「孤食」が増えていることです。

親のほうの「魚離れ」の理由は、
「調理にかける時間が減って、料理が面倒だと思われている魚介類が
おかずから敬遠される傾向にある」。
ただし、母親の8割以上が「子どもに魚を食べさせる機会を増やしたい」と答えています。

(161)食料自給率と食生活の関係 2009年07月14日配信

最新の「農業白書」から“食料自給率と食生活の関係”をお話しします。

現在、日本の食料自給率は、カロリーベースで40%。
国の目標は、2015年度までに45%となっています。

今回の農業白書では、
自給率が73%あった1965年度と 40%の今を「食生活」で比較しています。
65年度は、ごはんを1人1日5杯食べていました。今は1日3杯。
牛肉料理、65年度は月1回。今は月3回。
豚肉料理、65年度は月1回〜2回。今は月6回。
卵、1パック10個入りを 以前は3週間で1パック。今は2週間で1パック。
植物油。65年度は1.5kgボトルを年に3本。今は年9本。

一方、野菜は、65年度は1人1日300g程度食べていましたが、今は260g程度。

白書では、自給率が下がり続けた理由について、「自給できるお米の消費が減る一方、国産では賄いきれない飼料穀物で育つ肉類や原料を輸入している油の消費が増えたこと」としています。

今、特に問題なのは、飼料の自給率です。
牛・豚・鶏の「濃厚飼料」と呼ばれるとうもろこし・大麦、こうりゃん(モロコシの一種)、フスマや米糠、大豆油やビール、豆腐の粕、魚粉。これらの90%が輸入です。
飼料全体の自給率は、現在25%。
2015年度までに35%まで引き上げたいというのが、国の目標です。

輸入がすべてストップした不測の事態の食事例として、朝は、ごはん1杯に野菜の粕漬け1皿と粉吹きいも、昼は、焼いも2本、蒸かしいも1個、りんご1/4個、夜は、ごはん1杯、焼き魚1切れ、焼いも1本が挙げられています。
この例でいくと、国産のみで1人1日2000kcal程度 確保できるとしていますが…。


(160)最新版「食料・農業・農村白書」より 2009年07月7日配信

平成20年度の最新「農業白書」での最重要課題は、「水田フル活用と食料自給率」です。

日本の食料の基盤となる水田をフル活用して自給率の低い麦・大豆、飼料作物の生産拡大、そして、米粉・飼料用米など‘新規需要米’の本格生産を行う必要があると白書はまとめています。

現在の農家の数は、252万戸。
ピークは、60年ほど前の1950年で618万戸。
農業就業人口は、現在299万人。299万人のうちの60%が65歳以上。
農業人口のピークは、1960年の1454万人。

農業白書の中では、就農への相談活動や農業法人による研修などを通じて、若者などの新規就農を促進していくことが重要としています。

「食料品の価格と食生活の関係」は、食品価格が上がった一方、所得が減り、値上げしたパンや調理食品を買わなくなりました。
その代わりにお米を多く買うようになり、ふりかけやカレールーなどへの支出が増えていると報告されています。
一世帯当たりの全体の「食材費」が減っているのに、カレールーやふりかけなどを買うお金が今までより10%も増えているということは、安くすませようということなのでしょう。

さて次回は、「食料自給率と食生活の関係」を農業白書からご紹介します。

(159)食事バランスガイド 活用法 B 2009年06月30日配信

より健康的になれる!食事バランスガイドの裏技をご紹介します。

食事バランスガイドのコマに書いてある通り全部食べると、2128 kcalになります。
PFC比 15:24:61(タンパク質15:脂質24:炭水化物:61)。
ただし、食塩相当量は12.6gで、1日10gの基準をオーバーしています。

つまり、料理の選び方が大切!ということです。
そこで、5つの分類の選び方のポイント。

主食は、「ごはん」を選びましょう。
「ごはん」は、主菜や副菜と合わせやすい上に和食の基本で献立全体が低カロリーになります。

副菜は、炒め物や揚げ物は避け、できるだけ油の少ないものを選びましょう。
主菜の魚・肉などで油が多くなりがちだからです。
サラダのドレッシングやマヨネーズも要注意。

主菜は、肉料理と卵料理の食べすぎに注意です。
「魚を1日1回食べるようにする」「大豆製品を積極的に主菜にする」
この2つがポイントです。
主菜の揚げ物・炒め物は、できるだけ避けましょう。
主菜の油が1日の摂取カロリーに大きくかかわっているからです。

牛乳および乳製品は、低脂肪・無脂肪タイプを選ぶことでカロリーを抑えられます。
果物は、夜食べないこと。夜食べると中性脂肪になります。

そして、「ひも」の部分も注目です。「ひも」の‘適度’をご存知でしょうか?
答えは、200kcal以内です。
食事バランスガイドに沿って食べているのに、体重が増えるという人は、 まず「ひも」の部分が多くないか、チェックしてみましょう。

(158)食事バランスガイド 活用法 A 2009年06月23日配信

食事バランスガイドでは、料理の数え方にコツがあります。

主食で1つと数えるのは、
「ごはん小盛り1杯」「おにぎり1個」「食パン1枚」「ロールパン2個」。
「ごはん中盛り」は1.5、 「うどん・もりそば・スパゲティー・ラーメン」などは2つです。

副菜(野菜・イモ類・キノコ・海藻など)は、小鉢1つで1つと数えましょう。
「サラダ」は‘大皿で’1つに相当します。
野菜をたっぷり食べる「煮物」「野菜炒め」「芋の煮っこがし」などは、 2つと数えて下さい。

主菜(肉・魚・大豆製品・卵など)の数え方。
1つと数えていいものは、「小鉢の冷奴」「納豆1パック」「目玉焼き1個」など。
「焼き魚」は1匹で2つ。「魚の天ぷら」「お刺身の盛り合わせ」も2つです。
「ハンバーグ」「豚肉の生姜焼き」「鶏のからあげ」などは、3つになります。
主菜を食べ過ぎている人が多いのではないでしょうか。

すべての数え方の基本は、片手の手のひらに乗る量が「1つ」です。

牛乳および乳製品は、「牛乳コップ半分」が1つです。
「チーズ1かけ」「スライスチーズ1枚」「ヨーグルト小パック1個」で1つ。
果物の1つは、「みかん1個」「リンゴ半分」「柿1個」「ブドウ半房」などです。

「カレーライス」や「かつ丼」など主食・副菜・主菜が混じった「複合的な料理」は、
器の中を分解して数えましょう。

5日〜1週間程度続けてチェックすると、自分の傾向がわかってきます。

自分の食事を食事バランスガイドと照らし合わせて確認できる
「毎日の食生活チェックブック」
http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/b_about/pdf/check_book.pdf
がおすすめです。

(157)食事バランスガイド 活用法@ 2009年06月16日配信

食育推進基本計画の1つに
「食事バランスガイド等を参考に食生活を送っている国民の割合を平成22年度までに60%以上にする」というのがあります。
平成20年度の3月現在では56.7%です。

食事バランスガイドのコマには、5つの料理グループが書かれています。
上から、ご飯・パン・麺などの「主食」→野菜・キノコ・海藻などの「副菜」→肉・魚・卵・大豆製品の「主菜」→「牛乳および乳製品」「果物」が一番下で半分ずつ。

上にあるグループほど、しっかり食べましょうという意味です。

人がコマを回している様子は、「運動」を意味しています。
コマの軸は「水」。水分もたっぷり取りましょう。
コマのひもは、「お菓子」「嗜好飲料」。お酒もここに入ります。

「どれだけ」食べればいいかの「どれだけ」は、sv(サービング)という単位で示されています。
これは、いくつの「つ」に当たるもので、1つ、2つと数えます。
片手の手のひら乗る量が 1つ(1sv)の目安です。

注意点は、標準の食事バランスガイドが“1日2200kcal±200”でできているところです。
これは「成人男性のほとんど1日座って仕事をしている運動量の少ない人」の適量で、年齢・性別・運動量によって、「どれだけ」食べたらいいか違います。
自分が1日何kcal 必要なのかを調べ、各自で適量を調整することが大切です。

*食事バランスガイドホームページ
http://www.j-balanceguide.com/
*農林水産省の食事バランスガイドホームページ
http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html

(156)最新版「食育白書」より A 2009年06月09日配信

最新版の食育白書では、
「国民運動としての食育の推進」という報告があります。
食育推進基本計画がスタートしてから4年目に入り、W国民運動“として食育が捉えられるようになりました。

食育白書より、「ふだんの食生活について」。
家族や友人と毎日、食卓を囲んでいるという人は、60.4%。
40%近くの人が、毎日、家族と食事ができてない ということになります。
特に、働き盛りの男性の50%以上と70歳以上の女性の20%が気になるところです。

「いただきます」「ごちそうさま」をしている人の割合は、80.9%。
必ずしているという人は、55.2%。

「もったいない意識」については、96%の人が家庭の残飯・食品の廃棄について、もったいないと感じています。
日本は、輸入までした食料全体の4分の1を捨てている国です。

賞味期限と消費期限の意味。
正しく答えられた人は、賞味期限が5割以下。消費期限は、全体の3分の1。

食品関連企業の食育への取り組みについては、「栄養バランスのよい料理や商品開発・提供」と答えた企業が最も多く55.4%。
次いで「イベントなどでの情報提供や食の改善指導」50.8%
「ホームページなどでの食育情報の提供」50%
「地産地消の推進」「工場見学」と続いています。

(155)最新版「食育白書」より @ 2009年06月02日配信

最新版の「食育白書」が5月26日の閣議で決定されました。

今回の食育白書は、6つの章に分かれ、
1章は「国民運動としての食育の推進」。
2章以降は「家庭・学校・地域などでの食育推進の状況」を解説したものです。

「食育に関心をもっている国民の割合」。
現状は72.2%。目標値は90%以上。まだまだです。

「食をめぐる意識と実践の現状」では、
「日常の食生活で悩みや不安を感じている人」33.5%。
その悩みや不安の内容は、「食品の安全性」を挙げた人がもっとも多く69.8%。
次いで「自分の健康」62.3%、「家族の健康」57%。

今後の食生活を「よくしたい」と答えた人は、45.5%。
気になるところは、今の食生活について「問題が多い」と答えながらも、
改善については「今のままでよい」「特に改善を考えていない」と答えた人が
合わせて25%もいたことです。

今回の食育白書にも
「食育は、生きる上での基本であって、教育の3本柱である
知育・徳育・体育の基礎となるべきものと位置づけられる」と明記されています。

(154)1口30回噛む方法とは 2009年05月26日配信

日本人の噛む回数。時代とともに減ってきています。
弥生時代は、1回の食事で3990回。平均の食事時間は 51分。
鎌倉時代は、噛む回数2654回、食事時間は29分。
戦前(昭和10年頃)は、1420回で22分。
現代は、620回で11分といわれています。

噛まなくなった原因は、「やわらかいもの=おいしいもの」になったこと。
そして、「食事は手軽に手早く」という軽食志向が広まったことです。

しかし、噛むことによる健康効果が高いことが証明されました。
肥満防止、味覚の発達、言葉の発音、脳の発達、歯の健康、がん予防、胃腸の働き、全身の体力向上。合わせて「ひ・み・こ・の・は・が・いーぜ」。

1口30回噛むのが理想です。
噛むことに慣れていない人は、噛むためのテクニックが必要です。

30回噛むための3ステップ
1.食べ物を口に入れたら箸をおく。
2.右側の歯で5回、次に左の歯で5回。同じように、もう1度右と左で噛む。
3.最後に、両方の歯で10回噛む。

噛むことへの努力は、惜しまないでいただきたいと思います。

(153)果物の適量・栄養・安全性 2009年05月19日配信

大人の1日の果物の適量は、200g。みかん2個程度です。
果物は、糖質が高いので、食べる時間が重要です。
朝食べましょう!
夜食べると、すぐに中性脂肪となり、生活習慣病へつながります。

果物は、農薬を多く使っています。
輸入果物には、虫やカビなどを防ぐポストハーベスト農薬がかけられています。
まず、よく洗うこと。
りんごなどは、へたのくぼみの部分を切り取って食べると良いでしょう。

果物に含まれるビタミンCは、
動脈硬化の原因となる活性酸素を除去し、
また、コラーゲンの生成にかかわり 肌や骨の健康を保ちます。
効果的なビタミンCの取り方は、生で食べること。こまめに取ること。
また、かんきつ類に含まれるクエン酸は、
カルシウムや鉄などの吸収をUpさせる「キュレート効果」もあります。

選ぶ時は、産地や生産者、栽培履歴がわかる旬の露地栽培を選ぶこと。
食育の食を選ぶ力「選食力」を生かし、健康的な食べ方をしましょう。

(152)子供の料理への関心について 2009年05月12日配信

東京ガスの都市生活研究所が、子どもの料理について調べた結果があります。

「子どもが料理に関心を持ち始める年齢」は、5歳がピーク。
未就学児での関心が高く、5歳以上は、年齢が上がるにつれて関心がなくなっていきます。

「子どもが料理に参加した時の変化について」。
食事中、料理を作ったことが話題になる → 82.1%
自分が作ったものは嫌いなものでもよく食べる → 39.5%
子どもが作った料理はおとうさんがよく食べる → 36.3%

「料理のどこが楽しいですか?」
料理そのものが楽しい → 76.1% 上手にできた時うれしい → 50.2%
家族がおいしいとほめてくれる → 56.8% 両親といっしょに作れる → 44.3%

料理そのものが楽しいという子が8割もいます。
また、家族の役に立てたという達成感を子供も感じています。

料理は、五感を育てます!
包丁など指先を使うことは、様々な神経を使い、頭が聡明になります。
まずは、子供自身が体験して感じさせることが大切。
また、親との協同作業は子供の心に残る貴重な体験となります。

(151)食育関連予算(平成21年度)について 2009年05月05日配信

今年度の食育関連予算は、総額で98億9400万円。
関連府省別の内訳は、内閣府2憶9800万円、文部科学省17億8700万円、
厚生労働省8億7000万円、農林水産省が、69億3900万円。
予算では、その7割を農林水産省が占めています。

予算から見る新たな施策は、文部科学省の「子どもの生活習慣づくり支援事業」と
「栄養教諭を中核とした食育推進事業」。
それぞれ内容は、“子どもの基本的な生活習慣の定着に向け、全国的な普及啓発を図る”
“栄養教諭を中核とした食育のための実践的な取り組みを 全国で展開する”
というものです。

今年度の特徴は、農林水産省、文部科学省、総務省が連携して昨年度から始めた
「子ども農山漁村交流プロジェクト」へ食育関連予算が使われることです。
具体的には、農林水産省が、
子供の農林漁業体験のための受け入れモデル地域を増やしたり、
受け入れ体制を強化するため、その地域のリーダーを育てたり、
教育効果の高いプログラムを作ったりすることに、力を入れていきます。
また、文部科学省は、農水省が指定した地域の学校をモデル校とし、
1週間程度の長期宿泊体験や自然体験活動を進めていきます。

この4月に、第1回の「受け入れモデル地域」の公募も始まっています。

(150)水と食育 2009年04月28日配信

水の汚れの7〜8割が家庭からの生活排水といわれています。
たとえば、お米のとぎ汁を2L流すと、魚が住めるレベルまで浄化するのにバスタブ4杯分(1200L)の水が必要です。

地球は「水の惑星」といわれていますが、私たちがすぐに利用できる水は、全体の0.0007〜0.0004%ほど。
それが汚れています。

先ごろ「Tap Water Tokyo」というユニセフの運動を行いました。
300を超えるレストラン等で、コップ1杯の水道水に100円以上の寄付を募り、収益を水の恵まれない子供たちへの寄付に充てるというものです。
100円で子ども1人が40日間水を飲めるようになります。
1日5000人の人が水の問題で亡くなっているのが現状です。

また、日本では食料の60%を輸入に頼っています。
その食料生産のため、輸入もとの水を大量に使っている日本。
世界では年間10〜11億人が水不足で、そのうちの3分の1を日本人が使ってしまっている計算になります。

「水は限りある資源である。」まずはこの感覚を身につけましょう。

(149)海藻と日本人の食生活 2009年04月21日配信

海藻とは、海にはえる植物のこと。
日本では、縄文・弥生時代から海藻を食べてきました。
日本近海には約1200種の海藻があり、そのうち100種類ほどが食用です。

ミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富で、低カロリー。
特に、ぬるぬるの成分が注目です。

天草から作られる寒天に注目している海外の一流シェフもいます。
カリフォルニアロールの海苔が内側になっている理由などから、かつてはSeaweed(海の雑草)と呼ばれ敬遠されていたものが、今ではSea vegetable(海の野菜)と呼ばれ、注目されています。

海藻は日本の伝統食。毎日積極的に食べたいものです。

(148)子どもたちの体力と生活習慣 2009年04月14日配信

文部科学省より「全国体力テスト」の結果が発表されました。
全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走やハンドボール投げなど8種目をテストし、同時に生活習慣のアンケートが行われました。

結果、全体の2割に当たる子供が運動不足。
1週間の運動量が体育の時間を除いて60分未満でした。

この結果を受け、東京・世田谷区の小学校ではある対策を講じ、良い結果を得ています。

朝ごはんと学力の関係は、すでに立証されていますが、体力と朝ごはんや生活習慣の関係がわかったのは初めてです。

さらに、昨年度の「全国学力テスト」と今回の「全国体力テスト」を関連させて、子どもたちの学力・体力・生活習慣の分析もなされています。

私はいつも「知育・徳育・体育・食育」とお話しておりますが、この体力テストにもそれが示された結果となりました。

(147)食育推進基本計画の4年目をむかえて 2009年04月07日配信

平成18年度よりスタートした食育推進基本計画がこの4月で4年目に入ります。

食育への関心は、スタート当初は70%。
平成20年9月の時点では75%。目標値は90%以上です。
学校給食における地場産物の割合は、現在24%ほど。目標値は30%以上。
順調に進んでいるものもありますが、まだまだというものもあります。

「早寝早起き朝ごはん運動」が広がり、小学生の朝食の欠食率は改善されていますが、
20代・30代の大人の欠食率が問題です。

まだ食育の本質が理解されていないことが気になります。
現在、計画を見直しながら、平成23年以降の検討に入ろうとしています。

(146)服部津貴子さんによる食育講座 その2 2009年03月31日配信

今回は、「きのこと食育」をテーマにお話をご紹介します。

きのこが生態系の中で果たす役割はとても重要です。
食物連鎖で、動植物を分解し無機質に戻すという菌類、細菌類。
その菌類に属するのがきのこです。
きのこは、動植物と支え合い、地球環境の中で自然界の均衡を保つ役割を
果たしています。

菌類・細菌類による食素材とは?
きのこの成分と栄養、きのこの効用、調理方法など、
食育に役立つ! きのこのお話です。

(145)服部津貴子さんによる食育講座 その1 2009年03月24日配信

服部栄養料理研究会会長の服部津貴子さんによる食育講座を2回にわたりご紹介します。

食べたものは、30分ほどで自分になっている。
自分自身の食育は、独自で考えて欲しいと語る服部津貴子さん。

なぜ食育基本法ができたのか?その7つの理由とは…。
食育推進の目標値と現状値についてなど、 今回は、食育についての全般的なお話をご紹介します。

もう食育なくして日本の食は語れない!

(145)服部津貴子さんによる食育講座 その1 2009年03月24日配信

服部栄養料理研究会会長の服部津貴子さんによる食育講座を2回にわたりご紹介します。

食べたものは、30分ほどで自分になっている。
自分自身の食育は、独自で考えて欲しいと語る服部津貴子さん。

なぜ食育基本法ができたのか?その7つの理由とは…。
食育推進の目標値と現状値についてなど、 今回は、食育についての全般的なお話をご紹介します。

もう食育なくして日本の食は語れない!

(144)安心安全な食材選び「野菜」 2009年03月17日配信

安心安全な食材選び。「野菜」について。

野菜の化学肥料や農薬が気になるという方も増えています。
化学肥料を使いすぎたものは、窒素成分が増え、葉の緑の色が濃く‘硝酸態窒素’という発ガン性物質を多く含んでいるといわれています。

化学肥料や農薬は、ハウス栽培だとハウスの中にこもってしまいます。
一方、露地栽培は、土地に適した旬のものを作っているので使用量が少なくてすみます。

キノコの菌床栽培にも 殺菌剤・防カビ剤などの農薬が使われていますので、シイタケなどは値段が高くなりますが、原木栽培のほうが安心です。

有機JASマークの規定は、たい肥などで土作りをし、種まき、または植え付け前の2年以上禁止された農薬や化学肥料を使わない田畑で栽培されたもの。
栽培中も 禁止された農薬・化学肥料を使わず、遺伝子組み換えも認められていません。

「特別栽培農産物」は、その地域の一般的な栽培と比べて農薬の使用回数が5割以下、化学肥料の窒素成分が5割以下で栽培されたものです。

「エコファーマー」は、土作りや化学肥料、農薬について「持続性の高い生産方式」を計画して都道府県知事の認定をうけた農業者のことです。

2006年5月、 残留農薬について「ポジティブリスト制」が導入され、中国産のもの安全性が確かめられています。
一方、国産でも残留農薬の多いものがありますので、できれば、有機などマークのついた野菜を選ぶと安心といえるでしょう。

(143)安心安全な食材選び「魚」 2009年03月10日配信

安心安全な食材選び。「魚」について。

魚は、「回遊魚」「近海魚」「養殖」の3つに分けて、安全性を判断するといいでしょう。
回遊魚は、汚れが少ない外洋の海を一箇所にとどまらずに 泳いでいます。
イワシ、サンマ、アジのように 寿命が短くてプランクトンを餌にしている 小型の回遊魚は、安全性が高いといわれています。

しかし、おなじ回遊魚でもマグロのような長生きで大型の魚は、大きい魚が小さい魚食べているという‘食物連鎖’の関係もあって汚染物質がたまりやすいといわれています。

「近海魚」というのは、湾になっている海や沿岸を回遊している魚で、スズキ、タイ、イカ、タコ、アナゴ、キンメダイなど。
メチル水銀の濃度が高くなっているものもあります。

「養殖」は、いけすで大量に飼育され、病気予防などの目的で抗生物質が使われています。
見分け方として、‘養殖は 胴の部分が丸く太っている’‘天然ものは すっきりした流線型’
というのがあります。

安全性という点では、「MSCマーク」がついた水産物を見かけるようになりました。
これは‘水産資源や海の環境を守って獲られた魚’に付けられるものでWWF(世界自然保護基金)が認証しています。
また、安全な養殖を認める「適正養殖業者 認定制度」というのも長崎で始まっています。
こういう形で、安全性がわかるものが増えるといいですね。

(142)安心安全な食材選び「肉」 2009年03月03日配信

今回から3回にわたり、安心安全の食材選びをテーマにお送りします。

今回は「肉」。
食肉は、生産効率が優先されるため、抗生物質や合成抗菌剤が使われています。
その量は、人の医療用に使われる 2倍ほど。

豚は、1坪(3.3uあたり)2.5頭を コンクリートの上で飼っているのが一般的です。
抗生物質は、エサに添加物として加えられています。
一方、放牧で育ったものなどは、薬の使用がほとんどなく、肉質も良く安心です。

牛肉は、霜降りよりも赤身を選びましょう。 
霜降り肉は、脂肪がまざりやすい‘黒毛和牛’を使って、
高カロリーの餌で、運動させないで作ります。
脂肪の取り過ぎを防ぐという意味でも、赤身がおすすめです。

鶏肉のブロイラーは、
身動きの取れない鶏舎で、運動しないよう暗くして 育てられます。
できるだけ「平飼い」という外や鶏舎を自由に動き回れるような飼い方をしたものを
選ぶようにしましょう。抗生物質などの投与も確認して下さい。

実は、食肉用の牛や豚は、年間、牛が122万頭、豚が1622万頭。
そのうち、牛の70%、豚の60%以上に
なんらかの病変が見つかっているというデータがあります。

また、牛・豚・鶏には、それぞれ「和牛」「黒豚」「地鶏」という分類がありますが、
これらは、食肉生産量の全体のうちほんのわずかしかなく、
偽装も多いといわれています。
信頼のおけるお店で表示をしっかり見て買うことが、肉の選び方のポイントです。  

(141)米粉に注目! 2009年02月24日配信

小麦粉に代わる食材として、米粉が注目されています。
注目の理由は、小麦価格の高騰、食料自給率Upへの期待、
安定供給ができる、米の消費減少を防ぐなど。

お米中心だった日本人の食事が、小麦粉中心の食事に変わってきています。
米粉を使ったパンは、米粉と小麦粉が50対50の割合がいいようです。

米粉の利用状況は、2006年度は6千トン。現在1万トン。
政府は、2010年度までに50万トンの目標を掲げています。
米粉パンの学校給食への導入は、2006年度で全国7863校。
「お米をたべましょう」という運動の一環にもなっています。

普及への課題は、価格。現在、小麦粉の約1.5倍。
農水省は、来年度から米粉の生産者に10アール当たり5万円の助成金を出す予定です。

最近、米粉でパンができるようになったのは、
米をより細かく製粉できるようになった技術のおかげです。

パン以外の米粉の使い方は、片栗粉の代わりに。
お菓子やケーキに。溶かして型に入れゼラチンの代わりになど。
栄養価が高く、何にでも染まりやすいというのが特徴です。

食料自給率Upのためにも、米粉を役立てていきたいものです。

(140)コショクと人格形成 2009年02月17日配信

6つのコショクと子供の人格形成の問題は?

「個食」
家族が揃っているにもかかわらず、各自がバラバラのものを食べること。
⇒ わがままになる、協調性が身につかない、味覚形成にも問題が生じます。

「孤食」
1人で食事をすること。
⇒ 食事作法が身につかない、コミュニケーションの苦手な子になる、
社会性が身につかない、偏食がすすむなどにつながります。

「粉食」
パンなど、粉のものを主食に食べること。
⇒ 肥満の原因に。ご飯100gは140kcal、パン100gは225kcal。
おかずも洋風になり、全体で30%カロリー増。
よく噛まないので、記憶力・思考力が心配。添加物など健康も心配です。

「固食」
自分の好きなものしか食べないこと。
⇒ 偏った食事で肥満や生活習慣病に。
ビタミン・ミネラルの不足でイライラ・集中力がない・キレやすいなどに。

「小食」
ちょっとしか食べないこと。特に女の子にみられます。
⇒ 栄養不足で発育が心配です。

「濃食」
味が濃いものばかりを食べること。最近増えたコショクです。
⇒ 味覚障害に。いろんな味を口の中で味わいながら食べることが大切です。
塩分、調味料、添加物などのとりすぎも心配。

食を通じたしつけは、一般常識を確立するのに一番大事なものです。
今日からテレビを消して、団らんのある食卓を作りましょう。

(139)「つくる食育」の基本とは? 2009年02月10日配信

現代の食生活で問題になっていることが3つあります。
1.塩分のとり過ぎ
2.脂肪のとり過ぎ
3.野菜不足(ビタミン・ミネラル不足)

つまり、この3つを防ぐことが「つくる食育」では基本となります。

塩分の取り過ぎを防ぐには・・・
・うす味が基本。調味料の味ではなく、素材の味が楽しめるような味付けを。
・汁物の場合、塩分が多いのは汁の部分。汁を少なめに、その分、具をたっぷり。
・だしやスープがしっかりとれていれば、塩分がなくても充分おいしく食べられます。
・香味野菜やお酢・柑橘類を使うこと。
お酢・柑橘類は、塩味を引き立たせてくれる作用があります。
・野菜は、生野菜よりグリルやオーブンで焼いたほうが、うまみが凝縮され
塩でうまみを引き出す必要がなくなります。

脂肪の取り過ぎを防ぐには・・・
・油は食材自体にも含まれています。
熱を加えて油が出てくるような食材は、調理の油を控えましょう。
・油で気をつけたいのは、肉などに含まれる「飽和脂肪酸」です。
肉は、グリルなどで油を落としながら焼くのが、健康的な調理法です。

ビタミン、ミネラルを上手にとる調理法は・・・
・水溶性ビタミン(ビタミンB1,C)は、鍋物やスープ、また片栗粉でとじるなど。
・脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)は、肉・魚・ごま・大豆など油を含んだ食品と調理すると 体内への吸収率が高まります。
・ミネラルは、野菜や海藻に含まれるので積極的にとるよう心がけましょう。

(138)国民健康・栄養調査の結果から 2009年02月3日配信

2008年12月、「平成19年国民健康・栄養調査」の結果が発表されました。

今回の結果で問題だったのが、糖尿病です。
糖尿病の疑いのある人は、全国で2210万人。
大人の5人に1人、前年と比べて300万人以上も増えています。

「正しい食生活と運動習慣が糖尿病の予防につながる」と答えた人が、
およそ90%。わかっちゃいるけど・・・という人が多いわけです。

1日の歩行数は、男性が7321歩、女性が6267歩。
「健康日本21」による目標値は、男性9200歩、女性8300歩です。

メタボリックシンドロームの人も増えています。
「メタボが強く疑われる人」と「予備軍」を合わせて2010万人。

「朝食の欠食率」は、若い人ほど朝食を食べないというのが増加傾向です。
30代男性では、30.2%。ついに30%を超えました。
続いて、20代の男性28.4%、20代の女性24.9%。
1歳〜6歳でも、男児5.3%、女児7.3%が朝食をとっていません。

悪い食習慣は、そのまま生活習慣病につながります。
食育で、正しい食習慣を実践できる人が増えてほしいと思います。


(137)食器や食卓の工夫 2009年01月27日配信

日本の食器のすばらしさは、
美濃焼・有田焼など、各地の郷土色を生かしつつ洗練されたものがあること。
食通で知られる北大路魯山人も「食器は料理の着物だ」といっています。

今、世界では有名シェフ フェラン・アンドリアの影響で
白い食器が流行しています。

おすすめは、大ぶりの皿や鉢など。
ここに料理を少なめに盛ると、見た目よく盛り付けられます。

食卓のコーディネイトも大切です。
テーブルクロスは、シリコン加工されたものが 汚れもつかず便利です。
花も添えましょう。ただし、匂いのないものを。

照明の理想は、ろうそくです。食べ物には ろうそくの炎が合っています。
暗すぎる場合は、蛍光灯で白熱球の色をしたものを選ぶと、
料理がきれいに見え、燃費も抑えられます。
蛍光灯の下では食べないように。赤いものが紫に見えていまします。

食育のメインステージである食卓に、ぜひ工夫をしてほしいと思います。


(136)カーボンフットプリントとは 2009年01月20日配信

最近、「カーボンフットプリント」が注目されています。

フードマイレージが距離を基準にしているのに対して、
カーボンフットプリントは、CO2の排出量をもとにしています。

カーボンフットプリントとは、
1つの商品が、原料の調達から製造〜流通〜使用〜廃棄されるまで
どのくらいの二酸化炭素が排出されるかを表したものです。

現在、経済産業省が手がけていて
昨年末、統一マークの候補が挙げられました。

イギリスが、この先駆者といわれ、
日本では、今年からサッポロビールが
ビールにカーボンフットプリントの表示をつけることを発表しています。

日本の食料運搬にかかる二酸化炭素の量を見てみると、
輸入物では、年間1650万トン。
一方、国内の食料輸送は、900万トン。
輸入物は、国産に比べて約2倍のCo2を出しています。

他、炊飯器やポットの保温をやめる、
マイバッグを使う、露地栽培の食材を選ぶなど、
食に関わることでニ酸化炭素を減らことができることがいろいろあります。
改めて見直したいですね。

(135)子供の選食力を養うには 2009年01月13日配信

選食力とは、食を選ぶ力のこと。食育の中心となります。

子供には、中学卒業までに完全な選食力を身につけさせましょう。
そのために、段階的にすすめていきます。

小学校低学年は「買い物」から始めましょう。
栄養や組み合わせ、表示についてなど、
声をかけながら買い物をすると選食力がついてきます。
学校では習わないことですので、ご家庭でお願いします。

次に、10歳くらいまでに「ごはんとお味噌汁」など
簡単な料理ができるように。
台所にお子さんがいると邪魔になるかもしれませんが、
そうすることで、旬やおいしさを知ることができ、選食力が養われます。

学校の調理実習が始まる5年生の段階では、
献立を作ること、メニューのレパートリーを増やすこと。
「ごはんとお味噌汁」の次は、「おかず」です。
身体にいい食べ物をきちんと選ぶことを身につけさせましょう。

子供のおやつの選び方では、
マーガリンやショートニングには
動脈硬化の原因となるトランス脂肪酸が含まれます。
トランス脂肪酸の含まないものを選ぶように教えましょう。



(134)2009 食育展望 2009年01月06日配信

今年4月から、新しい学習指導要領がスタートします。
ここに「食育」が正式に盛り込まれました。
中央教育審議会のメンバーとして食育を提唱し、成果がいよいよ現実となります。

新しい学習指導要領のテーマは、「生きる力」。
まさに「食育」は、「生きる力」の原点です。

新しい学校給食法も4月からスタートします。
ここでは、学校給食での食育の役割が位置づけられています。

改正のポイントは、
学校給食の主な目的が「栄養改善」→「食育」へ。
給食に地元の食材を活用すること、
農業など生産現場での体験を通じて 郷土への愛着を育てること、
食育を行うのは栄養教諭であることなどです。

今年の「食育推進全国大会」は、
島根県松江市「くにびきメッセ」で6月13日(土)14日(日)の2日間。
1月17日に静岡での「食育シンポジウム」は、
内閣府の食品安全委員会が主催します。

2月の9日(月)〜11日(祝日)
東京国際フォーラムで行われる「世界料理サミット」では
「Let’s Shokuiku!」という共同宣言を出す予定です。

「世界料理サミット 2009 TOKYO TASTE」のお問い合わせは、
03−5649−3821 または www.tokyotaste.net まで。



(133)食の2008 総まとめ 2008年12月30日配信

今年は、食の安全性が問われた1年でした。
これも食育基本法ができて、個人の意識の中に食について考えることが
芽生えてきた結果ではないでしょうか。

5月の洞爺湖サミットでは、
サミットとしては初の食料問題が話し合われました。
これを機に、食料自給率の問題が注目を集めました。
8月には、自給率が39%から40%に。
農水省は、自給率1%Up!運動「Food Action Nippon」をスタート。
JAS(日本農林規格)法の改正案が提案され、
賞味期限の設定方法について改められました。
ただし、賞味期限については、
これがあるから捨てられてしまうという見方もあります。

そして、この時期に申し上げたいのは、
「行事食」「伝統食」を伝えましょう!ということです。

おせち料理は買ったものばかりという家庭が増えています。
派手なものでなくて結構です。
地域で取れた野菜の煮物など、家庭の味を伝えましょう。
お正月の時くらいは、伝統食を見直してほしいと思います。



(132) 食育Q&A ご質問にお答えします!A 2008年12月23日配信

奈良県の「目指せ食料自給率200%」さん。

「・・・仲良くして頂いているイタリア料理店のシェフのところに遊びに行った時、
他愛のない会話の中でふとそのシェフが仰っていたのが
「それだけ美味しい食材が近くには無い」非常に微妙な部分ですよね?
ブレス産の鶏の美味しさは召し上がった方なら先ずご存知でしょう・・・
・・・幾ら地産地消を奨励しても生産者がどこまで本気で取り組めるか?
生産者側の言い分としてはどんなに頑張ってもそれをきちんと収入の形で
評価して貰えない。
一般消費者は一般消費者で、特に今の場合は価格が最優先される。
プロの消費者としての料理人にしてみれば自分の理想とする食材は
輸入の選択肢を除いた場合、フードマイレッジの遠いところにしかない・・・
行政、生産者、一般消費者、プロの消費者、
この四者でモデルケースとなる協力体制は作れないものなのでしょうか? 」

答え⇒
これからの料理人は、近くの生産者にお願いして自分の店にあった食材を
作ってもらいましょう。
一般消費者は、自分の都道府県以外のものを買わない。
そして、どうしても必要な場合は、隣の県から買う。それ以外は、買わない。
これくらいのがまんは必要です。
行政は、地域でものを作ることを進めること。
イタリアのスローフード協会の行った例では、
10年くらいでそのサイクルがよくなりました。

埼玉県の小学生のお母さんから。

「私は、小学校で食物アレルギーの見地にたった観点からの食教育をしています。
でも、まだまだ一般の方の理解もなく、食育基本法の中に
アレルギー児への対応がもりこまれていることを知らない方が多いです。
・・・どうして理解が難しいのか・・・。
早く、立派な栄養士さんが育ってくれることを信じて・・・。
私達が待っていることを多くの栄養士さんに伝えてください。」

答え⇒
現在、日本人の3人に1人は、アレルギーを持っているといわれています。
そのうちの25%が食物アレルギーで、年々この数字は増えています。
アレルギーは、離乳食が原因ではないかという報告もあります。
人の腸が完成するのには1年かかりますが、
その前に野菜や果物の酵素(たんぱく質)が体内に入ると、
アレルゲンができてしまいます。

食育推進基本計画の(学校給食の充実)という項目に
「栄養教諭を中心として、食物アレルギー等への対応を推進する」とあります。
先生方は、きめ細かい指導が必要です。
大変ですが、がんばってほしいと思います。

ご質問のある方は、
左の「メールを送る」より、どうぞ!


(131) 食育Q&A ご質問にお答えします!@ 2008年12月16日配信

今回は、皆さんからご質問にお答えします。

愛知の女性の方から。
「私は、食育コーチをしています。
NPO日本食育インストラクター協会の認定を取得しています。
質問は、栄養補助食品についてです。
本当に必要なのか、そうでないのか・・・?という点において、
私自身どういう考えを持って食育コーチをしていくか迷っています。」

答え⇒
栄養補助食品については、あくまでも「補助」と考えましょう。
日本人は、カルシウムと鉄分が不足しています。
また、妊娠に関わる女性は、葉酸の摂取が望まれます。
自分自身で足りないと感じるようでしたら、補うようにしましょう。
サプリメントだけで栄養が取れるという考えは、間違いです。

続いて、東京にお住まいの女性から。
「子供の頃の食事は将来とどう関係しているのですか。
 また、昨今コショクが問題になっていますが、具体的にどのようなことが
 問題なのでしょうか。」

答え⇒
最近小さく生まれる新生児が増えています。お腹の中にいる時から
お母さんの栄養不足が影響しているのではないかと、言われています。
子供の頃の食事は、大人になった時の健康と関係しています。
また、人格形成、骨の成長、味覚や脳の発達、生活習慣病などとも
密接に関係しています。

ご質問のある方は、
左の「メールを送る」より、どうぞ!



(130) 2008食育白書より その2 2008年12月9日配信

今回の食育白書では「食に関する都道府県ごとの現状」が報告されています。

「肥満の割合」。
全国平均は、男性の20〜69歳で29.3%、女性の40歳〜69歳で26.6%。
肥満者の割合が男女とも低いのは、東京・神奈川・大阪府などの都市部。
肥満者の割合が高いのは、東北・四国地方と沖縄。

「エネルギーを脂肪から摂っている割合」。
低いのは、青森・岩手など東北北部と熊本・鹿児島など九州南部を中心とした地域。

「野菜の摂取量」は、全国平均が男性1日296.1g、女性282.1g。
野菜の摂取量が高いのは、岩手・宮城・秋田など東北地方が中心。

「1日の歩行数」。全国平均が男性7525.5歩。女性6662.6歩。
歩行数が多いのは、東京・神奈川など都市部が中心。

「朝ごはんを毎日食べる子供の割合」が高いのは、岩手・新潟・長崎。
「子供の肥満」の割合が少ないのは、福井・滋賀・京都。
「子供の虫歯」。3歳、12歳とも、虫歯が少ないのは、
東京・神奈川・岐阜・静岡・愛知・兵庫・広島・山口。

「栄養教諭の数」。平成20年4月現在、全国で1886人。
栄養教諭の数が100人を超えているのは、北海道・京都・大阪・兵庫・鹿児島。

「市町村の食育推進計画の作成率」。
目標では、あと2年で50%以上というのに対し、
現在30%の作成率を超えているのは、福井・島根・香川・長崎。

各都道府県、良いところ・改善すべきところが良く示されている報告です。



(129) 2008食育白書より その1 2008年12月2日配信

政府による最新の食育白書が10月28日の閣議で決定されました。
「食育白書」は、食育基本法により
毎年、政府が国会に提出しなければないものとなっています。

最新の食育白書によると、
「食育に関心を持っている国民の割合」は、75.1%。
当初は69.8%。食育推進基本計画の目標値は、平成22年度までに90%以上。

「朝食を食べていない国民の割合」は、子供3.5%。
当初から比べると0.6%改善。 目標は0%。
問題は、20代・30代男性の朝食の欠食率がほとんど改善されていないこと。
朝食を食べない20代男性は30.6%、30代男性は22.8%。目標は15%以下。

「学校給食における地場産物を使う割合」現在23.7%。目標30%以上。
「食事バランスガイド等の活用率。」現在56.7%。目標60%以上。

「メタボリックシンドロームを認知している国民の割合」。
これだけは現時点で目標値を達成。 87.6%。

「食育推進ボランティアの数」。 去年は28万人。現在33万人。

「教育ファームの取組がなされている市町村の割合」。
ここも問題あり!現在0.4%。目標値は60%以上。

「食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合」。
現在57.6%。目標60%以上。

「食育推進計画を作成・実施している都道府県および市町村の割合」。
都道府県は、現在95.7%。目標値100%。
市町村は15%。目標値50%以上。
都道府県と市町村の連携がさらに求められています。



(128)子供が育つ食卓 2008年11月25日配信

食育は、家庭の食卓で児童期に育まれるもの。
食育基本法は「食卓基本法」でもあります。

今の親は、躾どころか子供の言いなり。
子供に食べてもらうことに必死な親、子供の好みに合わせる親、
自分の子供に“気づかう”親など。
 
「モノグラフ 小学生ナウ」の調査にも今の親の姿が現れています。
「ご飯をよそう順番」は、
お母さんが子供の頃は、65%がお父さんから。
今は、お父さんからが24%。子供からが14%。

「献立の好み」について、
昔は、おとうさんの好みを優先が 30%。子供の好み優先が25%。
今は、おとうさんの好みが11%。子供の好みは59%。

「一番おいしいところを誰が食べますか」という質問は、
昔は、おとうさんが食べるが 58%。子供が食べるが 42%。
今は、おとうさんが食べる 39%、子供が食べるが 61%! 

「子供がきちんと育つ食卓」とはどんなものなのかヒントを差し上げましょう。
・子供のいいなりにならない
・躾だからとガミガミ言い過ぎも子供を追い詰めることに
・楽しい会話と小言のバランスが大事 
・「食べ物を大切にしなさい」は、どうして大切にしなればならないか説明を
・今すぐ実践することは「テレビを消すこと」



(127)食育に役立つキーワード集 2008年11月18日配信

調理の基本は、「さしすせそ」。
同じように、食育に役立つキーワードがあります。

「まごはやさしい」
豆類・ごま・わかめ(海藻)・野菜・しいたけ(キノコ類)・いも類の頭文字。
健康のために、これらを積極的に食べましょうというキーワード。

「胡豆昆」
胡麻・豆・昆布の略。儒教の教えから来る食べ方のキーワード。
現代人の食生活にも取り入れてほしいものです。

「卑弥呼の歯がいーぜ」
よく噛むことの効果を示したキーワード。
肥満防止・味覚の発達・言葉の発音がはっきり・脳の発達・歯の病気予防・
がん予防・胃腸の働きを促す・全身の体力増強と全力投球。

「5 a day」
1991年にアメリカで始まった国民健康運動のキーワード。
5つの色の野菜を1握りずつ5種類たべましょう。1握りは70gで計350g。

「ベジフル7」
野菜と果物を毎日7皿食べよう。

「Table for 2」
食糧問題に関するキーワード。
開発途上国の子供と2人で食事をすると想定し、
その子の1食分20円を多く支払い、店が途上国へ寄付するという運動。
農林水産省や厚生労働省の食堂で運動が広がっています。
今後は、普通のレストランにも普及してほしいと思います。



(126)食育と学校給食 その2 2008年11月11日配信

今回は「学校給食での食育の実践例」をご紹介します。

食育の動きを取り入れた学校給食が、全国の学校で行われています。

学校給食での「地産地消」、「農業体験による献立メニュー」、
地域の人たちといっしょに食べる「交流給食」、
歯ごたえのある献立で噛むことの大切さを教える「カミカミ献立」。
「バイキング給食」では最後に先生が指導することが大切です。

他、「栄養教諭が巡回」や「放送による給食メニューの解説」など。

栄養教諭の数は、徐々に増えてきましたが、
現在の10倍の約18000人が全国に必要といわれています。

いよいよ来年度の4月から、新しい学校給食法が施行されます。
新しい学校給食法がうまくいくには、学校と家庭、学校と地域の連携が大切です。


「世界料理サミット2009 TOKYO TASTE」のお知らせ

国内外のトップシェフが集まる日本初の料理の国際大会が行われます。
2009年2月9日〜11日。東京国際フォーラムにて。

詳細、チケットのお問い合わせは、
世界料理サミット事務局 www.tokyotaste.net まで。



(125)食育と学校給食 その1 2008年11月4日配信

今年2008年6月に「学校給食法」が改正されました。
新しい学校給食法の施行は、来年度、平成21年度の4月からです。

現在の学校給食法は、1954年に始まったもの。
最近は、お米をもっと食べようという動きがあり、
法律とは別に、週4回くらい、お米の給食を実現したいものです。

2005年、食育基本法の成立により、
家庭と農業などをつなぐ場として、学校給食の役割が明確になりました。

食育推進基本計画の中では、給食に地元の食材を活用しようという目標があり、
活用率は、平成18年が21%、現在が23%、
平成22年までに30%にするのが目標です。

また、一人600粒のお米を毎日食べると、自給率が1%Upするという
計算があります。

「お米」と「地元の食材」の活用が、今後の学校給食のポイントです。



(124)小児メタボリックシンドロームについて 2008年10月28日配信

今、大人以上に深刻なのが「子供のメタボリックシンドローム」です。

現在、肥満児の割合は30年前の2倍。10人に1人の子供がメタボといわれています。
また、糖尿病・高血圧・高脂血症を起こしている子どももいます。
子供の肥満は、いじめの対象にもなります。

まずは、親御さんたちの正しい生活指導、これが重要です。

ジュースの飲みすぎ、お菓子の食べすぎは、厳禁。
「残さず食べなさい」は、必要以上に食べてしまうことにも!
最初は少なめに盛り付けて、足りなかったら おかわりをするようにしましょう。
「早く食べなさい」は、早食い=肥満につながります。
欧米型の食事によるカロリーの取りすぎに注意。
孤食(一人で食べる)は、好きなものを好きなだけ食べてしまいます。

6才〜15才までの子供のメタボリックシンドロームの診断基準は、
おへその上の腹囲が80cm以上(小学生の場合は75cm以上)。
もしくは、腹囲÷身長が0.5以上。
0.5をこえると、メタボリックシンドロームの疑いがあります。

大人も子供も メタボの原因は、「食べ過ぎ」と「運動不足」。
正しい食習慣と生活習慣を 食育で実践していきましょう。



(123)メタボにならない生活習慣8か条 2008年10月21日配信

今年4月から、メタボを予防するための「特定検診・保健指導」、
いわゆる「メタボ検診」がスタートしました。
現在、約85%の市町村が、この保健指導を無料で行っていますが、
制度をめぐって、市町村と国との間に問題もあがっています。

『メタボにならない生活習慣の心得8か条』

1.食事は1日3食 規則正しく食べる →間をあけると太りやすくなります
2.夜遅くの食事はやめましょう →遅く食べると食べ物が脂肪になります
3.野菜を積極的に食べよう!→食物繊維がコレステロールや血糖などを下げます
4.清涼飲料水は控えめに →清涼飲料水の10%は糖分です
5.休肝日を作ろう →週2日休肝日が必要
6.階段を使いましょう →日ごろから運動する工夫をしましょう
7.散歩は長めに →1日30分〜1時間を週3日以上やらないと効果がありません
8.タバコはやめましょう →ニコチンで動脈硬化が進みます

内臓脂肪1キロは、7000キロカロリーに相当。
毎日、運動で100キロカロリー、食事で200キロカロリー減らすと、
1ヶ月で1キロ減らすことができます。
100キロカロリーの運動は、30分〜40分程度のウォーキング、
200キロカロリーの食事は、ケーキ1個分に相当します。
5キロ減量したい人でも、まず1キロから始めるのがうまくいくコツ!



(122)メタボリックシンドロームの基礎知識 2008年10月14日配信

今年の「食育白書」でのメタボリックシンドロームの認知度は、87.6%。
現在すすめられている食育推進基本計画のうち
「メタボリックシンドロームの認知度を国民の80%以上にする」
という目標が達成されました。

「メタボリック」というのは、日本語で「代謝に関する」という意味。
「シンドローム」とは、「症候群」。日本語では「内臓脂肪症候群」といいます。

肥満には、「洋ナシ型」と「リンゴ型」があり、
「洋ナシ型」は、腰まわりやお尻に脂肪がたまったポッチャリの「皮下脂肪型」。
「リンゴ型」は、胃や腸の周りに脂肪がたまったおなかポッコリの「内臓脂肪型」。
この「リンゴ型」が、メタボリックシンドロームに要注意です。

メタボの診断基準は、「おへそ周りが男性85cm以上・女性90cm以上で、
高血糖・高血圧・脂質異常(高脂血症)のうち、2つ以上に該当する人」。
また、このうち1つでも該当する人は「メタボ予備群」となります。

現在、日本のメタボ該当者は920万人。予備群は980万人。
合わせて1900万人が生活習慣の改善が必要といわれています。



(121)食品偽装に負けない選食力 2008年10月7日配信

またしても、「事故米」という食品偽装がありました。
関係していた業者は、380ちかく。農林水産省の体制も問題でした。

2008年上半期、食品偽装の摘発は、最悪のペースといわれています。
私は、相次ぐ食品偽装は、今の世の中の縮図だと考えています。
生産者のモラルの問題、
そして、食べ物が簡単に手に入り、余れば平気で捨ててしまうという
食べ物を軽視している今の風潮が、食品偽造の要因になっているといえるでしょう。

食品偽装に立ち向かうには・・!
まず、生産者が姿勢を正すこと。
そして、消費者である私たちは、選食力を養いましょう。
ブランドなどに振り回されない、日頃から「五感」を働かせて食品を味わう、
商品知識や生産情報を勉強することも大切です。



(120)今、日本に必要こと。それは食育!B 2008年9月30日配信

食育ジャーナリスト砂田登志子さんのお話。その3。

日本の食育は30年以上も遅れている!
30年以上前から、欧米の取組み例を取材してきた砂田登志子さん。
食育先進国の取組み例をご紹介いただきました。

国家予算で作ったアメリカの食育教科書、シカゴの小学校のCD-ROM、
茨城県結城市など日本各地の食育キャラクター、
米ディズニーランドのコック服姿のミッキー、
デンマークの学校給食ポスターなど。

砂田登志子さんは、この他にも、
野菜のぬいぐるみでのデモンストレーション、歌やミュージカルでの食育など、
楽しくすすめられる食育を紹介しています。

詳しくは、
著書『楽しく食育』『みんなで食育』『今こそ食育を!』をご覧下さい。



(119)今、日本に必要こと。それは食育!A 2008年9月23日配信

食育ジャーナリスト砂田登志子さんのお話。その2。

ベストセラー『漢字で食育』の著者でもある砂田登志子さん。
食や健康の大切さを「漢字で読み解く」という砂田さんオリジナルの食育法です。
漢字と食育はどう結び付いているのか!?
漢字という古代からのメッセージを使った食育を大公開!!

〜 本編中の漢字の例 〜
「字」→ 子供の成長を記録することから文字が生まれたとされています。
「福」→ 一口 田(だ)ネ(ね)。福は一口から。
「身」→ 陣痛の始まった女性の姿、命のリレーを示しています。
「心」良い文字 =「息」「想」「思」「志」「慈」
   悪い文字 =「患」「悪」「怒」「悲」「忘」
「月」=にくづき。食べたものでできているという意味。



(118)今、日本に必要なこと。それは食育!@ 2008年9月16日配信

食育ジャーナリスト砂田登志子さんのお話を3回にわたりご紹介します。

食育活動のパイオニアとして知られる砂田登志子さん。
ニューヨーク・タイムズ東京支局の記者、
ボストン・コンサルティング・グループの研究員を経て独立。
30年以上にわたり、日本と欧米の食生活の比較研究をされてきました。
全国各地をめぐる講演、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどにおいて活躍中。
内閣府「食育推進会議」専門委員。食育基本法の成立にも力を発揮されました。

私たちは、食べたものでできている。
「幸福は口福」。人は口から何を食べて、どんな言葉を発するかで幸せが決まります。
食べ物を選ぶのは、自分。選んで食べることを学びましょう。
そして、「楽」。ハハハと笑いながら食べること。
おいしく楽しく食べるのが食育の基本です。



(117)企業と食育 〜企業で食育はどう行われているのか 2008年9月9日配信

食育基本法の成立を受け、
企業でも「食育」をキーワードにした様々な取組みが行われています。

日本マクドナルド、東京ガス、シュガーレディ、イオン、
モスフードサービス、カルビーなど、
「食育」を試みる企業の実例をご紹介します。

従来の企業が持つマイナスイメージを自らが改善するような、
そんな食育活動が注目を集め、企業実績もプラスとなっています。

食育は1人ではできません。多くの人が総合的にすすめることが大切です。



(116)食育の疑問・・・どうすればいいの? 2008年9月2日配信

食育について、よくある質問にお答えします。

学校で食育をしてくれているから 家ではしなくてもいいの?
食育は栄養士さんの仕事でしょ?
食育は子供がすればいいんですよね?
食育に関心のない人に 関心を持ってもらうにはどうしたらいいですか?

食育を正しく理解するための疑問質問にお答えしました!

ご質問のある方は、左上の「メールはこちら」よりお送り下さい。
私・服部幸應がお答えいたしますよ!



(115)家庭の主婦の食に対する感覚は? 2008年8月26日配信

主婦の生活は、「奥様から外様へ」。
40代の主婦の70%が仕事を持っている時代です。

味の素が行った調査で
「手作りの食事にこだわらない」という主婦が50%もいました。
日本スポーツ振興センターの調査でも
「調理済み加工食品やインスタント食品を使う頻度」について
週1回〜3回と答えた人が最も多くて 43.5%。
買ったお惣菜やインスタント食品に 抵抗がない人が増えています。

お惣菜やインスタント食品を買う理由は、
「調理時間が短縮できるから」が81.3%、「家族が好きだから」24.2%、
「料理するのがめんどうだから」13.4%。

「コンビニのおにぎりやお惣菜、ファストフードの利用率」は、
大分県津久見市のアンケートで 週1、2回が最も多くて 49.1%。

「時間がない」「面倒」「自分の興味のあることや人との付き合いが食事より優先」
という主婦・おかあさんが増えています。

一汁三菜といいますが、2菜は買っても、「一汁一菜」は家庭で作りましょう。
食育推進基本計画でも、
食育の中心は 家庭の保護者で、
保護者自らが 健全な食生活の実践に努めるよう うたわれています。



(114)スパイスの話 2008年8月19日配信

人類がスパイスを使い始めたのは、5万年以上も前のこと。
古代エジプトでは、ミイラを保存するために使われ、
内臓をクミン・アニス・シナモンなどの製油で洗い清めていました。

コショウは、揮発性なので、粒のものを買い食べる直前に使うのがポイントです。
インドのカレーは、スパイスの代表です。
カレー粉には、多いもので30種類ものスパイスが含まれています。
クミン・ターメリック・コリアンダー・フェンネルなどは、
消化吸収を助け、肝臓を強化するなどの働きがあります。

唐辛子は中南米原産。コロンブスの新大陸発見とともに世界に広まりました。
中国のスパイスは、八角・花椒(ホアジャオ)など。
日本のスパイスは、しょうが・わさび・山椒・みょうが・しそ・三つ葉など。

医学の父ヒポクラテスは、「芳しき香りは、健康のために最も良い」と名言しています。
これからは、医薬品や介護の分野で、スパイスの健康増進・抗菌作用などが
注目されるでしょう。



(113)食料自給率を上げるためには 2008年8月12日配信

先の北海道洞爺湖サミットでは、サミットとしては初の「食料問題」が討議され、

1.穀物の高騰を招いている一部の生産国の輸出規制を撤廃・要請すること
2.食料以外のもので作るバイオ燃料の開発を進めること
3.アフリカの食料増産への協力など

「世界の食料安全保障に関する首脳声明」がまとめられました。

もし今、日本への食料輸入がストップしたとしたら・・・、
卵は7日に1個、肉は1日12gしか食べられない計算になります。
卵の国内自給率は10%、牛乳等は28%。
どちらも100%国内で生産されていますが、エサの75%が輸入されているので
この数字になります。

日本の自給率を上げるためのヒントは「和食」にあります!

たとえば、朝食を「ごはん・みそ汁・おひたし・アジの干物」にすると、自給率は85%。
これが「パン・紅茶・サラダ・オムレツ」だと自給率13%。

「ごはん・みそ汁・納豆・のり・卵焼き」では、自給率64%。
これが「パン・牛乳・サラダ・ハムエッグ」だと15%。

和風の食べ方が自給率Upにつながり、カロリーや脂肪も低く抑えられます。
メニューは食育の知恵の見せ所です。

※ 8月5日、2007年度の食料自給率は40%と改められました。



(112)食中毒を防ぐ食べ方 2008年8月5日配信

食中毒の発生は、6月〜9月に集中しています。

発生件数1位が、カンピロバクターウイルスによるもの。
生の鶏肉などによる中毒が多く、75℃で2分以上焼くことにより死滅できます。
2位が、サルモネラ菌。ネズミが保有しています。
3位、腸炎ビブリオ菌。海水に含まれるため、真水で洗うことで除去できます。

食中毒の予防は、よく火を通すこと(75度以上)、料理前に手を洗う、
まな板・調理器具を良く洗う、食材を良く洗う、
そして食材の温度管理に気をつけることが肝心です。

最近は、寄生虫からの感染も増えています。
豚肉のサナダ虫、海の魚につくアニサキス、
有機野菜に寄生虫の卵がついていることもあります。

安心・安全・健康になれる食べ方を知ることも、食育の基本です。



(111)「塩」の話 2008年7月29日配信

塩は、人の生命維持に関わる大切な役割を果たしています。
夏は熱中症が問題になりますが、
水分と合わせ塩分を補給することが大切です。

塩の大人1日の摂取量は10g以下。
体内にはすでに85gの塩分があり、その濃度は0.8〜1%くらい。
海の水を1/3に薄くした成分が体内に存在しています。

塩の選び方・使い方次第で料理の味が決まります。
まさに「塩梅(あんばい)」というのは、塩の使い方のことです。



(110)箸の歴史と使い方 2008年7月22日配信

小学1年生で「箸を正しく持てない子」88%。
学校の先生で「箸を正しく持てない人」42.1%。
日本人の箸の使い方は、崩壊寸前です。

箸は中国生まれ。
奈良時代末期〜平安時代には一般に使われ始めました。

はじめは「箸と匙(スプーン)」のセットで使われていましたが、
日本では木のお椀が発達し、お椀を手に持って食べることから
匙が使われなくなりました。

世界で箸を使っている人は30%。
ナイフ・フォークの人が30%。残り40%の人は手で食べています。

器の大きさも箸使いに関係しています。
箸を使うのに望ましいとされる器の大きさも覚えておきましょう。



(109)食育推進全国大会より その3 2008年7月15日配信

6月に行われた「食育推進全国大会」での講演の模様をお届けしています。

食育を進める上で3つの大きな柱があります。
@「選食能力」高める
どんなものを食べたら安心安全で健康になれるか、
消費者はもちろん、これからは生産者もこれを身につけることが大切です。
Aしつけ・生活習慣、衣食住の伝承を守る
B食料問題を把握する
日本の食料自給率は39%。
かつて農作業を体験した団塊の世代に自給率を上げる期待がかかっています。
また、各都道府県が自給率を少しずつ上げることで底上げできます。

次回の「食育推進全国大会」は、
2009年6月13日・14日、島根県松江市で行われます。



(108)食育推進全国大会より その2 2008年7月8日配信

食育推進全国大会での 私・服部幸應の講演の模様をお届けしています。

食育は、まず家庭で!
学校や地域でも盛んに行われるようになった食育ですが、
その原点は、家庭のしつけにあります。

団塊の世代が核家族化した昭和40年代から、
家庭でのしつけが乱れ、今、その世代が親になっています。

今、まさに見直さなければ、日本は手遅れになる!
そんな時代が来ています。



(107)食育推進全国大会より その1 2008年7月1日配信

「食育推進全国大会」での講演の模様を3回にわたりご紹介します。

今年で3回目となった「食育推進全国大会」。
内閣府と群馬県の主催で、6月7日・8日、グリーンドーム前橋にて行われました。

企業やNPOの出展ブースは約130。
2日間の来場者は、昨年より1万人増の約2万8200人。大盛況でした。

3年目にして、ようやく「食育」の手ごたえを感じ始め、うれしいかぎりです。

会場での 私・服部幸應の講演の模様をお聞き下さい。
講演テーマは、『家族の食育をはじめましょう』。



(106)だしの味をおぼえよう! 2008年6月24日配信

調理の基本は、「だし」「塩梅」「火加減」といわれています。

「だし」とは、たんぱく質のアミノ酸から出る「うまみ」のこと。
たとえば、昆布のグルタミン酸、カツオのイノシン酸、しいたけのグァニル酸など。
野菜では、トマトが一番グルタミン酸の多いことで知られています。

だしのうまみの2つを組み合わせると、そのうまみは6.5倍になります!

他、正しいだしの取り方、和洋中のだしについてなど。

お子さんには本当のだしの味を覚えさせたいものです。



(105)沖縄にみる平均寿命の変化 2008年6月17日配信

沖縄料理といえば、健康食。
ビタミン、ミネラル、食物繊維たっぷりで、夏には取り入れたいものです。

沖縄では、14世紀頃から「豚」を食べていました。
「豚」を伝統的な料理法で食べることが長寿の秘訣でした。

しかし、2000年より、沖縄の男性の平均寿命が短くなっています。(全国26位)
沖縄の男性に見られる「食の欧米化」「伝統食の崩壊」がその原因といわれています。


『第14回 ハットリ キッズ 食育 クッキングコンテスト』出場者募集!

今年のテーマは「お米を食べよう!朝ごはん」。
6月30日までに、レシピ、写真などを添えてご応募下さい。
本選開催日は、2008年7月29日。

詳しくは、公式ホームページ
http://www.hattori-kids-shoku-iku.com/
をご覧下さい。



(104)国民健康・栄養調査の結果より 2008年6月10日配信

5月に厚生労働省から「国民健康・栄養調査」の結果が発表されました。

「糖尿病」の疑いのある人は1870万人。
うち、糖尿病が強く疑われる人が820万人。
可能性を否定できない人が1050万人。合わせて1870万人。

4年前の前回調査と比べ、250万人も上回り、増え続ける傾向にあります。

「高血圧症」は
すでに症状が出ている人と、高血圧が疑われる人を合わせると5490万人。

「メタボリックシンドローム」は
40代以上、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、疑われる人 また その予備軍。

夕食を午後9時以降の食べる人の割合が増えて、
特に20代〜40代の男性は30%を超えています。
また、40代の男性では 夜11時以降に夕食を食べる人というが7%以上。

不規則な食生活と運動不足が、これらの生活習慣病をますます増やしています。
「日本人の死因の6割以上は、生活習慣病」。
このことを忘れないでいただきたいと思います。



(103)「食育に関する意識調査」について 2008年6月3日配信

内閣府が毎年行っている「食育に関する意識調査」の結果が発表されました。

「食育という言葉を知っていた人」は 74% (前回より8.8%Up)。
74%のうち「意味も知っている」と答えた人は41%。
「言葉は知っているが意味は知らない」という人と「言葉も意味も知らないという人」は 59%。

食育へ関心がある人の割合は、全体の7割を超え75.1%。

食生活に「食事バランスガイド」等を参考にしている人の割合は、横ばいの56.7%。

昔と比べて“増えた”と思うは、「食品の安全性の不安」がトップ (66.4%)。
昔と比べて“減った”と思うことは、「食卓を囲む家族の団らん」「地域性や季節感のある食事」「食事の正しいマナーや作法」「食事作りに要する時間や労働」「規則正しい食生活リズム」など。

4人に1人が「地域の気候や伝統行事に結びついた食文化」を実感できない。
20代の4人に1人は、「食生活が自然の恵みによって成り立っていること」を
実感できないということです。


『食育推進前全国大会』にて講演を行います!
6月7日(土)13:50〜14:00(土井善晴さんとの対談)
6月8日(日)10:30〜 「家族の食育をはじめましょう」
群馬県前橋市 グリーンドーム前橋にて。ぜひお越し下さい!



(102)アンチエイジングな食卓A 2008年5月27日配信

若さや長寿のための食べ方のポイントについて、順天堂大学 白澤卓二先生のお話です。

今回は、「有機野菜がいい理由」「雑穀について」「肌にいいアンチエイジングな食卓」など。

2008年4月新宿高島屋で行われた
『食べて美しくビューティーエイジングのすすめ 服部幸應のおいしい食卓展』より
順天堂大学 白澤卓二先生のトークショーの一部をご紹介します。

アンチエイジングな食卓について、詳しく知りたいという方は、
白澤卓二先生の本『ずっと若く生きる食べ方』(集英社)をご覧下さい。



(101)アンチエイジングな食卓@ 2008年5月20日配信

2回にわたり、4月に新宿高島屋で行われたイベントより
順天堂大学 大学院医学研究科 加齢制御医学講座教授の白澤卓二先生のお話の一部を
ご紹介します。

アンチエイジングの第一人者として知られる白澤卓二先生。
食育にもつながる「美しく若く生きる食べ方」をご紹介いただきました。

今回は、「アンチエイジングのコツ〜環境要因について」「腹七分目」
「長寿遺伝子をONにする食生活」「朝食を抜かない」「咀嚼力」について。



(100)朝ごはんをおいしく食べるコツ 2008年5月13日配信

平成18年文部科学省を中心に「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が設立されました。

朝ごはんをおいしく食べる最大のポイントは、「早く寝ること」。
早寝のための鉄則は、
1晩ごはんは、油物を控え、量を少なめに。子供は7時までに食べ終わりましょう。
2 夜、テレビをダラダラ見ない。見たい番組はビデオに。
3 お風呂はぬるめのお湯にゆったりと。
4 勉強は遅くまでやらない。寝る前に頭を使いすぎると目が覚める原因に。
勉強は朝起きてやりましょう。

朝、太陽の光を浴びて、体内時間をリセットすることも肝心です。



(99)食育関連予算について 2008年5月6日配信

平成20年度の食育関連予算は、概算で129億3700万円。
昨年度と比べ17億9100万円ほど増えています。

府省別では、8割以上が農林水産省、1割強が文部科学省、以下、厚生労働省、内閣府の順です。

今年度から新たに
「子供の健康を育む総合食育推進事業」「郷土料理を活用した学校給食の情報化推進」
「学校における食育実例集の配布」「豊かな体験活動を推進する事業」などに
予算が設けられています。

さらに注目すべきは、「食料自給率に関する国民への情報発信の強化」へ
新たに17億円以上の予算が取られている点です。



(98)食料自給率の問題 2008年4月29日配信

服部学園の「食育マスターコース」より
私、服部幸應の講義をご紹介しています。

日本の食料自給率を知らないのは恥である!
国内自給率ナンバー1の都道府県は? 最下位のところは?
日本の食料自給率が低くなった理由について。

これからは、生産者側も安心安全なものを作るよう意識改革が必要です。



(97)子供たちの健康と食育 2008年4月22日配信

服部栄養専門学校で行われた「食育マスターコース」より
私、服部幸應の講義の模様をお届けしています。

骨粗しょう症、BMI18.5以下の激ヤセ、小児肥満・小児糖尿病など、
子供たちの危機的な健康状態。
これは、家庭が食育として、学校で教える以前の問題です。
では今日から何をしたらいいのでしょうか。

学校に来る以前からおかしい子供たち。問題は親のしつけと直結しています。



(96)食育としつけの問題 2008年4月15日配信

服部学園の「食育マスターコース」より
私、服部幸應の講義をご紹介しています。

今回は、食育としつけの問題について。
核家族化が生み出したしつけの問題、
3歳〜8歳のしつけの大切さ、
食卓でのしつけの重要性、そして、学校の役割は?

親の責任としつけについて、食育の観点からお話します。

<イベントのお知らせ>
4月23日〜29日 高島屋新宿店 11階催事場にて
〜食べて美しく「ビューティーエイジング」『服部幸應のおいしい食卓展』〜開催!!
アンチエイジングをテーマに、展示・講演・販売など様々な催しを予定しています。
ぜひお越し下さい。



(95)今なぜ食育が必要なのか 2008年4月8日配信

服部栄養専門学校で行われた「食育マスターコース」より
私、服部幸應の講義の模様を4回にわたりお届けします。

これから食育をはじめようという方、
基本に戻り、食育とはどんなことか確認の意味でもお聞き下さい。

初回は「今、なぜ食育が必要なのか」。
親子関係、しつけの問題など、食育について総論的にご紹介していきます。



(94)食育推進基本計画3年目突入 2008年4月1日配信

新年度を向かえ、食育推進基本計画も3年目に入りました。

「食育」という言葉を知っている人は増えましたが、
その中身まで理解できている人は少ないようです。

食育を進める上での3つの柱は、
1. 安心・安全、健康になれる食材を選ぶ力(食選力)
2. 食文化の躾
3. 食料問題への理解
この3つの大きな柱を理解することで食育が広がっていきます。

日本の食料自給率を高めること、生産者へ適正な対価が支払われることなど
農政を変えていくことも重要です。



(93)食にまつわる情報のあり方 2008年3月25日配信

宮城大学教授で農学博士の鈴木建夫先生による食育講座その3。
 
21世紀は「情報食品の時代」である。
食の安全性を高めるためには、情報を徹底的に出すことが必要。
食で「リスクゼロはありえない - risk & benefit」という考え方を徹底すること。

食育を雰囲気で教えてはならない!という鈴木建夫先生。
食情報の正しいあり方について、お話いただきました。



(92)食品産業と食育の関係 2008年3月18日配信

宮城大学教授で農学博士の鈴木建夫先生による食育講座その2。

食生活指針の変遷について。
日本の産業全体から見た「農業」や「食産業」の割合と食育について。
宮城大学・味覚研究会による五味の研究成果について。

食品産業と食育の新しい関係を解説いただきました。



(91)食育特別講座〜鈴木建夫先生(宮城大学) 2008年3月11日配信

宮城大学教授で農学博士の鈴木建夫先生による食育講座その1。

血液サラサラの元祖提唱者!鈴木建夫先生。
農林水産省の研究開発課長を経て、食品総合研究所の所長・理事長を務め、
現在、宮城大学の食産業学部で指導にあたられています。

食品産業から見た食育・食情報のあり方など、広い視点から食育を捉え、
指導の仕方にも提言いただきました。



(90)地球の食糧問題 2008年3月4日配信

中国製の冷凍餃子事件。この裏側にあるのが、日本の食糧自給率の問題です。
日本の畑の2.7倍を外国に依存している状態で、
日本の食糧自給率は、カロリーベースで39%。61%を輸入に頼っています。

世界の食糧自給率は、
フランス132%(北半球1位)、アメリカ125%、ドイツ98%、イギリス74%。
南半球ではオーストラリア230%。
食糧自給率が100%ない国は独立国といえない!

作物を作ることのできる地球の土地で養えるのは、およそ80億人。
国連の世界人口予測では、2050年に92億人になるといわれていますので
将来、地球規模で食べ物が足りなくなるのは目に見えています。



(89)三國清三シェフによる食育講座B 2008年2月26日配信

シェフの三國清三さんによる食育講座の3回目。

日本が誇る味覚の「うま味」。
今、世界中がこの「うま味」に注目しているといいます。

そして、三國シェフが心を込めて活動しているという「キッズシェフ」の取組み。
その具体例と食育への思いをお話いただきました。



(88)三國清三シェフによる食育講座A 2008年2月19日配信

シェフの三國清三さんによる食育講座の第2回。
今回は、スローフードとロハスについてのお話です。

イタリアから始まったスローフード運動。
そして、アメリカ生まれのロハス(LOHAS)。

日本の食育にも参考になるこの2つの考え方を
シェフの三國清美さんに解説していただきました。

(ロハスの6つのキーワード)
1.健康的な暮らし 2.自然環境への配慮 3.五感を磨く
4.古いものと新しいもの 5.つながりを意識する 6.持続可能な経済



(87)三國清三シェフによる食育講座@ 2008年2月12日配信

シェフの三國清三さんによる食育講座を3回に渡りお送りします。

三國清三さんは、オテル・デゥ・ミクニのオーナー・シェフ。
‘卓越した技術を持つ人物’として、昨年「現代の名工」にも選ばれました。

三國清三さんが食育に関わりはじめたのは、1999年。
最初は、小学校でボイコットに近い扱いを受けたこともあると言います。
フランスから来た「味覚の授業」を日本で始めたきっかけなど、
「食育の大切さについて」のお話です。



(86)咀嚼の問題 2008年2月5日配信

咀嚼とは「食べ物を噛み砕くこと」。
最近の食事は、やわらかいものが多く30年前に比べて噛む回数が3分の1に。
歯周病などの原因にもなっています。

噛むことで、唾液の酵素が充分に働き、身体が健康になります。
他、噛むことの効果は、学習能力を高める、老化を防ぐ、肥満防止など。

未就学児童は1品程度、小学校以上は2品程度、
噛みごたえのあるメニューを取り入れましょう!

では、ひと口で何回噛んだらいいのでしょうか!?



(85)食育と薬膳 食治について その2 2008年1月29日配信

 薬学博士の田村哲彦さんの第3回。

食治の根拠となる思想に「陰陽の平均」というものがあります。

 五行色対表とは、すべてものを5つに分解して、それぞれの関係をうまく使い
 森羅万象を理解するというもの。
 私たちの体の中にも自然があるという考え方が東洋医学にはあります。
 春・夏・土用・冬・秋 ⇒木・火・土・金・水 ⇒青・赤・黄・白・黒
 季節と体の状態は、この5つの要素によってつながっているという考え方です。
 五行色体表では、さらに、体の臓器を8つ・食べ物の働きを14に分けて関係させています。

 食育にも薬膳の考え方を応用することができれば、すばらしいですね。



(84)食育と薬膳 〜食治について〜 2008年1月22日配信

薬学博士の田村哲彦さんの第2回。「食治について」。

食治とは「食べ物で治療すること」。
食べ物の薬理作用と体の変化に応じた適用が大切です。

  食治の要点は、次の3つに集約されます。
@ 保養胃気 A増強体質 B扶正去邪
食治のもつ考え方とは・・・
@ 食養生 A食事療法 B食物療法

本編での漢文は以下のとおりです。
「夫れ医を為す者は、当に須く病の源を洞察し、其の犯す所を知り、食を以て治すべし、
食療して癒えず、然る後に薬を命ず」 千金要方
「凡そ病を治さんと欲する者は、必ず須く胃気を顧みるべし、胃気損無くば、
諸々は慮ること無かる可し」景岳全書



(83)食育と薬膳 2008年1月15日配信

「食育と薬膳」をテーマに、薬学博士の田村哲彦さんのお話を3回にわたりご紹介します。

30年以上にわたり、薬膳・漢方の研究をされている田村哲彦先生。
食育の「食を選択する力」は、祖先から継承されていることだと言います。
まずは、体のしくみを知り、食べ物の働きを知ること。
体を良くするのも悪くするのも「食」である。では健康でいられない現代の問題点とは?

食文化の破綻は健康の破綻につながっているという食の現状をお話いただきました。



(82)知っておきたい5大栄養素 2008年1月8日配信

5大栄養素とは・・・
1.炭水化物 2.脂質 3.たんぱく質 4.無機質(ミネラル) 5.ビタミン

5大栄養素は、体への作用によって3つに分けられます。
1.熱量素(炭水化物・脂質・たんぱく質)
2.構成素(たんぱく質・無機質・脂質)
3.調節素(無機質・ビタミン)

熱量素の食品は、ごはん・パン・麺類・イモ類・バター等油類
構成素の食品は、肉・魚・卵・豆腐・牛乳・納豆・小魚・海藻など
調節素の食品は、緑黄色野菜・淡色野菜・果物・海藻・きのこなど

食事バランスガイドを参考に、バランスよく摂ることが大切。運動も忘れずに!



(81)2008食育展望 2008年1月1日配信

先日、「農山漁村の郷土料理100選」が発表されました。
今年も、昔ながらの食文化を伝える料理を募集していく予定です。

地方民間団体が主催する食育イベントも増えています。
(例)1月愛知県田原市の「食材集めから行う究極のカレー作り」
   1月19日長崎県佐世保市「第2回食育際inさせぼ」

4月から「特定健康診査」がスタートします。
これはメタボリック・シンドロームのための新しい健康診断
40歳〜74歳を対象に、地方自治体や健康保険組合が行う予定です。

内閣府の行う「食育推進全国大会」。
今年は、6月7日(土)8日(日)群馬県前橋市で行われます。
2月12日にはプレイベントも行われる予定です。

個人的には、Let’s Shokuiku!世界に食育を広めていきたいと思います。



(80)給食と「好き嫌い」 2007年12月25日配信

日本味覚教育協会会長・内坂芳美さんによる給食の現状と「好き嫌い」について。

学校により、学校給食の内容にも格差が現れているといいます。
内坂さんが視察した給食のよい例、悪い例とは?

また、フランスでの経験をもとに、子供たちの「好き嫌い」についても
お話いただきました。
子供たちがどんなふうに理解すれば「好き嫌い」が減らせるのか、
食育へのヒントが満載です。



(79)味覚の授業 2007年12月18日配信

フランスでの食育の1つが「味覚の授業」。
この「味覚の授業」について、
日本味覚教育協会会長の内坂芳美さんのお話を2回にわたりご紹介します。

「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」の4つの味を題材に
子供たちの五感を目覚めさせるという「味覚の授業」。
1990年頃からこれを知り、現地を視察された内坂さん。
ぜひ日本の子供たちにも、ということで、日本でも「味覚の授業」に取り組んでいます。

具体的な授業の進め方、授業での子供たちの様子など、
食育の現場からのリポートです。

詳しい「味覚の授業」については、
内坂芳美さんの本『味覚の授業』(合同出版)を参照下さい。



(78)食育Q&A 2007年12月11日配信

今回は、リスナーの方のご質問にお答えしました。

@ 30代のおかあさんより
  「おじいちゃんおばあちゃんが体に良くないものを買い与えてしまいます」
A 公立保育園の調理師の方から
  「食育インストラクターの2級、1級の認定について」
B 神奈川のスギマルさん
  「食への関心を持たせる方法は?そして、食育ボランティアについて」

ご質問は、左上のメールフォームよりお送り下さい。お待ちしております。



(77)最新版「食育白書」より 2007年12月4日配信

平成18年度の食育推進施策、いわゆる「食育白書」が内閣府から発表されました。
これは、平成18年度から平成19年度前半にかけて行われた食育推進事項をまとめたものです。

「食育白書」には、食育は国民が主役で国民が取り組むべき国民運動である、
その中心は「家庭と親」と示されています。

「朝食の欠食率」は、20代30代の男性で増加傾向、
「食育推進計画を実施している市町村の割合」が低いことなどが今後の課題です。

正しい箸の持ち方ができた小中学生は、全体で56.8%
正しく箸を持てた小学生の親は74.9% 中学生の親は75.0%
親の4分の1が正しく箸が持てないということです。

「食育という言葉を知っていた人」は、65・2%
前回調査(平成17年7月)と比べると 12.6%増でした。



(76)食とエコ〜環境にやさしい食循環 2007年11月27日配信

前回より、環境カウンセラーの三樹尚子さんのお話をご紹介しています。

 一人ひとりができることから、地域や町ぐるみへ、
環境にやさしい食生活を送るためにはどうしたらいいのでしょうか。

東京都世田谷区に拠点を置くNPOえこひろば の活動例をご紹介します。
Ex.ソーラークッカー、エコバックの展示会、エコマップ作り、
商店から出る生ゴミを利用した堆肥作りなど

NPOえこひろば → http://home.e00.itscom.net/eco/



(75)エコクッキングのためのチェックポイント 2007年11月20日配信

2回にわたり、環境カウンセラーの三樹尚子さんのお話をご紹介します。

三樹尚子さんは、エコクッキングの提唱者。
環境省の環境カウンセラーも務めています。

「エコクッキングのための5つのチェックポイント」
1 食べ物の選び方・買い方
2 地球に優しい家庭料理
3 洗い物・後片付けの手順
4 上手な食品の保存法
5 活かし方・捨て方の工夫

エネルギーや食材を無駄にしないエコクッキングも食育のポイントです。



(74)日本人の魚離れ 2007年11月13日配信

「見た目がコワイ」「料理がめんどう」「お肉より割高」などの理由から
魚離れが進んでいます。

日本人の体には魚が合っています。
魚を摂っていたので頭が冴えていたと言われています。
輸入・養殖の魚が増えていますが、近海ものに比べてカロリーが高くなります。

かつて「お魚大国」といわれた日本。今は中国が漁獲量世界一です。
日本のお魚自給率は57%。
中国に買い負けして 手に入りにくくなっているのが現状です。



(73)子どものお手伝いと調理 2007年11月6日配信

買い物や配膳など、お手伝いにもポイントがあります。
子供の調理は、3〜4歳頃から、食べ物を切る練習から始めましょう。

“子供の体験活動研究会”の資料によると、
料理を「いつも手伝っている」と答えた子供は、
アメリカやイギリスは20%、韓国は16%、日本は9%
「あまりしていない」「していない」子供は、日本は49%

世界で一番料理のできない子を作るのは、日本のおとうさん・おかあさんたち。
子供に食事のお手伝いをさせましょう。



(72)マクロビオティックと食育 その3 2007年10月30日配信

株式会社日影茶屋 代表取締役社長・株式会社チャヤ マクロビオティックス取締役の
角田庄右衛門さんのお話の3回目。

今回は、「マクロビオティックの食べ方」について。

“栄養指針”の移り変わりを見てみると、今どんなものを食べるべきか見えてきます。
マクロビオティックの食事のバランスについて、調味料のこと、穀物を食べるべき理由など、
食育のヒントになるマクロビオティックの食べ方をお話いただきました。



(71)マクロビオティックと食育 その2 2007年10月23日配信

今回は、「マクロビオティックの概念」について。

身土不二・一物全体・陰陽学など、マクロビオティックならではの解釈があります。
オーガニックとマクロビオティックの違いは?
今、日本にマクロビオティックが必要な理由、子供たちから始まる食の乱れなど、
株式会社日影茶屋 代表取締役社長・株式会社チャヤ マクロビオティックス取締役の
角田庄右衛門さんのお話をご紹介します。



(70)マクロビオティックと食育 その1 2007年10月16日配信

「食育とマクロビオティック」というテーマで
株式会社日影茶屋 代表取締役社長・株式会社チャヤ マクロビオティックス取締役の
角田庄右衛門さんのお話を3回にわたりご紹介します。

世界に誇る日本の伝統的な食事法が「マクロビオティック」。
“No meet, No Milk, No Sugar, Low Chemical”がそのキャッチフレーズです。
今回は、マクロビオティックの歴史や語源についてお話いただきました。

人気の「マクロビオティック」は、食育を進めていく上でも注目です。



(69)食育推進基本計画とは 2007年10月9日配信

平成17年に施行された「食育基本法」。
平成18年3月より「食育推進基本計画」が進められています。

その食育推進基本計画の9項目とは・・・
1. 食育に関心のある国民を90%以上に
2. 朝食の欠食率を減らす
3. 学校給食での地場産業使用の割合を30%以上に
4. 食事バランスガイドなどを参考に食生活をおくる国民の割合を60%以上に
5. 内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)を認知している国民を80%以上に
6. 食育推進ボランティアを2割増やす
7. 「教育ファーム」の取組みがなされている市町村を60%以上に
8. 食品の安全性に関する知識を持っている国民を60%以上に
9. 食育推進計画を作成実施している都道府県を100%、市町村を50%以上へ

これらを平成22年までの計画目標として、
内閣府を中心に、厚生労働省・農林水産省・文部科学省などの関係省庁が進めています。



(68)海外調査紀行 2007年10月2日配信

この夏、調査紀行としてスペイン、フランス、イギリスを訪れました。

ヨーロッパでも日本食は健康的でカロリーが低いと注目されています。
NPO日本食レストラン海外普及推進機構では、
海外で日本食を普及させようという計画があります。
海外での日本料理店はおよそ2万5千件。その6割がすし店です。

安心・安全で健康につながる食育の概念を入れたものを海外にも広めたいと思っています。



(67)セイン カミューさん 食育対談 その4 「日本の食糧事情」 2007年9月25日配信



セインさんが日本の食糧事情を見て思うことは、無駄が多いこと。
日本は残飯世界一。EU諸国の3倍も捨てているといいます。
もったいないに含まれる4つの「R」とは?
旬のものが手に入らなくなっているという事情とは?

日本の食糧事情にまつわる問題点を話します。



(66)セイン カミューさん 食育対談 その3 「正しい食の選び方」 2007年9月18日配信



今回は「正しい食の選び方」。

日本人は、1年間に4キロの添加物を摂っています。
身体にどのような影響があるのか、その実験が追いつかないのが現状です。
では、どのようなことをポイントに食品を選べばいいのでしょうか?

作る人の気持ちも大切だというセインさん。
有機栽培の野菜が高いのは不思議だといいます。
それはどうしてなのでしょうか?



(65)セイン カミューさん 食育対談 その2 「食事のマナー」 2007年9月11日配信



今回は「食事のマナー」について。

食事のマナーは、その国の文化から来ています。
日本人を見て、セインさんがマナーで気になることは?
今の日本人の箸の使い方を見て、大切な文化がけなされている思いがするというセインさん。

マナーの教え方のポイントもご紹介します。



(64)セイン カミューさんとの食育対談 その1 「食育とは」 2007年9月4日配信



現在、食育を勉強中!というセイン カミューさん。
食育を勉強して、改めて奥が深いことに感銘したといいます。

セイン カミューさんが、食育を始めたきっかけは?
海外での 食育 = Food Education は?
そして、人は1日どのくらいの量を食べたら健康でいられるのでしょうか?

この先4回にわたり、セイン カミューさんとの食育対談をお送りします。



(63)おいしく食べることと免疫力の関係 2007年8月28日配信

おいしく食べるためには、食べる環境に気をつけましょう。
たとえば、照明や匂いなど。

食べる環境が悪く、気が落ちると、
人は、コルチゾールという副腎皮質ステロイドホルモンが増加して免疫機能が下がります。
逆に、
いい環境、いい香り、見た目がきれいだと、
トリプトファンという必須アミノ酸が分解してできるセロトニンという脳内物質が出て
コルチゾールが押し込められ、免疫力が上がります。

病院の例では...

おいしく食べることと免疫力には、このような関係があります。



(62)子供たちの規範意識について 2007年8月21日配信

私の子供の頃の食育体験というと...

さて、14年前20カ国の高校生を対象に「規範意識調査」を行いました。
「先生を尊敬しますか?」
中国80.3%が尊敬する。
アメリカ82.2%、EU諸国82.7%、韓国84.9%、日本21%
50を切ったら国は危機状態といわれています。

日本の先生の尊敬度が低い理由は、
学校で何でも躾けてくれると思っている家庭が多いが、躾やモラルを高めることは家庭で行うこと。

「親の尊敬度」については、世界平均83.1%、日本25.2%

日本の親の尊敬度の低い理由は、はたして…?



(61)食育Q&A 2007年8月14日配信

1.ごはんとお味噌汁とおかずを「三角に」食べるよう言っていますが、
いつも、おかずを先に食べて、次がごはん、最後にお味噌汁と
ひとつずつ、そればかりを食べてしまいます。どうしたら「三角」に食べるようにできますか。
もう少し大きくなれば、自然と できるようになるのでしょうか?

こたえは...

2.4歳の娘に、そろそろお箸を持たせようと思っています。何度か試してみましたが、
2本いっしょににぎってしまったり、持ち方がおかしかったり、なかなかうまくいきません。
変なクセがつかないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。
最初にどんな練習をすればいいのでしょうか。
また、何歳ぐらいまでに上手に持てるようになるといいのですか?

こたえは...

3.バランスの良い食事を心がけて、食事バランスガイドを参考にしています。
最近、気になるのは給食の牛乳です。
給食で子供たちは牛乳を飲んでいますが、毎日180ccは多すぎないのですか?
食事バランスガイドで乳製品を見ると、大人でも「牛乳1本程度」とあります。
子供たちは、他にもチーズやヨーグルト、アイスクリームやお菓子など
乳製品を多くとりがちです。同じようなことが、卵にもいえると思います。

こたえは...

食育に関してのご質問は、左の「メールを送る」をクリック!



(60)夏休みの食育 2007年8月7日配信

夏休み。この機会に正しい食習慣を身につけましょう。

まずは、毎日の食事を見直して下さい。
朝食は食べていますか? バランスのいい食事をしていますか?
安心・安全な食材を選んでいますか? お手伝いはさせていますか?

生活習慣は食卓で決まります。
手伝わせる、いっしょに作るという習慣が大切です。

朝食のパンは、海外でも柔らかいパンばかりを食べていることで問題が起きています。

食の安全について。
食品表示の偽装は、道徳観の問題。
お店の人にも確認して食品を選びましょう。

安心・安全・健康なものをおいしく食べることが食育の原点です。



(59)「家族の食育をはじめましょう」その3 2007年7月31日配信

今月は、6月に福井県で行われた「第2回 食育推進全国大会」の模様をお届けしてまいりましたが、今回は、その最終回です。

「家族の食育を始めましょう」というテーマでお話した講演の一部から、
今回は「地球の食を考えよう」という部分をご紹介します。

食料自給率、餓死の問題、水の問題など、
食を取り巻く環境を子供たちに教えることも、食育の大切な部分です。



(58)「家族の食育をはじめましょう」その2 2007年7月24日配信

ひきつづき、第2回「食育推進全国大会」より、私の講演の一部をお聞き下さい。

今回は、3歳〜8歳のしつけについて。
3歳〜8歳は、食育の大きなポイントとされる年齢です。
昔と違う環境で育てられる子供たち。その問題点を紹介します。



(57)「家族の食育をはじめましょう」その1 2007年7月17日配信

福井県で行われた「第2回 食育推進全国大会」より
私・服部幸應の講演をお聞きいただきたいと思います。

講演のタイトルは「家族の食育をはじめましょう」。
会場では60分お話させていただきましたが、今回は、その冒頭の部分をご紹介します。

食育は、かなり広いものだということを知っていただければと思います。



(56)食育フォーラム「家庭での食育を進めるために」 2007年7月10日配信

第2回「食育推進全国大会」の会場より。
今回は、4人のパネリストによる「食育フォーラム」をご紹介します。

パネリストは、内閣府大臣政務官の 岡下信子さん、
農林水産副大臣の 山本 拓さん、
全国学校栄養士協議会副会長の 市場祥子さん、
福井県栄養士会会長の清水瑠美子さん。
司会進行は、服部幸應です。

フォーラムのテーマは、「家庭での食育を進めるために」。



(55)山本拓農林水産副大臣&市場祥子全国学校栄養士協議会会長より 2007年7月3日配信

今月は、第2回「食育推進全国大会」の模様をお伝えします。

この大会は、内閣府・福井県が主催。
毎年6月の“食育月間”に合わせ、食育を広く国民に浸透させるためのイベントです。
会場では、食育に関する各分野の方々から様々な提案がありました。

今回は、6月9日の「食育フォーラム」より。
農林水産副大臣の山本拓さん
全国学校栄養士協議会副会長の市場祥子さんのお話をご紹介します。

福井の会場に来られなかった方も、
最新の食育事情、そして食育のススメがどこまで実行されているのか、
ご確認下さい。



(54)「いただきます」と「ごちそうさま」の意味 2007年6月26日配信

みなさんは、小さい頃から「いただきます」「ごちそうさま」ができていますか?
これは食育の基本です。

「いただきます」の意味は、命あるものに感謝していただくことから。
また、神様にお供えしたものを両手で頭の上に持ち上げて「いただいた」ことからもきています。

「ごちそうさま」の「馳走」とは、「四里四方を走り回る」という意味。
走り回って集めた食材で料理を作ってくれた人に感謝する言葉。

食材を大切にする心があるからこそ、我々の体が保てるということを忘れないでほししいと思います。親御さんは子供にきちんとこの習慣をつけて下さい。

しつけは8歳までに。
食卓で皆いっしょに、子供の顔色が悪いときは声をかけて、テレビを消して、楽しい食事をしましょう。


〜おいしい食育〜 

食育を楽しくするためのコーナーです。

旬の「ゴーヤー」は、「にがうり」とも呼ばれ、沖縄料理には欠かせない食材です。

ビタミンCが豊富。
苦味はモモルデシンという成分で、血糖値や血圧を下げる効果があります。
ゴーヤーのビタミンCは、加熱しても壊れにくいものです。

お子さんには、ジュースや天ぷらなど、試してみてください。



(53)和食を見直そう 2007年6月19日配信

「食の欧米化」といわれています。
高脂肪、高カロリー。油を使った料理が増え、おかずもいろいろ増えました。

この結果、病気まで欧米化。食べ物で体がおかしくなった人が増えました。

1977年、アメリカのマクガバンという人がどんな食べ物が体にいいか調べたところ、日本の食事がよいことがわかりました。
しかし、アメリカではいまだに食生活が改善されていません。

日本では、小児肥満・小児糖尿病・ヤセの子供たちが増え、これも欧米化といえます。

“理想的な和食”は、1965年〜70年代の食事。

  「まごはやさしい」がキーワードです。
  → まめ類(味噌・豆腐・納豆)・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ(きのこ)・いも類

献立を考える際、ぜひ参考に!


〜おいしい食育〜 食育を楽しくするためのコーナーです!

生野菜の季節。
生野菜というと、日本には様々な漬物があります。
今注目の「ラブレ菌」も京都特産の漬物の「すぐき」に由来しています。

日本人は昔から野菜を加工して食べてきました。
ぬか漬けは、乳酸菌飲料よりも日本人のDNAに合っていると思います。
塩分が気になる人、食べず嫌いの子供に食べさせる方法もあります。



(52)第2回「食育推進全国大会」 2007年6月12日配信

6月9日と10日、
第2回「食育推進全国大会」が福井県で行われました。

9日は、厚生労働省、文部科学省、農林水産省、内閣府など
関係省庁の代表による食育のフォーラムが行われました。
他、食生活・健康ジャーナリスト砂田登志子さんによる講演、
私も「家族の食育をはじめましょう」というテーマでお話いたしました。

10日は、「全国高校生食育王選手権」で
高校生による日本の朝ごはんを作る決勝が行われました。
他、福井食育宣言など。

このような大会で食育をわかってくれる人が増えるのはうれしいことです。

厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」でも
「中学生の4人に1人が朝食を一人で取っている」
「4割以上の子供の朝食に 大人が一緒にいない」ということが明らかになっています。

まずは「家族で食を見直すこと」から始めましょう。


〜おいしい食育〜 食育を楽しくするためのコーナーです

今が旬の「梅」。
「梅雨入り十日」は、梅干の漬け時です。
ただし、青い梅はそのまま食べてはいけません。
「塩梅(あんばい)」という言葉、
これは醤油のない時代に梅が調味料として使われていたことからきています。



(51)食育現状報告 2007年6月5日配信

内閣府より「食育に関する意識調査」(全国の成人男女3000人対象)が発表されました。

「食育という言葉を知っていた人」は 65・2%。
1年前は 52.6%。前年比12.6%Up。

「正しく意味を知っていた人」は 33.9%。この「正しく」には疑問が残ります。

「日頃から食育を実践している」という人は 55.8%。
「実践していない人」は 41.2%。

ここ数年の食育の流れは、平成17年7月に食育基本法が施行され、
これを受け、平成18年3月に食育推進基本計画がスタート。

現在、全国47都道府県のうち、食育推進会議を設けたところは37箇所。
栄養教諭は、44の県で953名となった。どちらももっと増えてほしいと思います。

今月6月は「食育月間」。
第2回「食育推進全国大会」が行われます。
6月9日・10日、福井県のサンドーム福井にて。9日に私も講演いたします。
ぜひ会場へ足を運んで下さい。


〜おいしい食育〜 食育を楽しくするためのおいしいコーナー

今回は「鮎」。
塩焼き、背ごしなど、おいしい食べ方を紹介します。
デザートには、ぜひスイカを!



(50)「間食」 2007年5月29日配信

今日のテーマは「間食」。

子どもたちにとっての間食は、おやつ。
まずは、砂糖をどのくらい使っているかチェックしましょう。

大人の場合、砂糖は(アメリカの基準で)40gまで。
たとえば・・・、缶コーラ250mlで砂糖23g(スティックシュガー7.5本分に相当)
ケーキは30g、大福25gなど

子どもは(アメリカの基準で)20gまで。
取りすぎは、虫歯、低血糖、ペットボトル症候群の原因に。
まず、間食は砂糖に注意。できるだけ抑えること。大人にも警告です。

間食は、自然なものを。
しかし、果物は夜食べると中性脂肪になりやすいので注意。
朝たっぷり取る。1日200gが目安。

子どもたちにとって「おやつ」も大切な食事。
バランスの良い食事のしかたに組み込んで、おやつも計算した上で1日の分量を決めること。
体にいいものを選んであげてください。

〜新コーナー〜「おいしい食育」

後半は、食育を楽しくするための、おいしいお話です。
旬の食材「カツオ」。

ホンガツオ、マガツオとも呼ばれ、黒潮にのって回遊。
英語では、マグロとカツオを同じ仲間として「Tuna」と呼んでいます。

カツオは、アミノ酸成分のアレルゲンを含む。
12、13歳ごろなら食べても問題ない。7,8歳だとアレルギーになる子も。

カツオのペプチドは筋肉増強する役目も。回遊魚は多いに取りましょう!
しかし、無理やり食べさせないこと。
親はいつもいっしょに食べようという距離を子どもと持つこと。
そうすれば、時期がくると食べられるようになる。ばらばらの食事ではいけません。
ぜひ、そのおいしさを伝えてあげましょう!



(49)子どもの体がおかしい! 2007年5月22日配信 [podcastオリジナル]

☆今回から内容をリニューアルしてお届けします。

今回のテーマは「子どもの体がおかしい!」

肥満とヤセの急増、骨粗しょう症、低体温、低血糖、食物アレルギー、アトピーなど
子どもたちの体がおかしい。

肥満→ 30年前の3倍。小学生から肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームに。男の子が多い。
ヤセ→ スタイルを気にする女の子。

いずれも、バランスの良い食生活を。
親は「バランス良くとりなさい」と子どもの目の前で確かめることが大切。
二十歳までは親の責任。なぜなら骨密度のピークが二十歳だから。

低体温→ 朝ごはんを食べないなどが原因。
低血糖→ ジュースやコーラの取りすぎ。キレやすい子どもに。

これらの原因は、食生活のみだれから。
子どもの健康管理は、親の仕事。正しい食育で子供たちを健康にしてあげましょう。

☆〜新コーナー〜「おいしい食育」  

後半は、食育を楽しくするための「おいしい話」です。
「子どもたちにおいしいものを伝えたい!」「子どもといっしょにおいしいものを食べたい!」
そう考えると、食育も楽しくなります!

今回は、日本人の基本。「ごはん」。
今頃は、日本全国、田んぼが緑一色できれいな時。一度田んぼを見に行きましょう!

お米は、熱帯・亜熱帯で栽培される「インディカ」、温帯で栽培される「ジャポニカ」、
インドネシアの在来種である「ジャバニカ」、この3つが主な種類。
成分は、77%がでんぷんを主体とする炭水化物。
アミノバランスのすぐれたたんぱく質も6%ほど含んでいる。

日本人の年間消費量は、62キロほど。昔40年前は、121キロ。
お米は日本で98%生産されている。お米をもっと食べましょう。


我が家には電気釜がありません。ガス釜や土鍋で炊いています。
研いでから夏は1時間、冬は3時間ほど水に浸しておきます。
最初強火で炊く人がいますが、これはいけません。

炊き立てのごはんをおかずなしで口に入れて30回ほど噛んでみてください。
ペクチンという甘み成分が噛めば噛むほど出てきます。

子どもたちには、おいしいごはんをしっかり食べさせましょう!



(48)食育の基本はどこにあるのか 2007年3月22日放送分

★オープンセサミでの服部先生の登場は、残念ながら今日で最終回。

★今日は「食育の基本はどこにあるのか」。

最近は、“モラルの低下”が叫ばれています。
マナーや礼儀以前の問題。私が食育を始めた15年ほど前、ちょうど“キレる子供たち”が問題になり始めた。昨年、そういう事件を調べたら年間39件。15年前のキレる子供たちが親になっている。原因は、子供の頃から食卓で躾をしなかったこと。

「食育基本法」は「“食卓”基本法」。子供の頃から躾を教える場が食卓です。
今、問題なのは家族で食べるものが違うこと。同じものを食べて指導しましょう。

・テレビに親子で夢中になり、食べたものを覚えていない。甘い・辛い・すっぱい・苦い・しょっぱいの 刺激だけしか覚えていない。

・テレビを見ることによって、箸の使い方、偏食、顔色が悪いことなどに気づかない。様子が違うことに気づけば、自殺しないですむ子も多いはず。
・ これからはテレビを消して、親子の会話、相談にものってあげてほしい

・食卓の基本は、食育の基本。
 特に8歳までに食卓で躾をするように。

・6月9日・10日、福井県で第2回の「食育全国大会」が開かれます。ぜひ会場へ。
・3月3日に新しい本『服部幸應の食育の本』を出しました。子供の指導に使って下さい。



(47)お味噌汁の話 2007年3月21日放送分

今日はお味噌汁のお話!

◆日本人の食生活の基本は、「ご飯とみそ汁」。

日本人の体はこれを食べるのが一番合っている。
最近は、ご飯を食べる量が減っています。日本人のお米の消費量は40年前と比べると半分ほど。昔は年間112キロ、今は60キロ。
「みそ汁」は、特に一日の原動力として“朝ごはん”に摂ってほしい。野菜や貝類をスープとして飲むことが良い。みそ汁の香りが脳を刺激して、目が覚める、健康になる。

◆味噌の歴史

奈良時代の753年、唐の鑑真によってもたらされた。
日本人は年間1人あたり5kgの味噌を消費している。むかしはもっと消費していた。
大豆は“畑の肉”と言われ、よい蛋白源である。
白味噌は、大豆を蒸して豆麹を加える。甘く白い。
赤味噌は、麦麹などを与えて炒る。
味噌は発酵食品で、体内の酵素と反応して体を元気にしてくれる

毎日、みそ汁を飲む人は、飲まない人よりもガンにかかりにくいという調査結果もある。
みそ汁は、日本が誇る長寿食。
子供たちに「みそ汁」のおいしさを伝えることも「食育」の大切な仕事。



(46)日本人の食べ残しについて 2007年3月20日放送分

〜今日は日本人の食べ残しについて〜

◆食育には3つの柱がある。
 1つ目 
  どんなものを食べたら安心・安全で健康になれるか。食を選ぶ力をつける。
 2つ目
  食事の作法や躾の問題。
 3つ目
  食料問題など、地球規模の視点で食を考えること。

◆「日本人の食べ残し」について
 昔は、ご飯粒1つでも残っていると「もったいない」と叱られた。
 服部先生もこどもの頃、家族みんなに残すと怒られ、また、箸の使い方、好き嫌いも怒られたそうです。
 テレビがなかったからこそ、躾がうまくいっていたと思う。

◆日本は恵まれている国。
 地球の人口は65億2500万人。
 このうち豊かな人は8%の5億2000万人。5億2000万の人は余ったものを捨てている。日本人も皆入る。
 残りの92%が食べ物に困っている。つまり13億人が食糧難。8億4200万人が栄養失調。食べられない子供たちが1日2万5千人。年間900万人が餓死している。

 日本の食糧は年間9200万トンで、日本で作るのが4割、6割が輸入。そのうち1/4 = 2300万トンを捨てている。
 900万人の餓死している人たちは、日本人の捨てている2300万トンのうちの1200万トンあれば、みんな生きられる。

◆これから先、ものが食べられない時代が来たら日本はどうするのか。
「食べ物は大切に。」これはいつも忘れないで下さい。



(45)学校や地域での食育に関する活動 2007年3月19日放送分
最近、学校や地域で食育に関する活動が増えてきました。
     
先月25日、「全国小学生食育授業・料理コンテスト」の第一回の表彰式がありました。

このコンテストは、読売新聞の作った「教育ルネサンス食育推進プロジェクト」の一環。
90ほどのグループから地元の産物にこだわった応募がありました。

優勝は新潟・三条市・長沢小学校の西川くん他、5名のグループ
「コシヒカリを使った料理レシピ」
・・・玄米ご飯、もやしとナッツのピリ辛炒め、豚汁、パリパリあんかけなど、まるで“おふくろの味”
     
こういう体験をすることはいいこと!
まず、自分の地元にどんな食材があるのかを知ってそれを使ってみる、工夫してみることが大切。



(44)食べ物と石油について 2007年2月22日放送分
今日は「食べ物と石油について」

*今、「食べ物が石油漬け」「石油を食べている」と言われています!
たとえば、お米を例にとると…、
田植え機、稲刈り機など、農業用機械が必要。機械を動かすにはエネルギーが必要、またハウス栽培にもエネルギーが必要

農産物を作るエネルギーのうち、96%は石油が使われているほか、肥料や農薬を作るのにも石油が必要。
地球規模でみると、農業で使われる石油の量は、製造業、建築業、農林水産業などの産業部門で使われる石油の21%にもなる

*さらに農産物の貯蔵・輸送・加工・外食産業の調理など、食の大部分が石油にたよっている
 「食べ物が石油漬け」というのは、こういう意味である

*イチゴの旬は5月。トマトやキュウリなどハウス栽培のものは、夏、自然に育ったものと比べ、4倍〜10倍のエネルギーが使われている。温室のトマト1個に石油180ml(牛乳ビン1本分)が使われている。

今年の冬は、暖冬・・・石油などのエネルギーを使うことは、CO2の排出、地球温暖化にもつながっている
石油を大切にするためにも、地元のものを 旬の時期に食べること、食べ物を残さないことが大切です。



(43)思春期の栄養バランス 2007年2月21日放送分
今日は、「思春期の栄養バランス」について。

★「思春期」の大切さ
「思春期」は、反抗期でもある。
そして体の成長が著しい大切な時期。
骨密度のピークは20歳なので親は20歳まで子供を孤食にしないこと。
なぜなら、まだ栄養のバランスを考えて食べることができないから。

★最近の子供の体の傾向
男の子は肥満傾向に。
女の子は、自分が太っていると思い込んでいる場合が増えている。

★BMI(Body Mass Index)
→体重を身長の2乗で割った数値
22が標準、25以上肥満、18.5以下がやせ

この頃、18.5以下の女子が増えている。これでは栄養失調で骨が軽石のように。不妊症、貧血、無気力などの原因に。
食べ過ぎ「過食」の場合は、家族や友人とのトラブル、勉強に関する悩みなど心的ストレスが原因となっていることも。思春期の肥満は、生活習慣病の原因につながるので要注意!

★思春期の食生活のポイント
@3度の食事を規則正しく摂る。特に朝食はきちんと!
A卵、赤身の肉、魚など質のよいたんぱく質を摂る。
B牛乳、小魚、海藻類などカルシウムを1日80g以上
C野菜は、1日最低450g (緑黄色野菜150、淡色野菜200、イモ類100g)
D鉄分や亜鉛を多く含む食品を取る。貧血予防のため。

思春期は「一生で一番栄養を取るべき時」です!!



(42)子供の好き嫌い、味の嗜好について 2007年2月20日放送分
子供の好き嫌い、味の嗜好について

★躾は8歳まで!
特に3歳〜8歳が躾のしやすい時期です。
★子供の食べ物の嗜好は5歳ごろ決まる。
 この時期に“食経験”が乏しいと偏食になる可能性がある。
  「食べなさい」という指導が躾につながる。
 小言はストレス教育として、この時期にしてあげましょう!

★子供たちの嫌いなものは、昔から、ニンジン・ピーマン・セロリ・レバー・焼魚や煮魚。
 魚は骨があるものの方が口の中のトレーニングになってよい。
★一方、最近の小学生の好きなものは、すし、ラーメン、ピザ、フライドポテト、カレー、ステーキ。
  ⇒ 高たんぱく、高脂肪で、小児肥満・小児糖尿病の元にも!
★嫌いなものは、子供なりの「嫌いな理由」がある。 
 子供に嫌いな理由を聞いてみると2つのパターンが!
 @素材そのものの 味やにおい、食感がイヤ
 A味付けなど調理法がイヤ
  ⇒ 塩→醤油→ソースと、塩気を少なくしてコクをつける方法を試してみましょう。

〜まずは親がお手本を!何でも食べられる元気なお子さんにしてあげて下さい〜



(41)有害物質を減らすための下ごしらえ 2007年2月19日放送分
今日は「有害物質を減らすための下ごしらえ」について

@流水で洗う!

 水で流す時間は1分くらい。
 あとはしっかり水を切る。
 これで表面の残留農薬が30%程度減らせます。
 茎の間などは歯ブラシで取ると80%ほど減らせます。

A湯通し・湯でこぼし!

 これで30〜50%減らせます。
 水よりもお湯のほうが農薬が浮き出やすい
 野菜だけでなく、かまぼこ・ハムなど
 加工食品もスライスしてお湯に5,6秒程度くぐらせる。
 農薬は皮のすぐ下の「クチクラ層」にたまるので、ほうれん草など葉野菜は切ってから茹でる。
 ソーセージも切れ目を入れてゆでこぼす。
 これで添加物が減り、味もよくなります。

B皮をむく!

 トマトの湯むき お湯から冷水。またはガスの直火で焼いて冷水へ。
 ネギの外側の皮は剥くなど、野菜の皮をむきましょう。
    
C味噌やしょうゆに漬ける!

 漬け終わったら表面を良く拭く
 漬け床の再利用はしないようにしてください。

D切り方

 輪切り・いちょう切りより、切り口の表面積が多い「千切り」「みじん切り」のほうが
 溶出面積が増えるため有効的です。

「下ごしらえ」には残留農薬や食品添加物などを取り除く効果があります。
丁寧な「下ごしらえ」で安心・安全で健康な食べ方をしましょう。



(40)「安心で安全な食品を選ぶポイント」C 2007年1月25日放送分
今日は「紛らわしい表示、気をつけてほしい表示について」

●「糖分控えめ」と「甘さ控えめ」●

「糖分控えめ」は、厚生労働省が定めた栄養表示の基準で、食品100g当たり糖分が5g以下(飲み物は100mlに2.5g以下)のものに表示同じ意味で「低糖」「糖分軽め」「糖分ライト」も使われている「甘さ控えめ」は、栄養成分とはまったく関係ない表示。

●「無糖」「砂糖無添加」「ノンシュガー」「ノンカロリー」

「無糖」というのは、砂糖が入っていないという意味で化学物質や天然抽出の甘味料が使われている

●「低脂肪」と「低カロリー」

栄養表示で「低脂肪」と表示できるのは、脂肪が100g当たり3g以下(飲み物の場合は100ml中1.5g以下)のもの

※巧妙な使い方がされているので「控えめ」というのがどんな中身の控えめなのかチェック!

●原材料を見て、どれが食品添加物かわからないという
 場合の見分け方は・・・
1.使用目的が書かれているもの
  ・・・酸味料、凝固剤、香料など
2.カタカナの文字がある場合
  ・・・ソルビン酸、リン酸塩など(骨がうまく成長しないことも)
3.化学記号がある場合・・・Na、Kなど
4.「色」という文字がついたもの
  ・・・カラメル色素、赤色2号など
     
★家庭でやってほしい食育の3つの柱のひとつが
「選食能力を身につける」。
お子さんと買い物に行った時は、どんな食品を選んだらいいか、教えてあげましょう。
子供の好きなスナック類には食品添加物がいっぱいです。



(39)「安心で安全な食品を選ぶポイント」B 2007年1月24日放送分
今日は昨日に引き続き「食品表示、ラベルの見方」について。

●食品表示で特にしっかり見てほしいのは「加工食品」

原材料を必ずチェック!
食品添加物の少ないものを選びましょう。
添加物もほかの材料と同様、重量の多い順に表示されているので、
着色料や保存料が前のほうにあるものは要注意。

●「消費期限」と「賞味期限」の違い。

消費期限は、2、3日しかもたない食品に付けられている。
賞味期限は、書いてある日でもダメになるわけではなく、およそ倍持つ。
保存状態がよければ期限が過ぎても食べられるので、においを嗅いでみましょう。

●野菜の「有機栽培」について

「安心・安全な食品選び」のひとつに野菜の「有機栽培」がある。
有機農法は、1996年に農林水産省が有機農作物の表示に関するガイドラインを改正し、
適用の範囲は、青果物(野菜&果物)、穀類(米・麦を除く)あわ・ひえなど、豆類、お茶など生産したい人は登録し、土に対して3年以上、農薬や化学肥料を使っていないか検査があり、最終的に違反がなければ、有機JASマークが発行される。
ただし、現在、有機農産物は、全体の0.5%程度。日本は、有機農法に向かない土地柄だと思う。雨が多く、農薬が流れ落ち何回も使わなくてはいけないので、使用が最小限の「減農薬農法」のものを選ぶといいと思う。

こちらを参考に、安心で安全な食材を選んで下さい。



(38)「安心で安全な食品を選ぶポイント」A 2007年1月23日放送分
今日は「食品表示、ラベルの見方について」

◆安全な食材を選ぶことは、親の義務でもあります!
 食品表示は、必ず見るよう心がけましょう。

◆ラベルには、品名・原材料・生産地または原産地
 内容量・賞味期限または消費期限・保存方法・販売者
 製造者などが書かれています。

◆最初のチェックポイントは、3つ。
1.産地をチェック! 
  ⇒今世界中から食材が輸入され、過去に基準を超える
   農薬が含まれていたものもありました。
   どこで取れたものか、気にかけましょう。
2.原材料 
  ⇒原材料は多い順から表示されています。
   食品添加物もチェックし、添加物の体に対する
   影響も本などで勉強することが大切。

3.遺伝子組み換え食品かそうでないか
  ⇒トウモロコシ、大豆など遺伝子組み換え食物がある
   安全性について判定がまだ出ていない、
   国によっては認めていない所もあります。

ほかに、アレルギーにかかりやすいものが含まれているかどうかなど。

◆牛乳・卵・小麦粉・落花生・そば粉は、表示の義務があります。



(37)「安心で安全な食品を選ぶポイント」@ 2007年1月22日放送分
今週は、「安心で安全な食品を選ぶポイント」についてお送りします。

今日は「旬」について。

「旬」には、「走り」「盛り」「名残」があります。

「走り」は出始め
「盛り」はうま味も増える最盛期
「名残」は旬の最後の時期。

「旬」は、旧暦で見たほうが日本の味覚にあっています。
旧暦は、月の満ち欠けを基にしたもので、アジアなどで種まきなどに使われていました。
新暦は、太陽が基準。ヨーロッパなど使われていました。
日本は旧暦の明治5年12月3日を新暦の明治6年1月1日に改め、現在は、旧暦と40日〜45日のズレが生じています。

食べ物や献立は旧暦でみてみましょう。
例えば、ひな祭りのハマグリは、新暦では育っていない。
旧暦の3月3日頃においしくなり始めます。
旬はうま味にも影響するので、新暦旧暦の両方を知っておきましょう。

たとえば・・・
冬野菜は、寒さで糖質を増やし、身も厚く旨みも増す。
寒さに耐えるために糖質を増やし、その糖質がビタミンの元となる。
牛肉は、麦わらを食べる秋〜冬が旬。
肉の水気がなくなり身がしまってくるので冬が美味しい。
魚のマグロも実は冬が旬なんです。



(36)食育の観点から 今年・2006年を振り返り!! 2006年12月28日放送分
●今年・2006年は、「食育元年」でした。
2005年に施行された「食育基本法」を受け、今年2006年3月には国の食育推進基本計画がスタートしました。これは5カ年計画で、平成18年2006年〜平成22年2010年までを1つの区切りとして取組みがなされている現状です。

「食育推進基本計画」目標は9項目。2010年度までに、
@「食育に関心を持つ国民の割合を90%以上とする」
A「朝食をとらない小学生の割合をゼロにする」 今、小学5年生で1年のうち1日も朝食をとらない子が5.1%、これを0にする。20代では30%、30代では23%もいる。朝食を取るか取らないかで15点の差がある。
B「食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民を60%以上に」
C「学校の栄養教諭を拡充したり、食育推進ボランティアを20%増員する」
D「メタボリックシンドロームをなくそう」
E「食事バランスガイドを知ってもらう」
F「給食の地産地消の食材を21%から30%へ」
など、いろいろあります。

●11月末には、政府から初めて「食育白書」が発行されました。
「日本食育学界」も発足。東京農業大学の中に事務局があります。



(35)流行語大賞にも入った「メタボリックシンドローム」 2006年12月27日放送分
今年の流行語大賞の中に「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)が入りました。

お腹の中に脂肪がたまると、高血圧、高脂血症、高血圧症になります。ウエスト男性85cm以上、女性90センチ以上の人は気をつけましょう。心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病を引き起こすこととなります。

この時期、塩分とアルコールの摂りすぎが気になります。

塩の1日の摂取量は、10g以内。塩=NaCl 天然で取れたもの、自然塩がよい。ナトリウム99.8%は塩辛いだけ。ふつうは、ナトリウム98%。残り2%はにがり。にがりの中に40〜60くらいのミネラルが入っています。これを微量でも摂っておいたほうがよい。摂りすぎといっても栄養素が残っているほうがよく、体のためになります。

アルコールでは、ビール中ジョッキ1杯でスティックシュガー5個分に相当する糖分が含まれています。赤ワインに含まれるポリフェノールは、体のサビを分解してくれます。1日グラスに2〜3杯程度が適量です。アルコールは摂り過ぎると、アセドアルデヒドという物質がたまる。日本人はたまりやすい。



(34)「味覚」についてA 2006年12月26日放送分
◆味覚のしつけも8歳くらいまでに!!
 きちんとよく噛んで食べられるようにしましょう。昔は一口で30回くらい噛んでいたが、今は8回くらい。味覚を磨くにはよく噛むことが大切です。

◆この頃、調理済み加工食品を利用する人が多くなっています。
 調理済み加工食品は、味が濃い、塩味が濃い、食品添加物も入っています。こういうものを食べていると、味覚が衰えるといわれています。買う時は、味が薄いかどうか確認しましょう。

◆匂い、嗅覚も関係があります。
 香りがわからなくなると、味もわからなくなります。美味しいものは、鼻で嗅いで香りを確かめてみること!



(33)「味覚」について@ 2006年12月25日放送分
味覚とは、「甘い」「すっぱい」「しょっぱい」「苦い」などありますが、「辛い」は、味覚ではなく「刺激」。舌に味雷というチューリップのような形の細胞があり、その中にさらに味覚細胞が50〜100ある。この神経は、鼻の横に2本、舌から横を通るものが2本、計4本脳へ通じている。舌の先が「甘い」横が「しょっぱい」と「すっぱい」、喉に近いところが「苦い」というのは間違いで、舌の前・横・後ろ、それぞれに味覚の味雷が分布している。上あごにも10から15%味雷がある。口の中にはいっぱい味覚細胞があるということ。上あごは、温度がわからない。温度がわかるのは舌。舌が温度センサーの役目になっています。一方、上あごは、硬いやわらかいなどのテクスチャーがわかります。



(32)「アレルゲン」について 2006年11月30日放送分
リスナーの方からいただいたFAXをご紹介

*盛岡の高校生のおかあさん(ぽちさん)

Q:娘が高校受験のときに、牛肉アレルギーに、その次の年に小麦アレルギーになってしまいました。乳幼児の頃からインスタントや冷凍食品、外食はあまり摂らず「食事」には気を配っていたつもりでしたのでショックでした。アレルゲンを増やさない方法、少しでも治る方法はあるのですか?

A:以前、「アレルゲンを含んだものを小さい頃取るとアレルギーになりやすくなる」というお話をした『24品目の食品』に関して、「アレルゲンを持っているので気をつけよう」というのが2000年に厚生労働省から出されました。2002年にうち5品目(卵・牛乳・小麦粉・落花生・そば粉)は、調理済み加工食品に表示しなければいけない義務が生じました。こういうものを食べるとアレルギーになりやすい。

さらに、次の段階でかかりやすいのが19品目(牛肉・豚肉・鶏肉・青い背の魚・鮭・イクラ・アワビ・マツタケ・長イモ・大豆、果物が多くリンゴ・ミカン・オレンジ・キウイ・モモなど)最近はさらに増えてバナナなど。

アレルギーは全部が食べ物によって起こるものではなく、食べ物以外のアレルギーが8割、残り2割くらいが子供の時、食べることによってかかる可能性が高いということで、注意を。

脂肪酸の問題もある。不飽和脂肪酸は野菜や魚に含まれる。飽和脂肪酸は肉類、どちらかというと魚に入っているもの、また脂肪の中でもオイルになっているオリーブ・大豆・ゴマなどから多く取ったほうがアレルギーにかかる可能性が低いといえてきている。なるべく肉の脂肪は避けたほうがアレルギーにかかる可能性が低くなります。



(31)「フードマイレージ」について 2006年11月29日放送分
皆さんが食べているものは日本のものでしょうか?
食卓または外食で、40%が日本で取れたもの、60%が外国から入ったもの
輸入なしで、これだけの食事は用意できない
    
★「フードマイル」とは

産地から食卓まで、食料を運ぶ距離をフードマイル、
食料輸送が環境に与える影響(負荷)の大きさを示す指数が「フードマイレージ」という単位
この数値が小さいほど環境に与える負荷が小さいガソリン・排気ガス・CO2など、遠くなるほど高くなる1人あたりのフードマイレージは、2000年、日本は4000トンkm、韓国3200トンkm、アメリカ500トンkm。日本はアメリカの8倍も地球を汚している。「地産地消」近くで取れたものをできるだけ使いましょう

★「フードマイレージ」を減らそう!

食育基本計画の中でも、今、給食の41%が近くで取れたものを使用しているが、5ヵ年で、地元で取れたものにしようという計画がある。

フードマイレージとは、食卓で安くていいものを食べて、地球が汚れないように大切にしようということ。
計算の仕方は生産地から食卓までの距離、輸入、輸送などの距離を2倍にしたもので割り出す。



(30)欧米の食育事情について 2006年11月28日放送分
「欧米の食育事情について」

◆フランスは…「美食の国」
 15年くらい前から毎年10月3週目に「味覚週間」という運動を行っている。
 ベテランシェフによる味覚授業「ルソン・ド・グー」がある(ルソン=レッスン、グー=食べる)
 家族で農家に滞在し、農業体験や地元料理を学ぶ教育農場制度となっている
 
◆イタリアは…「スローフード運動」
 伝統的に作っていた食材を使おう
 ほか、食事のマナー、生産者と消費者のコミュニケーションをよくするなど

◆アメリカでは…「ファイブ・ア・ディ運動」
 1日5種類の野菜のお皿を食べる、
 1皿70gで350g以上の 野菜を食べよう
 色も5色、これでビタミン・食物繊維の豊かなものが摂れる

◆世界中でファストフードやソーダ類を飲む習慣がある
 ソーダ類は砂糖をたくさん使っている
 砂糖は大人1日40g、子供20g 
 小さなコーラの缶で23gも!
 肥満、糖尿病など、ヨーロッパ、アジア、まさに日本で広がっている
 どの国も野菜不足・多めの脂肪&砂糖を極力抑える活動をしている



(29)食育の「3つの柱」 2006年11月27日放送分
●食育の「3つの柱」

@選食能力をやしなう  →安心・安全・健康・バランスなど食品を選ぶ力
A食事作法  →お箸の持ち方、いただきます&ごちそうさまなど
B地球の食を考える  →日本の食料自給率が低い、食材を協力して作る

●「子供たちの食事のマナー」について

今、小学生の8割、中学生の7割が箸を正しく持つことができない。大人でも4割の人が正しく持てない。
先生の4割以上が正しく持てていない。

箸の持ち方は本来は家庭でしつけるもの!
3歳〜8歳までの食卓が重要!!

お箸は2〜3歳ぐらいから、お皿を2つ用意して10cm間をあけ、片方に大豆を入れて右から左、左から右へと移して慣れさせていく。
大豆に慣れてきたら小豆に挑戦!
小豆は大豆の3倍くらい難しい・・・
塗りの丸橋で挟んで移す練習をさせるといい。

箸以外の食事のマナーとしては「いただきます」&「ごちそうさま」をきちんと言えるようにすることです。



(28)食育を勉強したいと思っている方へのアドバイス 2006年10月26日放送分
本日は「食育を勉強したいと思っている方へのアドバイス」のお話です。

●「食べる」という字は、漢字で「人」に「良い」。「人」を「良くする」ことを「育む」。これが「食育」です。
 ※食育を勉強したいという方は、まず、私の講義を聞いてください。

●食育インストラクターという通信教育を始めました。
 11月ごろから申し込みができる予定です。テキストは5冊(食育の基礎知識、食材について知ろう(1と2)、食習慣とマナー、食べ物は自然の恵み)、DVD教材が3つ。
*「食育インストラクター」については、がくぶん総合教育センター www.gakubun.co.jp   へ

●ヤフーでも別の資格が取れます。
*本は、8年前から出している「食育のすすめ」(マガジンハウス)
内容は”豊かな食卓をつくる50の知恵”。食事バランスガイドが表紙になっている。

皆さんが食育を教えるプロになるのか、家庭で子供を育てるのに利用したいのか段階があると思うので、本や教材は、何が目的かで選ぶといいでしょう。



(27)学校給食について 2006年10月25日放送分
本日は「学校給食について」のお話です。

●学校給食のはじまり
学校給食は明治22年に東北で始まりました。東京では大正14年 神田の泰明小学校。今はほとんどの小学生・中学生が学校給食を実施しており、週5回、年間190回くらい食べられています。うちご飯は週2.8回、5分の3=6割くらい。この割合は県によっても違います。ご飯9割のところ、また川崎では週4回パンなど・・・

●パンの給食
パンは戦後アメリカから小麦粉を分けてもらっていて、パンを作るようになったことで食べるようになり、パン食の定着はこの60年くらいのことです。

ご飯とパンの違いは、ご飯100g140kcal、パン100g220 kcal

パンは脂肪が入っていてカロリーが高い。おかずに油ものが多い、バターを塗るなど、結果的にカロリーで2〜3割高いものを食べてしまうことになってしまいます。大切なのは、組み合わせ! 野菜中心にたんぱく質をきちんと取り、脂肪を抑えましょう

マーガリンは取らないほうがいい。トランス脂肪酸が血管を詰まらせることがわかってきました。おかあさんはマーガリンを取らない方向で考えてください。

ちなみにアメリカでは1970年代から朝食の学校給食が実施されています。日本も新しい方向を見出そうとすすめられています。



(26)「食事バランスガイド」A 2006年10月24日放送分
■この「食事バランスガイド」ができる前は、6大栄養素の「食品分類表」という、丸い円の形をしたものが使われていました。これをもっと立体的にということで作られた。

■食事バランスガイドは
 www.j-balanceguide.comからダウンロードして下さい。
 何をどう組み合わせて食べたらよいのか、よく分かるはずです。

■色分けしてあるように食事を取っていくと、
 メタボリックシンドローム、高血圧症、高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病が防げます。
 特に、子供の頃は親がバランスガイドを利用して、きちっとした食事を与えていただきたい。

■今ではいろんなコマが登場し、
 【東海版】には「きしめん」「ひつまぶし」「みそカツ」
 【徳島県】のものは、走っている人が踊っています。
 【沖縄版】には「ゴーヤチャンプルー」「トロピカルフルーツ」も登場。

■なお、食事バランスガイドを公に使う場合は、厚生労働省、農林水産省への登録が必要です。

■二十歳までは親がバランスを心掛けてください。

「食事バランスガイド」 ⇒ http://www.j-balanceguide.com
地域オリジナル「食事バランスガイド」 ⇒ http://www.maff.go.jp/food_guide/balance.html



(25)「食事バランスガイド」@ 2006年10月23日放送分
食育というのは「食に関する正しい知識を身に付けること」。
中でも“正しい食習慣を身につけること”は一番のポイントです。

今日は正しい食生活のためにぜひ活用してほしい「食事バランスガイド」のお話。

◆「食事バランスガイド」とは・・・
 スーパーなどで見かける逆三角形のコマの形に色のついたもの。
 今や「食育」のシンボルマークにもなっています。

◆昨年6月に厚生労働省、農林水産省が合同で作成。
 「食生活指針」をもとに、糖質・たんぱく質・脂質を絵にしたものです。

◆主菜・副菜・乳製品・果物などが描かれ
 コマの心棒が水、走っている人は運動を表しています。
 生活習慣病を防ごうというのが目的!

◆一番上は黄色 パン・ご飯・うどんなど
 次に緑 野菜類でサラダ、おひたし、煮物、味噌汁など
 3つ目の赤はお肉、卵、とうふ、魚
 一番下は2つに分かれていて、ミルク類と果物

◆現在のものは2200kcalの絵で成人1日の量
 幼児、子供、青年、お年の方、男女別、仕事量など細かく分けて発表されています。

◆「食事バランスガイド」詳しくは
 アドレス⇒ http://www.j-balanceguide.com をチェックしてみてください。



(24)朝ごはんの話C 2006年9月28日放送分
今週は、“朝ごはん”のお話をしています。

●「理想的な朝ごはん」について。
ご飯にお味噌汁、お味噌汁の中身は旬の野菜。パンではフランスパンのような固いパンで歯に刺激を与えると、血液が脳に行き脳が活性化する。

●理想的な朝ごはんには、4つのパターンがある。

1.「温かい飲み物」
体内の消化酵素を活発に動きやすくする。免疫機能が上る。

2.「ご飯やパンをプラス」
週に2度くらいは玄米・あわ・ひえ・きびなどを使うと良い。ご飯に3割くらいまぜる。カルシウム、ビタミンを多く含み、ケイ素が骨格をきちんとさせる。パンは重いパン。しっかりものが詰まっていて栄養価が高い。

3.「卵・乳製品のおかずをプラス」
うちはオムレツにネギを入れて、塩コショウ、たまにお砂糖も。それを大根おろしと醤油で食べる。

4.「野菜・果物をプラス」
バナナや季節の果物を。



(23)朝ごはんの話B 2006年9月27日放送分
今週は、“朝ごはん”のお話をしています。

■低血糖症について。
たくさんの清涼飲料水を3年も4年も飲んでいると、ペットボトルを見ただけで血糖値が上る体質になってしまいます。また、すい臓は勘違いをして血糖値を抑えるインスリンを出してしまい、血糖値がどんどん下がって、今度は身体が血糖値を上げようと、アドレナリンという興奮作用のあるホルモンを出します。そうなると日頃からイヤな事、ムカつくことがあると、自分が何をしているかわからないうちに相手を刺してしまったりするのです。

■早寝早起きをさせよう!
文部科学省が食育の一環として「早寝早起き朝ごはん運動」という全国協議会を設けています。現在、小学生は10時半ごろ、中学生は11時15分ごろ平均して就寝しています。

これがアメリカでは小学生は、8時に親が寝かせています。早寝させるのは、親の義務。テレビは見る時と見ない時をきちんと決めて、いい番組はビデオに取って見る時間を決めておくといいでしょう。

きちんとした生活のリズムを作って1日のエネルギーがちゃんと頭にいくように、朝、きちんと朝食を食べましょう。



(22)朝ごはんの話A 2006年9月26日放送分
昨日に引き続き「朝ごはん」ついて。

◆朝ごはんを食べないとどうなるか・・・
学生は成績が落ちる。身体がうまく動かない。低体温になってしまう。

◆登校拒否が朝ごはんだけの問題ではないということもある。
最近は、保健室登校が増えている。登校拒否をよく調べると、脳の脊髄液が脊椎の損傷で漏れていて、漏れることによって、何もすることができない、目がシバシバするなどの症状が出る。ちょっとした運動などで起こることある。一概に心の問題でないことがわかってきました。治療法は脊椎への注射で行われます。

◆低体温症について。
子供の体温は、大人より高めの36.5〜37度くらい。ただし朝は1度くらい低い。登校時に35度くらい、下校時に37度くらい。こんな子供が増えています。

◆1970年代に5ヶ月からの離乳が決まりましたが、
それまでは生後1年ぐらい母乳でした。早くに離乳食を与えたり、ジュースや味噌汁などをスプーンで飲ませたりすると、空気をいっしょに飲んで空気中の雑菌で腸が対応できず緑便などが出ます。これが、低体温の原因のひとつとも言われています。



(21)朝ごはんの話@ 2006年9月25日放送分
今日は、新潟の お初でおはよう さんからのメールにお答えしました。

◆始めまして。中学の息子をもつ母ですが
 息子が朝ごはんを全く食べないんです。
 その分、夜にバカ食いして、ごはんだけじゃなく
 お菓子や炭酸、アイスなどを食べるものですから
 体が心配です。
 買わないでいても祖父母が買ってくるので
 一向に改善しません。どうしたらいいのでしょう。
*************************************************

〜朝起きられないのは、夜、食べたものが胃の中で消化されていないから。一晩中、胃が動いていて身体が疲れてしまうため起きられないのです。

夜にお菓子・果物を食べさせると中性脂肪が増えて肥満になります。

脳はブドウ糖の栄養で動いていて夜食べたブドウ糖の成分の8割が朝までに使われていて、残り2割ではお昼まで持たないので朝食が必要になるわけです。

なので、
【朝】は、果物・ご飯など糖質の多いものを多めに取りましょう!
【昼】は、ビタミン類を多めに取ってバランスを取ると良いです。
【夜】は、冷たいものを取ると消化不良を起こします。
身体にある5〜6千の酵素は36.6〜40度で活発に動くので、冷たいものを取ると胃腸で吸収できなくなる。夜食には、消化吸収のよい、おかゆ・野菜中心に海藻類をプラスしてください。

生活のリズムを作ることも大切! 朝の太陽の光も刺激になり消化吸収にもつながりますよ。



(20)お水 2006年8月24日放送分
●日本は水に関して比較的豊かな国。世界65億の人口のうち11億が水不足。日本の8倍くらいの人が水に困っている。
●地球の水分のうち97%が海水。真水はたった3%。真水のうち70%が北極・南極の氷山で、残り30%が地下水。本当に使える真水は地球上の0.004%〜0.007%。
●日本の食糧自給率はカロリーベースで40%。残り60%は輸入産物。お米1杯150gのうち、水分を取るとお米は75g。75gのお米を作るのに2Lのペットボトル135本必要。つまり、日本は輸入している国の水も利用してしまっている。

★これからは水を大切にしましょう。



(19)理想の食卓 2006年8月23日放送分
●あなたの家の食卓はどのタイプ?
・1つは、ゴージャスだけど、ゴージャスすぎて圧力がかかる、お金もかかっている。
・2つ目は、ごく普通の食卓で会話のある食卓。
・3つ目は、1人で食べるさびしい食卓。
1つ目のゴージャスは、たまにはいいと思います。それより旬のものを扱った、薄味、食材の味のわかるものを中心にみんなでわいわい食べる、これが理想的です。

●食事中のテレビは日本だけ!
食事中のテレビは消しましょう。世界76カ国をまわってテレビを見ながら食事をするのはなんと日本だけ。食事中はテレビを消すか、テレビのない部屋で食べるのが常識。テレビを見ていると、食べ物の味さえわかりません。そして、テレビに夢中になってしまうと好き嫌いやお箸の持ち方など指導できなくなってしまいます。日本で箸の持ち方を学校で教えるように今要望しているがそれよりも、まず家庭でお願いします。ごく普通の食事と会話のある食卓を目指してください。



(18)「食育」を始めたきっかけ 2006年8月22日放送分
*「食育」を始めたきっかけは、今から18年前。自分の学校の授業で生徒に1週間分の食事を提出させたところ、朝食抜き、バランスの悪い食事、ダイエットをしている生徒が多かった。
*卒業の2年後、もう一度提出させたところ、改善していたのはたった6%。理想的な献立を立てなさいという試験は きちんとできるのに生活習慣は変えられないということが分かりました。
*0歳〜3歳はスキンシップの時。この時はあたたかく見守ってほしい。3歳〜8歳までは、食卓で悪いこと、きちんと食べることを教えることで生活習慣が守られます。小さい頃に、こういうことを教えていくのが「食育」です。



(17)キッズ食育コンテスト 2006年8月21日放送分
◆13回目の「服部キッズ食育クッキングコンテスト」がありました。今回のテーマは「トマトを使って朝ごはんを作る」
◆コンテストは小学1年〜6年までが参加。味噌とトマトジュースを混ぜて味噌汁をつくる、トマトと味噌を練ってキュウリにつけるなど、ユニークなメニューが登場! キャベツの千切り、リンゴの皮剥き、鯵の3枚下ろしなど、基礎の技術を審査もありました。
◆今回から“親子で作る”というルールを開設。親子2人でやってもらうというのは良かった!

みんなで料理をする機会を持つのが大事!ぜひお父さんお母さんのやることをいっしょにやらせてみてください。



(16)子供と食育C 2006年7月27日放送分
★アレルギーの食品について
2000年に厚生労働省が24品目のアレルゲンを持った食品を指定しました。2002年4月から、うち5品目は調理済み加工食品の袋に表示する義務があります。5品目は、牛乳・卵・小麦粉・らっかせい・そば粉。残り19品目は、牛肉・豚肉・鶏肉・アワビ・マツタケ・サバ・サケ・イクラ・ゼラチン・長イモ・リンゴ・オレンジ・キウイフルーツ・モモ・大豆・バナナ・トマト・ジャガイモなど。 ※腸が完成していない生後5ヶ月未満で、オレンジジュースなど与えてはいけません

★子供の偏食について
人参・ピーマン・レバーなど嫌いな子が多いのが現状。何でも食べられる習慣をつけてほしいですね。嫌いなものを食べさせない親が増えています。サプリメントは化学合成でできているので危険性がある。できるだけ自然のもので取ってほしいものです。細かく刻む、匂いのわからないように仕上げるなど工夫しましょう。



(15)子供と食育B 2006年7月26日放送分
■アレルギー体質の子が増えている
最近の子供たちの1/2ぐらいがアレルギー体質、また日本人全体の3人に1人がアレルギーであるといわれていて、その上年々増えています。
■なぜアレルギーの子が増加しているのか
アレルギーの原因の8割はシックハウス、建築材の化学薬品といわれています。ほかには、ダニ・カビ・スギ花粉、何割かは遺伝といわています。
■再び出てくるアレルギー
昔は子供の頃アレルギーでも成長とともに治ったという人がいましたが、今はそういった人が減っています。今は子供の時、症状が出ていったん治まり二十歳すぎにまた出るという欧米型・M型(最初アレルギーが出て一度落ち着いてまた出るから)が増えています。この原因の2割が食べ物といわれています。今は2割程度ですが、今後増加するともいわれています。
■この状況を防ぐには?
親子手帳には「生後5ヶ月から離乳食」とあるがもう少し遅らせたほうがいいと考えています。それは腸が完成するまで約1年かかるので、その前にアレルギーの元が入ると体内で抗体反応が出てしまうからです。

できたら1年くらいは母乳にしてほしいと思います。忙しく無理だという方は母乳を冷凍して持ち歩いたり、人工乳で代用するなどするといいと思います。牛乳はアレルギーの元となってしまいますのでやめましょう。



(14)子供と食育A 【厚生労働省からの発表】 2006年7月25日放送分
◆今のお母さんの4人に3人が市販のベビーフードを使用している
◆ベビーフードを使ったことのある親は、全体の75.2%。 「よく使用した」という人は10年前の2倍以上。 逆に「ほとんど使わなかった」という人は20年前から半減。
◆ベビーフードを「よく使用した」子供は、偏食傾向にあるようだ

◇何でもかんでも市販のものを使うのはさけた方が良い。そのままインスタントやレトルトを使い続ける傾向につながります。
◇日本は今、生後5ヶ月で離乳食に切り替えるという指導になっているが、なるべくなら1年間母乳だけで育ててほしい。
◇アレルギーの原因が早い離乳食にあるのでは? という話もある
◇3歳から17歳ごろに食べたものが、会話と共にすり込まれ‘お袋の味’になる
◇1日1度でいいので、1汁1菜は作りましょう!



(13)子供と食育@ 2006年7月24日放送分
日本は世界で一番料理ができない国ではないか?
それは、レトルトやインスタントの‘袋の味’が増えているのが理由なのでは・・・

◆世界で「料理の支度、手伝い、後片付けができる」は平均8歳・小学校3年生くらいから。
◆日本の家庭科は5年生から料理を教えているができれば3歳から教えてほしい。
◆12歳くらいで食事を作れるのが世界の標準!
◆子供に包丁を持たせるのがこわいならプラスティックのギザギザの包丁など使いましょう!



(12)食選力を身につける 〜 生鮮食品の選び方 2006年6月29日放送分
◎どんなものをどれくらい食べたらいいのかは、コマのマークの「食事バランスガイド」を参考にしましょう!
◎食選力は子供に危険を与えないための親の勉強の時間です。

<安全な食材を選ぶポイント>
1.記載されている情報(食品表示)をきちんと確認すること
2.信頼できるお店で買うこと
<お米の選び方>
商売熱心なお米屋さんから買いましょう。表示を見て、産地、品種、何年産か、その割合などを確かめること。夏と冬では買い方を変えましょう。(夏は2週間分、冬は2か月分)冷蔵庫に入れて保存すること。10度〜15度くらい
<その他>
野菜は産地のわかるもの、旬のものを買う。色をつけてある野菜があるので注意。肉、魚も表示、産地をよく見る。



(11)食選力を身につける 〜 保存料・地産地消 2006年6月28日放送分
アメリカの友人のブラックユーモアで最近、骨にならない死体が出てきた、ミイラ化しているという話を聞きました。これは冗談ですが、保存料を食品添加物として取っているので犬や猫の死体も腐らなくなったというジョークがあるくらいです。今は食品に保存料をたくさん入れています。できれば添加物や農薬を使わないもの、有機農産物を取ったほうが体のためにはいいです。できるだけ自分の土地で取れたものを食べましょう。「地産地消」が大切。 洋風化して輸入食品が多くなっていますが、まわりの旬のものを使った料理が健康につながります。全部の食事は無理でも、調理済加工食品も買ってきた上で、1汁1菜くらいは作りましょう!



(10)食選力を身につける 〜 食品添加物A 2006年6月27日放送分
今回は、「気にしてほしい食品添加物」です。添加物はないと不安な部分がありますが、できるだけ入れないで作る研究もされています。

●ソルビン酸、ソルビン酸K →亜硝酸塩といっしょに取ると発がん性物質に変わる。
 Ex.魚のこげた部分と魚の成分をいっしょに取るとガンが発生する
●赤色104号、106号 →外国で認められていない赤い色 Ex.紅しょうがなど
●亜硝酸塩 →生後3ヶ月未満の乳児には適さない。他の添加物ととると発がん性物質に変わる。量をたくさん食べないこと Ex.ハムやソーセージ
●サッカリン →過去に発がん性が疑われたが再び認可された甘みが砂糖の数十倍。糖質に代わるもの。量をたくさん取らないこと。
●リン酸塩 →鉄分の吸収を妨げたり骨の形成異常を起こす Ex.ソーセージやかまぼこが弾力を持つ
●菓子パンの中には・・・
 乳化剤→油脂を均一になめらかにする
 イーストフード→イーストの発酵を助ける、早く発酵する
 酸味料→クリームの風味を向上
 PH調整剤→酸度を適切に保つ
 香料→クリームに香り、化学合成のものがある
 保存料、ソルビン酸→カビを防いで保存性を向上させる 
などの添加物が含まれる



(9)食選力を身につける 〜 食品添加物@ 2006年6月26日放送分
今年から、毎年6月は「食育月間」に定められました。これを受け、6月24日、政府が主催する第一回「食育推進全国大会」が大阪で行われ、服部幸應がコメンテーターとして登場しました。

○食育の3つの大きな柱のひとつが『食選力』。
○調理済加工食品の利用率は、40年前は3割。今は8割。買ってきたものの表示にソルビン酸、サッカリン、リン酸塩など、添加物の表示があります。食品添加物に関しては、天然のもの、化学合成でできたもの、合わせて1000種類程あります。
○化学合成でできたものについては、1種類のみでは安全ですが、数種類合わせて取ると化学反応を起こす可能性もあるといわれています。
○表示をみて、添加物の多いものは避けましょう。安心安全の基準マークがつけられているので参考にして下さい。(JASマーク、有機JASマーク、特別用途食品、特定保健用食品など)



(8)1汁1菜とは 2006年5月25日放送分
○最近、食育の料理教室がいろんな所で行われていますが、日本は世界で一番料理のできない国になってしまっています。
○世界標準で食事の準備〜後片付けの手伝いができるのは8才、1人で作って食べられるのは12才です。
○日本は女性に料理のできない人が多い。ただ、働いている女性が食事全部を作るのは 不可能なので家庭では1汁1菜くらいは作ってほしい、選食能力を身につけることも大切です。
○料理教室も、栄養は食品から摂るという基本を教えてほしいものです。



(7)食料問題とエコロジカルフットプリント 2006年5月24日放送分
○食糧問題について
 地球には65億の人が住んでいて、そのうち食生活が豊かな人は5億1千万人=8% 日本人はその8%に全員はいるほど豊かな国です。
○モッタイナイ意識を持つことが大切
 ケニアのマータイさんが世界中にモッタイナイ意識を広めたいおっしゃいています。ご飯つぶ1つでも残さない意識を持つ事が大切です。
○エコロジカル・フットプリントについて
 もし世界中の65億の人が日本と同じ生活をしたら地球は2.4個必要になります。ところが0.001やマイナスという恵まれない国もあります。
*イタリア、フランスなどではすでに取り組み始めていますが、これからは地球1個分の生活をしようという考えが大切になっています。



(6)食育の3つの柱 2006年5月23日放送分
家庭で実践してほしい「食育」の3つの柱があります。
1.選食能力を高める 2.しつけ 3.グローバルな視点で食糧を考える
*選食能力とは・・・ どんなものか安全が危険か、選ぶ能力を身につけること。
*しつけの問題では・・・ 箸の持てない子が増えた。きちんと箸の持てる子→30年前は32%昨年は12%
*食糧については、今日本はカロリーベースで40%しか自国で食糧が取れない



(5)メタボリックシンドローム 2006年5月22日放送分
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、おなかの内臓に脂肪がつくというもので予備軍を含め1960万人もいます。高血圧、高血糖、高脂血症が原因といわれ40歳以上の男性2人に1人、女性に5人に1人がメタボリックシンドロームに該当していて脳梗塞、心筋梗塞、心疾患を引き起こすといわれています。
 内臓脂肪の測り方は、おへその真上を測ります。男性85センチ以上、女性90センチ以上の人は、気をつけなければなりません。



(4)アメリカの食育観察から 2006年4月27日放送分
先日、食育の視察のためアメリカに行ってきました。アメリカのプリスクール(3歳、4歳児)を訪れました。そこでは包丁の使い方としてバナナプディングを作っていました。子供たちができたとき、先生が「Good Job!」(いい仕事をした)といってほめる。働くということを小さい頃からしつけていることを感じました。



(3)固食・小食・粉食 2006年4月26日放送分
○「固食」はいつも同じものを食べること。食事バランスガイドを見てバランスの取れた食事を指導してほしい。
○「小食」は食が細いこと。特に女の子に多くて細くやせてしまっている。気にしすぎて食べないのはよくありません。
○「粉食」はパン中心の食事。戦後の給食からそうなったが、お米はゆっくりと体のためにプラスになる。



(2)孤食と個食 2006年4月25日放送分
みなさんの身近な食卓について〜
「コショク」を心配しています。「コショク」は5つあります。孤食・個食・固食・小食・粉食。
○孤独の孤の「孤食」。家族の時間が合わない、また部屋が別々で顔を合わせないなどで、何を食べているかわからない。
○個人の個の「個食」。食卓がいっしょでも、それぞれが自分の好きなものを食べている。



(1)食育とは 2006年4月24日放送分
「食育」という言葉、最近はすっかりおなじみなりましたが、「食育」を子供たちだけのことと思っている大人がたくさんいらっしゃいるようです。「食育」は、家庭、学校、地域社会で取り組んでいかなければなりません。食という字は「人」に「良い」と書きます。人を良くすることを育むのが「食育」です。



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