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旅人 : 安田美香

男子禁制うふふ。長崎ウーマンズウォークラリー

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はいっ!ど〜もです!
ミカボンこと、YAJIKITAリポーター、安田美香です☆

今回の旅の舞台は、長崎。

長崎は、私の父の生まれ育った地で、私にとっても、とても思い入れのある街です。
坂の上に住んでいるいとこと、よく庭で野球をして遊んで、私がとり損ねて……
延々と続く坂道を、ボールを追いかけて下ったものです。

そんな私も、知りませんでした・・・
「男子禁制!長崎ウーマンズ・ウォークラリー」なるものがあることを。
女性が作る、女性のためのウォークラリーなので、なんと男子禁制!なんだそうです。

「こりゃ〜、おもしろそうじゃあないっすか!」
どんなウォークラリーなんだろう…?
ドッキドキで参加してきました。


11月の日曜日、朝10時。
スタート地点、賑町の長崎中央公園に集合。
受付で参加費¥500を払って、エントリー。
参加者の印であるバンダナを首に巻き、地図とクイズ解答用紙、そしてエコバッグをもらい(ゴミを持ち帰るために、です。
すごく良い試みですよね)、
いざスタート!

今回は、実行委員長の竹中晴美さんが一緒に同行してくださり、
いろいろお話伺いながら歩きました。
「最初は軽〜いきもちで始めたんです。ホントに手作りのイベントなんです。
それが、毎年楽しみにしてくれてる女性が増えて……もう辞められなくなっちゃいました(笑)」。
と竹中さん。

今年で21回目を数えるこのイベント。
コースも、ポイントで出されるクイズも、全て竹中さんとお仲間が話し合って決めるそうです。

新鮮で安い野菜や、長崎ならではのお魚が並ぶ商店街を抜け、中華街でほっかほかの角煮まんをほうばりながら、
のんびり歩くこと30分。

1つ目のポイント、大浦町にある「孔子廟・中国歴代博物館」に到着。
「うわぁ〜、きらびやか!」
赤や黄色の極彩色があざやかで、まるで中国にタイムスリップしたかのよう。
1893年に、全ての資材を中国から取り寄せて建てられた聖廟です。
ここは、『媽祖様(まそさま)』という、
中国宋の時代に“航海安全の女神”として信仰を集めた女性にゆかりのある場所なのだそう。

ポイントでは、スタッフの方が笑顔で出迎え、クイズを出してくれます。
「むむ!けっこう難しいぞ…」
でも、頂いたしおりなどをよ〜く読むと…ヒントがちりばめられています。
なんとか答えをしぼり出し、いざ次のポイントへ!

長崎ならではの急な坂道を登り、汗をふきふき街を見下ろすと、気持ちのよい風が吹き抜けていきます。あ〜、イイ気持ち。



2つ目のポイントは、籠町の「唐人屋敷パーキング」。
長崎は、1635年から中国との貿易を行っていました。幕府は「唐人屋敷」という街を作り、
来航した唐人(中国人)を集めて住まわせたんですね。今では4つのお堂が残っているのみですが、
中国との長い交流があったことを感じることができます。

この、唐人屋敷入口にあるパーキングのすぐそばに、当時“四海楼”という中華料理店があり、
『陳 玉姫(ちん ぎょくひ・1903〜1942年)』さんという看板娘がいたそうです。
ダンスホールでもあったこの店、戦時中は3日間営業停止を言いわたされますが、
「お客同士が踊っていたのに何が悪い!」と、署長に談判して取り消させたそうです。
はかま姿の美しいお写真が残っていますが……たくましい女性だったんですね(笑)。

クイズで1番難しかったのが、ココでした!
「問題です。“ちゃんぽん”とは、福建語で何という意味か?」
…なぬ?う〜ん、よくビールや日本酒、ワインまで飲んじゃったりすると「ちゃんぽんしちゃった!」とか言いますよねぇ?
だとすると…「ごっちゃ混ぜにする」って意味かなあ?
みなさん、わかりますか?
答えは、「食事」。これは長崎在住の方も頭を抱えてました!

ゼーゼーハーハー言いながら、細い坂道をくねくねと進みます。「長崎はかなり詳しいつもりでいたけど、
こんな素敵な街並みがあるんだなぁ…」と、安田、目からうろこ状態。
「長崎市民でも知らない、隠れたスポットを巡るようにつくってあるんですよ」と、竹中さん。
参加者の女性たちと道ですれ違うたび、「こんにちは〜」と声をかけあいます。
いいですよね、自然に挨拶が生まれて。清々しいです。

3つ目は、中小島にある「中の茶屋」。江戸時代に栄えた花街・丸山の遊女屋「中の筑後屋」の茶屋の跡です。
「おお〜!ここが民謡“長崎ぶらぶら節”にでてくるお茶屋さんかぁ〜」と、大感激。お庭もステキです。
丸山町といえば、花月楼が有名ですよね。今でも老舗の料亭で、本格卓袱料理がいただけます。
坂本龍馬の残した刀傷が残っていることで有名です。
花月にはお抱えの『千代菊』さん(生没年不詳)、という艶麗な遊女がいたそうです。
「長崎くんち」で見事な舞踊を披露したり、長崎の画人「石崎融思」に絵を習ったりと、教養の高い女性だったそうです。

さあみなさん、お気づきでしょうか?
このウォークラリー、“長崎に生きた魅力のある女性の、ゆかりの地”を巡っているのです!

「長崎では、昔から女性が活躍していたんです。
中でも私が尊敬するのは、『大浦 お慶(1828〜1933年』さん。女性の地位がまだ低かった時代に、
日本で初めてお茶の輸出をした人なんです。
長崎に住んでいるのに、こんなに素敵な女性たちがいたことを知らないのは、もったいない!
みんなにも知ってもらいたい!と思って、ウーマンズウォークラリーを始めたんです」と、竹中さん。

な〜るほど。
長崎に“女傑”がたくさんいたとは、知らなかったなぁ…。

この後、その『大浦 お慶(1828〜1933年』さんゆかりの地、鍛冶屋町「聖天堂」や、
有名な“うずらの香炉”の作者である女名工『赤星 かめ(1694年生?没年不詳)』さんが住んでいた
桜馬場にある「春徳寺」などなど……(←『赤星 かめ』さんはお金が入ると丸山で豪勢に遊び、
使い果たすとまた制作に励んだそうです。またに豪傑!)

全部で10箇所のポイントを巡って、15:00、出発した中央公園に、なんとか帰還。
ああ、お水が美味しい!
クイズは全問正解でした☆
そして、なんと!79歳のおばあちゃま3人が、完歩していました。いや〜スゴイです。
昔話ではなく、今も、長崎の女性は元気ハツラツなんですね。
「よ〜し、私もがんばらなくっちゃあ!!」と、パワーをもらいました。


久しぶりにゆっくり街の空気を感じながら歩いて、心が軽くなったような晴れやかな気分。 昨日までウジウジ悩んでいたコトが、なんだかちっぽけに思えちゃうから不思議です。
身体は筋肉痛でパンパンでしたが…(笑)

昨年は、日本で初の街歩き博覧会「長崎さるく博」がおこなわれた、この長崎。
(↑“さるく”とは、“ぶらぶら歩く”という長崎弁です)
中国、西洋、そして日本の文化がまざりあい、今なお息づく長崎の街を、みなさんも“さるいて”みてはいかがでしょうか?

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