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旅人 : 工藤彰乃

東京山グルメ!ミシュラン三ツ星の山
高尾山で遊ぼう!

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今回の旅は、ミシュランの三ツ星に認定された場所へ行ってきました。
といっても、レストランではありません。東京都の多摩地区にある高尾山です。

なぜ、山がミシュランの三ツ星…と思う方も多いでしょう。実際に私も知らなかったのですが、昨年話題になった
「ミシュランガイド東京2008」ではなく、フランスでは「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」という
日本旅行ガイドが発売されていて、その中で三ツ星に認定されたのが、富士山や松山・奈良・京都といった観光名所。

そして、その中に高尾山の名も入っているのです。
しかも、山で三ツ星に認定されたのは、富士山と高尾山だけ。

なぜ??ということで、高尾山へ出発です。

高尾山といえば、東京都の小学生の多くが遠足で訪れる場所。
東京の都心(新宿)から電車で1時間もかからない、気軽に自然散策が出来る人気の場所です。
そんな久しぶりの遠足を楽しみにしていたのに、私が訪れた日はあいにくの雨で残念です。

山のふもとから山頂までは歩いて登ると1時間30分くらいですが、中腹あたりまでケーブルカーで登ることが出来るので、
体力に自信がない方や、小さなお子様にはケーブルカーが便利です。今回は高尾山を知るために、
ふもとから歩く予定だったのですが、雨が降っていたので変更してケーブルカーを利用しました。

歩いて行くと違った景色が楽しめるのだと思いますが、ケーブルカーの窓からも十分、自然を味わうことができました。
緑が青々としていて、今の季節は春に芽吹いた新緑の薄い緑から、濃い緑に変わっている様子が感じられます。
もみじなどの落葉樹=紅葉する木々が多く植えられているため、葉が赤く色づく秋もキレイだろうなと思いました。

ケーブルカーの中から、高尾山のいろいろな自然を教えてくれたのは、高尾登山電鉄株式会社の押田秀雄さん。
その他にも、たくさん紹介していただきました。

ケーブルカーの山頂駅を降りてすぐ目の前にある木の枝から、「セッコク」という薄いピンクの花が咲いていました。
初めて観る枝に咲く花は、とても不思議なものでした。また、その裏手にある白樺の樹はとても立派な樹で、
自然の生命力を感じ、パワーをもらえる気がします。大きな「めぐすりの樹」は、歩道の上にも葉を茂らせて、
紅葉する季節に見上げると、とてもキレイなのだと押田さんは教えてくださいました。

少し歩くと「サル園・野草園」があります。サル山では、サルについて興味深いお話をたくさん聞くことが出来ました。
今まで見ているだけではわからなかった、サル山での決まり事を知り観察していると、とても楽しかったです。

どんなサルがボスになるのか?ボスだけでなく、オスもメスもそれぞれ、どんなサルが他のサルたちから尊敬され、
位が高くなるのか??
それを知った上で、サルの餌の時間=食事風景をみていると、あのサルはなぜ離れたところにいるのか。
なぜ急いで食べているサルと、ゆっくり食べているサルがいるのかなど、
食事をしている場所や姿などで分かることがたくさんあり、観ていてあきることがありません。

決まり事の中には、人間にとっても大切な部分があり、共通していると思うとさらに興味深くなりました。
開園中は(混雑している時などは15分おきに)説明をしてくれるので、
皆さんもぜひサル園でお話を聞いて食事風景を観てください。とても楽しい!お勧めです。
サル園のすぐ横にある野草園では、春は「高尾すみれ」を始めとした何種類ものすみれが、
夏には「クマガイソウ」の花などがゆっくりと観察できるので、野草に興味がある方にはお勧めの場所です。

さらに歩いて行くと、有名な「薬王院」があります。
真言宗智山派の薬王院は、成田山新勝寺、川崎大師平間寺と共に、関東の三大本山のひとつ。
祈願寺なので昔から信者さんも多く、普段からたくさんの方が訪れています。
とはいえ、この日は雨のため少なかったのですが、外国の方が多いのにビックリでした(ミシュランの影響でしょうか)。

私がお参りを済ませた頃、ちょうど僧侶たちがお経をあげる時間のようで、先頭の方がホラ貝を吹き、
和傘をさして一列に並んでお寺の中へむかう様子に出会い感動しました。

薬王院を歩いていると、天狗の像が数多くあります。
各地に天狗のお話がありますが、ここ高尾山にもたくさんの天狗伝説があります。

私は天狗というと、人間に悪いことをして高僧にやられてしまう。という悪いイメージがあったのですが、
実は、道の神様で迷った人を助ける道祖神としての話しや、悪い人間をこらしめて村人たちを守る神様としての話も多く、
薬王院でも「天狗様」と呼ばれ、神様だったことに驚きました(天狗様、今まで知らなくてすみません)。

薬王院を出て、雨のなか山頂へ向かいました。道のところどころには霧がかかって、
晴れた日とは違う味のある景色を楽しむことが出来ましたが、足元はすべるので歩きづらく、遠足という感じではありません。
山頂へ着いても、本来ならば見ることのできる東京都内や横浜の景色も、雨と霧で真っ白でした。

(山頂ではありませんが)7月1日から9月30日まで、高尾ビアマウントが営業され、
1000万ドルの夜景を見ることが出来るというので、その季節にリベンジ=景色を堪能+飲食を楽しみに訪れたいと思います。

山頂には「高尾ビジターセンター」があり、訪れる方に高尾山の自然を教えてくれます。
私もヤジシタさんにお話しを伺い、さらに高尾山の魅力が分かりました。

標高599mという大きいとは言えない山に、
冷温帯(落葉樹など)と暖温帯(常緑樹など)の異なる環境の林が広がっているというのが高尾山の特徴です。

この自然環境は他にはあまりないため、ミシュランにも評価されたのではということでした。
自生している植物が多いだけでなく、野鳥や昆虫、動物たちも数多く生息しているのも特徴で、
ムササビやリス、イノシシを見ることが出来るというのには驚きました。

都心から近いのに、一歩足を踏み入れると、東京だとは思えない自然を楽しむことができるので不思議です。

ヤジシタさんは「誰でも登りやすいので、遠足で訪れる園児や、体力づくりのために訪れる方など、
初めての山として来る方もいれば、今までいろんな山に登っていたけれど体力がなくなってきたけれど、このくらいなら…と、
山を知っているからこそ訪れる熟練者もいるのです。初心者も上級者も楽しめるのが魅力なのでは。」とおっしゃっていました。高尾山の魅力がわかる言葉でした。

お話を聞くだけでなく、ビジターセンターの中にはたくさんの資料が展示してあり、自分で調べたり、
触れたりして高尾山を知ることが出来ます。知りたいことがあるときは、たち寄ってみるといいですよ。
雨の中、山を下り再びケーブルカーへ。その中で私は大声を出してしまいました。
ビジターセンターで、今日みたいな天気の夕方は、もしかしたら…と言っていたイノシシを見たのです!
しかも、ウリ坊が何頭も一緒に!! 感動しました〜

そして、今回の締めくくりは高尾山のふもとにある「トリックアート美術館」。
なんと、館長のコサカさんの祖父が薬王院を訪れる人たちのために高尾山のケーブルカーを作ったというのです。
たくさんの方が訪れやすいようにと作られたものが、今もなお、利用され続けているなんて、すごいですよね!

さて、トリックアート美術館はというと、絵の描き方によって、こんなにも、目が錯覚をおこすのかと不思議な体験ばかりでした。思っていた以上に、絵のトリックにはまり、本物の扉か絵の扉か分からず、何度も見直したり、
腰が引けた状態で触って確認したりしている自分がとてもおかしかったです。

体験しながら楽しむ絵もありますが、自分が実際に部屋に入って、
上からや部屋の外から写真を撮ってもらうとビックリする写真になるところもあるので、
大勢で行って何人かでお互いにポーズを変えて写真を取り合ってみると、盛り上がりそうです。
私も、写真をみて、感動しました。おもしろいでしょ!

もっと簡単に楽しむものかと思っていたのですが、いろいろと試して遊んでいると、想像以上に時間がたつのが早く、
予定の1時間はアッという間でした。みなさんは、ぜひ時間に余裕をもって、ゆっくり楽しんでくださいね。

今回のYAJIKITAの旅。雨の中、気が重いなぁと出かけたのですが、楽しいことがたくさんあって、
お天気なんて関係なくなっていました。東京都に、こんなにも豊かな自然があるのだから、
もっと気軽に訪れたいと感じました。そして、ちゃんと守っていかなければ思いました。
せっかく、ミシュランの三ツ星に認定されたのですから、これからも大切にしましょう!

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