周辺地図はコチラ
 
旅人 : 今泉清保

平城遷都1300年!これが奈良の世界遺産
〜奈良郊外編〜

HOME奈良1>奈良2
     
 

奈良に行ったらぜひ訪れてほしいお寺がある。
近鉄西ノ京駅のすぐそばにある薬師寺だ。
ただ、駅から出ると寺の裏手に出てしまうので、
線路をわたって
ぐるーっとまわり(といっても3分ぐらい)南門から入って欲しい。
ここが正面玄関なので。


なら・観光ボランティアガイドの会の中西裕子さんに
薬師寺を案内していただいた。南門から入り、
その先の大きな中門をくぐると、正面に大きな金堂、
そして手前には左右に2つの塔が建っている。この配置がとても美しい。


右側の色あせている塔が東塔、左の色鮮やかな塔が西塔。
東塔が色あせているのは奈良時代に建てられたままだからだ。
他の建物は室町時代の戦火によって焼けてしまって、
この東塔だけが1300年の時を経てここに建っている。


西塔は昭和56年に再建されたものだが、
柱の朱色と窓の緑色のコントラストがとても美しい。学生時代、
「あをによし」は「奈良」にかかる枕詞だと習った。
でも意味が全然わかっていなかった。「あをによし」は感じで書くと
「青丹よし」となる。窓の緑は当時の「青」で、
柱の朱色は当時の「丹」という色のこと。
つまり、この「青」と「丹」のコントラストが
奈良時代の代表的な色だったのだ。まさに奈良の色。


西塔は東塔をもとに復元されたのだが、
高さが東塔よりも30センチほど高く作られている。
これは、200年もすると木材が縮んで
東塔と同じぐらいになるという計算によるものなのだとか。


薬師寺の裏手の道をまっすぐ10分ほど歩くと、唐招提寺に着く。
薬師寺に行ったら、ぜひここまで足を延ばして欲しい。


唐招提寺は鑑真和上が759年に創建したお寺。
金堂は2000年から平成の大修理が行われていて、
ずっと見ることができなかったそうだが、私が訪れたときには
建物の覆いが外され、近づけないものの建物を見ることができた。
来年の秋に完了するそうだ。


この鑑真和上という人は、日本に仏教を伝えるために唐から
船で渡ってきたものの、なんと5度も遭難し、6度目にようやく
日本にたどりついたときには失明していたとか。境内のずっと奥には
その鑑真和上のお墓があるのだが、ここがまるで別の空間に
入ったように静かで、苔むした庭やお墓を囲む池も本当に美しい。
鑑真和上がいかに人々から尊敬されていたかがよくわかる。


薬師寺にしろ唐招提寺にしろ、有名な観光地だけれど
観光地っぽいところがない。門の前に売店が1つ2つあるだけで、
あとは田んぼとか民家が普通に建ち並んでいる。お寺が人々の
暮らしと共にあるんだなぁ。これも奈良のいいところだと思う。


さて、奈良のお寺といえば忘れてはならないのが法隆寺だ。
ここまでに訪れたところは、あわせて「古都奈良の文化財」として
世界文化遺産に登録されている。法隆寺は「法隆寺地域の
仏教建造物」として、1993年、姫路城とともに日本で初めて
世界文化遺産に登録されたところ。


法隆寺には初めて行ったが、たくさんの観光客や修学旅行生が
ひっきりなしに出入りしていて、さすがだと思った。そんな大勢の人の
流れのまま、門に入ろうとしたら、斑鳩の里観光ボランティアの会の
雑賀光宏さんが「せっかくだからこっちから行きましょう」と、
正面の南大門とは反対側に歩き出した。


雑賀さんが立ったのは、門の前に伸びる、両側に松の木が並ぶ
参道の入り口。ここから正面の門を見ると本当に美しい。昔の人は
みんなここを通ってお参りをした由緒ある参道なのだが、みんな
駐車場から直接門に向かうので、ほとんどここを通らないのだ。
でも、絶対にここを通って入るべきだと思う。参道を歩いているだけで
身がひきしまる。


ここ法隆寺がある斑鳩は、奈良に都が移る前に都があったところ。
奈良でも十分古くて驚いたのだが、法隆寺はもっと古いということになる。1300年よりさらに前、と思うとため息が出てしまう。


法隆寺といえば五重塔。修学旅行で見た方も多いだろう。
でも、大人になってから見ると、日本最古の五重塔がこうして
残っている、そのことだけですごいとしみじみ思う。実際、隣に建つ
金堂は、建物こそ焼けてはいないものの、中にあった壁画は
昭和24年の大修理の際に焼けてしまった。燃えやすい木造建築が
千年以上の時を経て残っているのは、奇跡に近いことなのだ。


見所がたくさんあるのでとても全部は書けないが、様々な仏像や
宝物が展示されている大宝蔵院はすごかった。普通は国宝や
重文(重要文化財)が1つでもあれば「ほー」という感じだが、ここは
「国宝重文ごーろごろ」というか。もちろんごろごろなんかしていなくて
大事に展示してあるが、そもそも建物からして国宝だから、その数の
多さに圧倒されてしまう。法隆寺の底力というか。


ボランティアガイドの雑賀さんが「法隆寺を見るなら最低で2時間、
できれば3時間」と言っていたけれど、本当にそれぐらいゆっくり見る
価値があるところだと思う。修学旅行でただバスガイドさんと、
流れ作業のようにただ見ただけでは計り知れない歴史のすごさが、
法隆寺にはある。


そして、今回ボランティアガイドの皆さんと一緒に回ってみて、
ひとつひとつちゃんと説明を聞きながら見てまわると、
ものすごく面白いということを改めて感じた。ガイドは観光協会で
紹介してくれるので、奈良に行くならぜひお願いしてみて欲しい。

<清保くんと奈良の鹿物語>


私たちは奈良の鹿よねえ
そう、神様のお使いなのよねえ


あ、鹿せんべい!


ほーら、鹿せんべいだぞ


うわあ、鹿にもてもて。


おーい、ちょっと待てい!順番な。


早くくれよ!俺が先だぞ!
お前、どこかで見たことあるなあ。


お前、鹿せんべい隠してるだろ・・・


どこだ!だせ。鹿せんべい。


ちょっと、早くちょうだいよ。


はいはい。もうおわり。


なんだよ、もうないのかよ!


今日はこのくらいにしとくか。野郎ども!いくぞ!


網・・・あっという間に全部食われた。奈良の鹿、すごい!


鹿せんべい!いかが?150円で販売中!
HOME奈良1>奈良2