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旅人 : 中田美香

元気に歩こう! 
春のお散歩・盛岡まるごとぐるり旅@

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何か新しいコトを始めたくてウズウズしてくる。
春ってそんな活動的な季節だ。
桜前線が北上するなか、今回は岩手県の県庁所在地盛岡″を、春爛漫気分で旅してきたのだ。
"盛岡" と聞いてあなたは何が浮かびます?

私は、冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばの盛岡三大麺はハズせない!
ほかには・・・えーっと南部せんべいとか、どぶろくとか、あ、地酒もタマらないねぇ・・・。
え?食にまつわるものばかりだって?テヘヘ。



これが盛岡名物「白龍」のじゃじゃ麺!

今回の旅は、グルメのみならず、盛岡藩南部家ゆかりの地を中心に観光名所を巡る春の散歩ぐるり旅になる。
盛岡には、古き良き歴史の面影がそこかしこに残っている。

東京から新幹線で約2時間半、車中は駅弁を頂き、観光本をチラ読みしつつウトウト・・・。
程よい移動時間を過ごし、あっという間に盛岡駅に到着。
まずは、旅の、そして何よりも盛岡駅のエキスパートともいえる、盛岡駅長を訪ねた。



佐藤駅長と一緒に!

優しい表情で迎えてくれたのは、盛岡駅長の佐藤年男さん。
新幹線の駅は旅の都度利用するが、駅長室に入室したのはもちろん初めての経験だ。
そこは、当たり前だがデスクワークする社員の皆さんの姿がある。
私が案内された応接室には、宮沢賢治の詩が壁に掛けられていたり、南部鉄器で作られた馬の置き物が飾られていたりと、
盛岡の名産が並んでいる。

驚いたのは、駅長さんのインタビューを録音させて頂いている最中のことだ。
どこからともなく、ガタンゴトン″と新幹線が移動する音と振動がわずかながら感じられたのだ。
毎回この音と振動によって、
なんと!駅長さんは新幹線が定刻通りに運行していることを確認するのですって>なるほどーーー。

チーム YAJIKITAが誇る優秀なテツさんことK氏(ホント優秀なんですって)いわく、
東北新幹線の大宮−盛岡間が部分開通したのは、1982年だそうだ。
佐藤さんが生まれ育った福島から盛岡駅に移動されたのも丁度このころ。
駅長として新幹線開通25周年を2007年に祝すことが出来たのは感慨深かったとおっしゃっていた。

今や出張や旅行などから盛岡に戻り、岩手山を含む盛岡の自然に触れるとホッとし、
まさに盛岡が第二の故郷となっているという佐藤さんの表情は、本当に穏やかで、人柄の良さがにじみ出てらっしゃる。
その素敵な表情の影には、盛岡人の温かさや広大な自然がもたらす底力を感じた気がした。



天守のあった場所。休憩所位の狭さ。

続いて待ち合わせをしたのは、財団法人 盛岡観光コンベンション協会の盛岡ふるさとガイド、福島紀子さん。
緑の帽子とスカーフが印象的な福島さんがまず案内して下さったのは、「盛岡城跡公園」。
地元の方には「岩手公園」という名のほうが馴染みがあるともいわれるこの場所は、盛岡市の中心部にあって、
石垣がとても美しい公園。



福島さんと一緒に!

さらに、ここから目と鼻の先にある盛岡市内の盛岡地方裁判所にも向かった。
なぜ裁判所に?と思ったら、じつはここには名物の桜があるのだとか。

近くに寄ると、見事に硬くて大きな岩を、粘り強く割り、黙々と見事にそびえたつ桜、石割桜の姿があった。
かつて南部家家老のお屋敷だったこの場所に、樹齢300年以上と推定される桜は長い年月をかけ、
花崗岩を押し割るように根をはったのだ。裁判所は普段あまり立ち寄る機会はない、むしろ立ち寄りたくない場所ともいえるが、この裁判所は、花が咲く時期は多くの方が見学にくるそうだ。満開の姿はさぞ圧巻だろうな〜。

かわって、長年個人的にも憧れている南部鉄器の技にふれるべく、鈴木盛久工房を訪ねた。



第15代鈴木盛久の熊谷さんと一緒に!

鈴木家は、南部家の御用鋳物師としてつかえており、 13代盛久は、
記録保存による無形文化財として国の指定を受けてらっしゃる方。その伝統の技法は、50以上もの工程があり、
何日もかけて丁寧に南部鉄器が製作されているのだ。15代鈴木盛久、熊谷志依子さんにお話を伺った。

力仕事でもあり、体力のいる南部鉄器作りだが、出来上がった際にはその苦しみを超える達成感と喜びがあるとおっしゃる。
ご本人は、女性らしさは全く意識されていないということだが、使い勝手の面など、
より生活に溶け込みやすい女性ならではの視点が反映され、それがまた、15代の魅力につながっているように感じた。

鉄というと、硬く重たいイメージがある。でも南部鉄器を眺め、触れてみると、驚くほど優しく、あたたかい心地がする。
長い間守られてきた伝統の技に触れ、当然のように南部鉄瓶が欲しくなってしまった私。値段とにらめっこしながら、
「アレもイイな、コレも素敵だな」と店内を眺めながらも得意の優柔不断を発揮してウジウジしていると、周りでスタッフが、
「今ならこれもつけちゃうよぉ」と"ラジオショッピング"を始める始末・・・(苦笑)。

あ〜、でも決められない私・・・。お別れの際に「迷っているので、後でお電話させて頂きます」とひとこと・・。
あ〜、でもまずは南部鉄瓶貯金からはじめないとっ!!!



佐藤さんと一緒に!

日が沈む前、宿泊先である、盛岡・つなぎ温泉「南部湯守の宿 大観」へと急いだ。
宿の取締役で、つなぎ温泉観光協会の佐藤義正会長にお話を伺うやいなや、
温泉湯やお料理がココロから楽しみになってきたぞ。
そこで、まずはご自慢の温泉を堪能。

男性スタッフが出口付近で待っていて、温泉を堪能した直後の私の感想を録音するというので、急いでお風呂場に向かうと、
まず入り口が二つもある。ん?どっちだろ?と思いながら、中に入ると、
それはそれは全面ガラス張りで文字通り大きな大浴場が広がっている。そこから、露天風呂や打たせ湯にも行こうとするが、
あまりに広くてわからず、最終的には完璧にお風呂場で迷子になってしまった。それぐらい広大なスペースなのだ。

昼間は岩手山が眺められ、夜空には満点の星が浮かぶ、温泉。なんといってもお湯がやわらかくて、
肌がツルツルする美肌の湯で、上がったあともいつまでもポカポカする良いお湯だった。
大観の湯は、硫黄成分がイオンとして溶け込み、アルカリ性でクレンジングと化粧水の両方の作用があるのだそう。

そして温泉を堪能した後は、おいしいお料理だ。
頂いたのは、会席料理「雪月華」。岩手の味くらべという前菜では、地のものである山菜などを堪能。
そして、苺椀なるものは、ふんだんに豪華ウニが盛られている。さらに、アワビあり、前沢牛のしゃぶしゃぶあり、伊勢海老あり、フカヒレの姿蒸しありと、まさに贅の限り、真心がこもった逸品が揃う。ご飯は、もちろん岩手県産の「ひとめぼれ」、
漬物にはガッコという大根に青じそがまかれた品が並ぶ。眺めているだけでも、ふぅ〜「幸せなり」。

とはいえ、じつはこちらのコースはあくまでも今回の撮影と取材のためのイレギュラーでして(苦笑)、
その後私たちは夕食に通常の別メニューを頂きまひたー。

あ〜次回はプライべートで心ゆくまで美味なる会席料理を堪能してやるぅぅう〜!!!

南部家ゆかりの地を中心にめぐる春のお散歩ぐるり旅。ホント広い岩手県には色々な表情があると実感。
山々に囲まれ自然豊かなこの土地には、四季折々の表情があり、
その豊かな自然が新鮮でおいしい食材の数々を生み出している。また、かけ流し温泉の湯は最高に気持ちがイイし、
人々も穏やかで温かい・・・。
こりゃ、一度ではとてもまわりきれない。また何度訪れてもさまざまな発見がある場所だ。

そこで!次回のYAJIKITA ON THE ROADでは、文学の目線で改めて岩手県を旅します。お楽しみに。

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